Research

[研究領域]

実験社会科学、行動経済学、実験会計学、フューチャー・デザイン、科学技術社会論、計算社会科学

[ラボにおけるリサーチ]

実験社会科学による「AIと人間が共存する未来社会」のデザイン

(AIと人間はどのように共存しうるのか)

AIをはじめとする科学技術の発展は目覚ましいものがあるが、我々は、「AIと人間とが共存する未来の社会はどのようなものか」「AIの登場がビジネスに与える影響はどのようなものか」「どのようにしたらAIと人との共存がなしうるのか」について、経済実験やサーベイ調査などの定量的研究により解き明かすことを大きな目標としている。

特にラボでは、「科学技術に対する『上流』からのテクノロジー・アセスメント」を目指している。すなわち、新しい技術が生まれる最終地点(下流)ではなく、研究の開始時点(上流)から継続的にその社会的意義を検討することで、新しい技術がどのように社会に受容され、浸透していくのか、またどのような社会的な仕組み(経済制度等)を設計する必要があるのかを検討している。

2019年度 研究活動

[2019.04.09] 2019年度春学期の新体制がスタートしました。

2019年度がスタートしました。研究室も新たな体制で研究を進めていきます。特に今年度は人工知能学会での研究発表をはじめ、多くの学会に進出していきたいと思います。

大学院生3名(D2:1名、M2:1名、M1:1名)

学部生27名(B4:16名、B3:11名)

2018年度 研究活動

[2019.03.31] 2019年度人工知能学会全国大会第33回に第11・12期合同チームで論文投稿をおこない、5つの研究がアクセプトされました。

研究室B3(第11期)とB2(第12期)が構成する5つのチームが、2019年6月に新潟で開催される2019年度人工知能学会全国大会第33回に論文投稿をおこない、その結果、5本の研究がアクセプトされました。研究室学部生が、学外の研究学会で研究報告を行うのは、昨年12月の行動経済学会に続き2度目となります。


[著者と報告論題]

「人工知能による営業と人間の営業がもたらす満足度への影響」(高橋光、香川 野乃華、関野 克、松田 啓吾、坂本 二姫)

「信頼ゲームを用いた秘密の共有による人工知能への信頼に与える影響」(永田大貴、篠田夏映、沼田知里、磯川雄大、濱中杏香)

「AI導入に伴う人の利他行動と離職率の関係」(西悠作 島津由佳 松本沙由梨 遠藤隆太 中辻早紀 柴田純平)

「人工知能裁判官が持つ思いやりが与える信頼度への影響」(神先 凌太朗、中島 遼、井上 綾、田中 瞭、小島 未央奈)

「AI自動会計による無人店舗の推進」(松尾佳苗、笠谷奏乃、石田朋己、坪田凛々花)


[2019.3.21] 研究室所属の大学院前期博士課程(M2)の2名が無事に研究室を卒業し、修士号(商学)を授与されました。

研究室所属の大学院前期博士課程の2名が無事に大学から修士(商学)の学位を授与し、研究室を修了しました。研究室で培った能力を大いに活かし、社会で活躍することが期待されます。


[修了生と修士論文表題]

山田将晶「組織における社会的ジレンマ問題の行動経済学的分析」

切山英子「消費者の科学リテラシーと健康食品に対する購買行動」

[2019.3.6] 「暗号通貨の経済学」読書会を開催しました。

小島寛之2019『暗号通貨の経済学』講談社選書メチエの読書会を3.6に同志社大学で開催しました。本書は、ゲーム理論を用いて暗号通貨のあり方に迫るもので、研究室の主要テーマである未来社会を考える上でも重要な文献です。研究室の有志+教授により、たっぷりと議論を重ねることができました。今後、ここでの議論を踏まえた新しい研究の進展が期待されます。

[2019.02.07] 同志社大学商学部上田雅弘ゼミとの交流プレゼン大会に参加、優秀賞を受賞しました。

研究室B3(第11期)とB2(第12期)が構成する3つのチームが、同志社大学商学部上田雅弘教授ゼミとの交流プレゼン大会に参加し、研究交流を図りました。その結果、チーム利他性による研究報告「AI進出に歯止めをかけるのは私たちだ!」が優秀賞に選ばれました。


