竹集成材の建材利用へ向けた基礎的研究
Bamboo
背景・目的
竹は、古来より日用品や建築材料として身の回りに溢れているものであったが、昨今のプラスチックの普及などでその姿を消しつつあり、結果として放置される竹林が増加し社会問題となっている。木材需要が高まる中、木材に代替される建築材料の必要性が叫ばれている。そうした背景の中、竹を竹集成材として加工し構造材としての利用を促進するべく、竹集成材の構造特性や、環境に与える影響を明らかにすることを目的としている。
成果
本研究では、竹を竹集成材とすることで、建材としての利用を図るための基礎的研究を行った。その為に、構造性能や、環境性能について実験やシミュレーションを通して検証した。竹集成材は構造利用するために十分な強度を有することを確認し、また、竹集成材造建築物の個別評定を取得した。また竹集成材の製造に係るでは正味の炭素固定を見込めないが、製造工程を見直すことで木集成材以上の炭素固定を見込める可能性を有することを確かめた。
博士論文
竹集成材の建築材料としての利用促進に向けた基礎的研究 -モデル建物の設計を通した竹集成材構法の考察-
修士論文
竹集成材の建材利用に向けた基礎的研究 -製造段階のカーボンフットプリント/ハンドプリント-
竹集成材の構造利用に向けた基礎的研究 -材料強度試験とビス接合部せん断強度試験に基づく特性値の算出-
学士論文
割竹を用いた耐力壁の開発 -工業用ステープルによる接合部の一面せん断試験-
竹集成材の構造利用へ向けた基礎的研究 -材料強度とビス接合部せん断強度試験-
査読論文
滿園大翔、鷹野敦、福山弘、古山明義、阿久津勝:竹集成材の利用に向けた基礎的研究 その1:材料強度試験に基づく特性値算出プロセスの検証 -曲げ、圧縮、せん断-,日本建築学会技術報告集 第30巻 第76号,pp.1345-1350,2024 年10 月 2024.10
滿園大翔、鷹野敦:竹集成材のカーボンフットプリント 材料製造段階の評価と資源性の考察,日本建築学会環境系論文集 第90巻 第835号, pp.463-472, 2025年9月 2025.9
滿園大翔、鷹野敦、福山弘:竹集成材の利用促進に向けた基礎的研究:木質構造用ねじを用いた接合部へのヨーロッパ型降伏理論の適用可能性 -1面、2面、4面せん断接合部-,日本建築学会構造系論文集 第91巻 第839号, pp.-, 2026年1月 2026.1
・日建ハウジングシステム、ハフニアムアーキテクツ、鹿児島大学大学院理工学研究科鷹野研究室, 建築基準法第20条第1項第三号ロの認定に係る性能評価(時刻歴応答解析)竹集成材構造プロジェクト BCJ基評-LW0199-01, 日本建築センター 木質構造評定委員会, 2023.
・第12回Architizer A+AwardsのUnbuilt Sustainable Non-Residential Project部門 入賞
・COOL JAPAN AWARD 2025 アウトバウンド部門