弁護士

43000人

時代における  予備試験

弁護士43,000人時代(日弁連2022年Data 42,951人)

予備試験受験生14,317人(法務省2021年Data)

司法試験受験生 3,754人(法務省2021年Data)

弁護士資格がゴールではなく、人生設計のキャリアパスの一つになる時代ー

 そのとき、本来法科大学院ルートの「予備」であった筈の予備試験受験が、法曹を目指す人にとっての当然の通過点になろうとしています。

 大学の学部生にとって、司法試験への道は、先ず在学中の予備試験突破をめざすことに始まり、それがかなわなかったとき、予備試験受験で養った実力を引っ提げて法科大学院に入学し司法試験に一発合格を果たす。それがごく普通のこととなりました。

 また、社会状況の大きな変化の中で、社会人としてのキャリアをお持ちの方の中で人生のキャリア設計のひとつとして予備試験にチャレンジする方が急増しています。

そして、予備試験・司法試験合格への First Stepが基礎講座といわれるものです。

Web上には、予備試験に関する情報が、予備校からはもちろん、個人の情報発信まであふれかえっています。
  

では、あなた自身は、予備校のいわゆる基礎講座に

何を期待していますか?


司法試験受験指導50年の辰已法律研究所の率直な考え


1回目の受験で予備試験に合格したい!?


 1回目の受験で、短答試験→論文試験→口述試験と、いっきに突破できることがベストであることはいうまでもありません。

  しかし、それは、1回目受験時に相当以上の質と量の学習を修了していることを前提としています。つまり予備試験1発合格は、<学習歴1年>で合格したことは意味していないということです。

 ゼロからのスタートで、誰でも1年の基礎学習で合格レベルへと到達できるかのようにいうのはいささか幻想であるといわざるを得ません。


予備試験短期合格への理想的なイメージは?


1回目受験(学習開始2年目)で短答合格、論文は不合格であるがある程度の手応えがあり、そして2回目(学習3年目)で短答合格→論文合格→口述合格まで一気に行く。

 これが想定し得るベストな最短ルートでしょう。

 大学在学中合格者数がトップクラスの大学で、時折みられるケースです。

誤解しないでいただきたいのは「2回目受験で合格」というのは、「2年間の学習経験」しかないということではないということです。学習を始めた最初の一年目に受験する方は少ないので、2回目受験は、実は3年間の学習期間を意味しているのが大半です。

 しかし、そういう「2回目受験での合格」が予備試験著名大学内でも話題になるほど、実態としては少数派であることは指摘しておきます。短期合格者のケースばかりがあまりに商業ベースで喧伝されるのは、通常の受験・合格のキャリアイメージをゆがめる恐れがありますので注意が必要です。

では現実的で・確実なモデルは?


●1年目  学習開始1年目 法律科目全科目についての基本的な学力をつける ●2年目 1回目の予備試験挑戦 短答試験にギリギリ合格、しかし論文試験は惜敗(リスク管理としては、短答試験敗退も想定しておく必要もある)●3年目 2回目の予備試験挑戦 短答必勝、論文迄合格ならベストルート

■4年目 司法試験受験一発合格(予備試験合格者の司法試験合格率は、令和3年93.5%)

もし、3年目(2回目)の受験で予備試験に合格できなかったときは、在学生の方はロースクール既修者コースへの進学を選択肢に加えるべきです。社会人の方が退職してロースクールに進学しその修了資格で司法試験に挑戦するというコース選択もあり得ますが相当のリスクを背負うことになります。つまり、予備試験学習開始後3年目・2回目の受験での最終決着というのが、予備試験に挑戦する方の理念型ではないでしょうか?

短期合格をいたずらに喧伝すべきではないと辰已は考えています。

では、辰已の基礎学習の設計は?


➀基礎集中講義276時間はこちら

②短答過去問基礎演習はこちら

③論文過去問基礎答練はこちら