[参加チームと報告論題]

「AI進出に歯止めをかけるのは私たちだ!」(優秀賞)(チーム利他性(西、松本、島津、遠藤、柴田、中辻))

「AI裁判における信頼度と思いやり」(神先、中島、小島、田中、井上)

「AIで買い物をええ感じに」(松尾、間宮、笠谷、石田、坪田)


[2019.01.13]第2回「FUTURE」に参加、最優秀賞を受賞しました。

研究室B3(第11期)とB2(第12期)が構成する2つのチームが、学部研究発表会である第2回「FUTURE」に参加し、AIと人間との共存に関する実証分析をテーマとする研究報告をいたしました。その結果、研究報告「人とAIをつなぐ秘密の共有」が今年度の最優秀賞に選ばれました。今大会においての最優秀賞の受賞は、昨年度に引き続き2回目となります。


[参加チームと報告論題]

「人とAIをつなぐ秘密の共有」(最優秀賞受賞) ((11期)永田、沼田、篠田、(12期)濱中、磯川)

「AI営業」((11期)松田、坂本、関野、(12期)香川、高橋)


[2018.12.08]行動経済学会第12回大会(慶應義塾大学)に第11期生(B3)を中心とする3つのチームが参加、ポスターセッション報告を行いました。

慶應義塾大学にて開催された行動経済学会第12回大会に、研究室B3(第11期生)が参加し、ポスターセッション報告を行いました。学内外での学生同士の交流会や研究会での発表はこれまでもありましたが、学外での研究者が集う研究学会での研究報告は、今回が初めてとなります。ついに田口研究室が目指す「世界一の研究者集団」に向けて、新たな第一歩を踏み出しました。


[参加チームと報告論題]

「新時代のベーシックインカム」(篠田夏映,沼田知里,西悠作,中島遼)

「仮想通貨から考える新しい制度」(関野克,笠谷奏乃,松本沙由梨)

「人工知能面接」(永田大貴,神先凌太郎,松田圭吾)


[2018.09.26] 2018年度秋学期キックオフ、第12期生(B2)の活動が正式にスタートしました。

2018年度秋学期キックオフをおこないました。第12期(B2)の活動が正式にスタートしました。第11期(B3)との共同研究を進め、来年度の各種学会発表を目指します。


大学院生6名(D1:1名、M2:2名、M1:1名、研究協力者:1名、特別学生:1名)

学部生27名(B3:16名、B2:11名)

[2018.8.29-30]青山学院大学経営学部上枝ゼミとの合同研究会を開催しました。

青山学院大学経営学部上枝ゼミとの合同研究会を開催しました。当研究室からはB3(16名)の4つのチームが参加し、その結果、「パーソナル特性から見るHR tech」が優秀賞を受賞しました。他大学とのこのような交流の機会は、とても大きな刺激となりました。

[参加チームと報告論題]

神先・小島・永田・松田「パーソナル特性から見るHR tech」[優秀賞受賞]

西・篠田・沼田・中島「新時代のベーシックインカム ~AI時代に最適なベーシックインカムの姿とは~」

関野・笠谷・松尾・松本「仮想通貨から考える新しい制度」

入江 ・坂本 ・島津・間宮「日本キャッシュレス化」



[2018.8.23] 田口教授が財団法人石井記念証券研究振興財団のH30年度研究助成対象者に選出されました。

田口教授が「Fintechが未来社会における「信頼」にもたらす影響に関する実験経済学的分析」により、財団法人石井記念証券研究振興財団のH30年度研究助成対象者に選出されました。本研究は、新しい金融のテクノロジーが、社会における「信頼」にどのような影響を与えるかについて、経済実験により明らかにする研究であり、新しい未来社会のあり方を考えるためにも今後の研究の進展が見込まれます。


