MESSAGE TO POSTDOC CANDIDATES FOR OUR LAB 〜特任助教（ポスドク）に興味のある方へ〜

当研究室の特任助教（ポスドク）に興味のある方へ

（※特任助教のことを、便宜上、以下ではポスドクと呼ばせてください）

当研究室への関心をお寄せいただき、心より感謝申し上げます。このページを訪れてくださっている皆様は、新たなポスドクのポジションを探している方、博士後のキャリアパスを模索している方など、さまざまな背景を持つ研究者であることでしょう。ここでは、ポスドクの役割と、当研究室がその重要な時期にどのように貢献できるかをお伝えします。

ポスドク期間は、博士課程で習得した専門的な知識とスキルをさらに深化させ、独立した研究者へと成長するための貴重な時期です。ここで言う「独立」とは、アカデミアに限らず、産業界や起業に至るまで、多様なキャリアパスへと道を拓くことを意味します。

博士課程では研究を遂行するための幅広い訓練を受けますが、研究室運営やその他の独立に必要なスキルを習得する機会は限られているか、偏っていることがしばしばです。このギャップが、高度なスキルを持つにも関わらず、それを十分に活用できない状況を生んでいます。

私自身のポスドク期間は、博士課程で補えなかった知識やスキルを習得する、またとない機会でした。新しい研究テーマやスキルの獲得だけでなく、研究とは何か、そしてその根底にある価値観について深く考え直す機会でもありました。この時期は、私にとって、将来の研究キャリアの方向性を決定づけた重要な時期でした。

当研究室では、ポスドクの皆さんが、研究者として大きく飛躍できるよう、多岐にわたる支援と機会を提供しています。私たちは、皆さんが研究キャリアを通じて遭遇するであろう課題に対処し、さらに高みを目指すための強力なサポート体制を整えています。

- 専門的なスキルアップコース: 当研究室では、研究者としての成長を促進するため、年間を通じて充実した専門的なプログラムを提供しています。このプログラムは、研究アイデアの創出、申請書の効果的な執筆方法、分野の国際トレンドの把握、国際研究ネットワークの構築など、研究活動に必要不可欠なスキルを網羅しています。

例えば、研究アイデアの発想法については、複数のポスドクや博士学生が集まり、研究の新規性や独自性を深く掘り下げます。このセッションでは、PIが推奨する書籍や自らの経験を共有し、参加者間で活発な意見交換が行われます。また、新しいアイデアを生み出す具体的なプロセスをPIや外部専門家から直接学ぶ機会も提供され、参加者は実践的な知識を深めることができます。

また、申請書の執筆技術に関しては、公募要領の解釈、関連情報の効率的な収集方法を学んだ後、グループメンバー同士で申請書を共有し、ディスカッションを通じて相互のフィードバックを行います。このプロセスでは、個人のみならずグループ全体の執筆スキルの向上を目指し、多様な視点から申請書を見直す能力を養います。

このようにして、当プログラムはグループワークやインタラクティブなセッションを通じて、互いに学び合い、共に成長する機会を提供します。参加者は自身の研究キャリアをさらに前進させるための実践的な知識とスキルを獲得し、研究室の刺激的な環境の中で互いに切磋琢磨することができます。

- 協働と交流の機会: 他のポスドクや博士学生と密接に連携し、共同研究を通じて互いの知見を深めることが可能です。また、幅広い研究ネットワークを通じて、国内外の著名な研究者とのつながりを築き、セミナーや共同研究プロジェクトへの参加を通じて、自らの研究を世界に発信する機会に恵まれています。

- 国際共同研究: 国際的な研究プロジェクトに積極的に参加し、世界各国の研究者と協力することで、国際的な視野を広げ、研究成果のグローバルな影響力を高めることができます。

- 定期的な面談: 7週に1回以上、PIとの個別面談を通じて、研究の進捗、キャリアプラン、あるいは日常の悩みまで、何でも相談しやすいオープンな環境を提供しています。

- 新しい分野への挑戦: 本研究室では、新しい研究分野への挑戦を奨励しており、異なる背景を持つポスドクが新しいスキルを習得し、研究の幅を広げる機会に恵まれています。

- 海外派遣と国際ワークショップ: 国際学会だけでなく、スキルアップやネットワーク構築のためのワークショップへの参加も奨励されています。これらの経験を通じて、国際的な研究コミュニティでの自身の立場を強化することができます。

- 研究テーマの自由度: 独自の研究アイデアを追求することが奨励され、学生の指導を通じて、指導力を磨くとともに、研究プロジェクトに新たな視点をもたらすことが期待されています。

- 充実した研究資金: 豊富な研究資金にアクセスできるため、野心的な研究プロジェクトを自由に計画し、実行することができます。研究費の申請に関しても、経験豊かなスタッフが執筆支援を提供し、成功率の向上をサポートします。

- ビジネスとの連携: 研究成果を実社会に応用し、新規事業の立ち上げやビジネスコンテストへの参加を奨励しています。研究と実業界の橋渡し役として、社会的影響力のあるイノベーションを生み出すことができます。