[2018.7.19]田口教授が東北学院大学経営研究所 第48回研究会にて講演をおこないました。

田口教授が東北学院大学にて講演をおこないました。近年の会計不正の根源に「エスカレーション」という視点から迫る研究の一端を紹介しました。

[招待講演]

「ウソのエスカレーション:実験社会科学で企業不正の根幹に迫る」(with K. Miwa and T. Yamamoto)

[2018.7.18]第11・12期春学期最終プレゼンをおこないました。

春学期最終回のゼミにおいて、11期生によるチーム別の研究プレゼンをおこないました。今後予定している夏ゼミ、および学会発表に向けて、熱い議論を交わしました。

[2018.7.11]廣瀬喜貴先生(大阪市立大学准教授)を招いての講演会をおこないました。

実験会計学・テキストマイニング研究の新進気鋭の研究者である廣瀬喜貴先生をお招きし、講演会を実施しました。廣瀬先生は田口研究室の第1期生であり、研究室出身大学教員の第1号です。先生の熱量の高い講演は、研究室メンバーにとっても大変刺激となりました。


[2018.6.27] 2018春学期行動経済学勉強会(サブゼミ)を開始しました。

有志メンバーによる行動経済学勉強会を開始しました。我々のリサーチの根幹には、人間心理をどのように理解するかという問題があることから、基本テキスト(大竹先生の下記の著書)を用いて皆で議論できる場を新たに設けることにしました。

(勉強会使用テキスト:大竹文雄著『競争社会の歩き方』中公新書)


[2018.6.26]EY新日本有限責任監査法人とのランチ会を実施しました。

EY新日本有限責任監査法人大阪事務所の先生方を囲んで有志メンバーでランチ会を実施しました。これは、「簿記学3」講義講演会後の意見交換を兼ねたもので、先生方との交流の機会は、研究室のメンバーにとって大変有益なものとなりました。


[2018.6.13] 第12期生歓迎ランチ会・合同研究会を実施しました。

2018年度研究室入室者(第12期生)を迎えての歓迎ランチ会・合同研究会を開催しました。新たなメンバーを迎え入れ、研究室の活動もますます充実したものになることが期待されます。

[2018.5.9] 研究室入室説明会・オープンゼミを実施しました。

2018年度研究室入室説明会、およびオープンゼミを実施しました。多くの2回生が来てくれて、在室生のモチベーションも高まりました。

優秀な2回生の皆さんと一緒に研究をできる日を楽しみにしています。

[2018.4.11] 2018春学期の新体制がスタートしました。

2018年度がスタートしました。研究室も新たな体制で研究を進めていきます。

大学院生6名(D1:1名、M2:2名、M1:1名、研究協力者:1名、特別学生:1名)

学部生16名(B3:16名)

2017年度 研究活動

[2018.3.26-27] 『財務会計の理論と実証 (Financial accounting theory)』読書会を開催しました。

財務会計の理論と実証』(原著:W. R. Scott. Financial accounting theory. Princeton University Press.)の読書会を3.26-27に同志社大学で開催しました。本書は、経済学やゲーム理論を用いて企業会計を分析する新時代の会計のテキストであり、研究室の有志2名+教授により、丸2日間かけ議論を重ねました。今後、ここでの議論を踏まえた新しい研究の進展が期待されます。

[2018.3.21] 研究室B4の10期生が晴れて研究室を卒業いたしました。

3.21に卒業式があり、研究室B4(10期生21名)が晴れて研究室を卒業いたしました。研究室で培った能力を大いに活かし、社会で活躍することが期待されます。

[2018.3.19-20] 『協力する種(A Cooperative Species)』読書会を開催しました。

協力する種:制度と心の共進化』(原著:Samuel Bowles and Herbert Gintis. 2011. A Cooperative Species: Human Reciprocity and Its Evolution. Princeton University Press.)の読書会を3.19-20に同志社大学で開催しました。本書は、人間の利他性の起源はどこにあるのかという根源的な問題に、ゲーム理論やシミュレーションといった最新の分析手法で迫るもので、研究室の主要テーマである未来社会を考える上でも重要な文献です。研究室の有志3名+教授により、丸2日間かけてたっぷりと議論を重ねることができました。今後、ここでの議論を踏まえた新しい研究の進展が期待されます。

[2018.02.06] 田口教授が、公益財団法人全国銀行学術研究振興財団2017年度研究助成対象者に

田口教授が、「FinTechの進展と経済制度の設計に係る実験経済学的研究」という研究テーマにより、公益財団法人全国銀行学術研究振興財団の2017年度研究助成対象者に選出されました。これは、新しいテクノロジーの進展が金融の世界にもたらす影響を、経済実験により明らかにするプロジェクトであり、FinTechに関する世界でも数少ない実験経済学的研究であることから、今後の成果が期待されます。

[2018.02.05] 同志社大学商学部上田雅弘教授ゼミとの交流プレゼン大会に参加、チーム「田口選抜(仮)」が優秀賞を受賞

研究室B2が構成する4つのチームが、同志社大学商学部上田雅弘教授ゼミとの交流プレゼン大会に参加し、研究交流を図りました。その結果、チーム「田口選抜(仮)」による研究報告「AIの選択vs.人間の選択」が優秀賞に選ばれました。当チームによる優秀賞の受賞は、2017年12月出場の「第1回FUTURE」に引き続き2回目となります。

[参加チームと報告論題]

「AIの選択vs.人間の選択 ~人工知能に対する信頼は何により変化するのか~」(最優秀賞受賞)(チーム「田口選抜(仮)」(松本・神先・沼田・間宮))

「親しみは倫理的ジレンマを解決するか -AIと共存するために」(チーム「のびファミリー」(西・入江・永田・松尾))

「AIと人間は恋愛できる?」(チーム「We are AI」(島津・坂本・笠谷・中島))

「スポーツの未来」(チーム「りんごちゃん」(松田・関野・小島・篠田))

[2017.12.23] 第1回FUTUREに参加、チーム「田口選抜(仮)」が最優秀賞を受賞

研究室B2が構成する4つのチームが、学部研究発表会である第1回「FUTURE」に参加し、「AIと人間との共存に関する実証分析」をテーマとする研究報告をいたしました。その結果、チーム「田口選抜(仮)」による研究報告「AIの選択vs.人間の選択」が今年度の最優秀賞に選ばれました。

[参加チームと報告論題]

「AIの選択vs.人間の選択 ~人工知能に対する信頼は何により変化するのか~」(最優秀賞受賞)(チーム「田口選抜(仮)」(松本・神先・沼田・間宮))

「親しみは倫理的ジレンマを解決するか -AIと共存するために」(チーム「のびファミリー」(西・入江・永田・松尾))

「AIと人間は恋愛できる?」(チーム「We are AI」(島津・坂本・笠谷・中島))

「スポーツの未来」(チーム「りんごちゃん」(松田・関野・小島・篠田))

[2017.12.16] 田口教授が日本ディスクロージャー研究学会2017年度学会賞(著書の部)を受賞

田口教授が、著書『実験制度会計論 -未来の会計をデザインする』中央経済社により、日本ディスクロージャー研究学会の2017年度学会賞(著書の部)を受賞しました。同著による学術賞の受賞は、2015年度の第58回日経・経済図書文化賞受賞、2016年度の第44回日本公認会計士協会学術賞受賞に次いで3年連続となります。

[2017.12.10] 行動経済学会第11回大会@同志社大学にて、田口教授が討論者として登壇

行動経済学会第11回大会@同志社大学における研究報告「嘘と効率性:実験による分析」の討論者として、田口教授が登壇いたしました。

[2017.10.21-22]第21回実験社会科学カンファレンス@関西大学にて、田口教授・矢野氏が研究報告

実験をキーワードとして領域を超えた多くの研究者が集まる「第21回実験社会科学カンファレンス」(関西大学)にて、田口教授とM2(協力研究員)の矢野氏が研究報告をおこないました。

[研究報告]

田口教授「The escalation of lies」

矢野氏「協力金の制度変更が協力率に及ぼす影響の事前予測と事後検証」