≪第24回日本神経理学療法学会学術大会で発表してきました≫
令和8年9月5日~6日にグランキューブ大阪(大阪国際会議場)にて第24回日本神経理学療法学会学術大会が開催されました。今回、「脳卒中患者に対する後方介助歩行において、備品装具から本人装具へ移行した際の筋活動の変化」という演題名にて発表を行いました。本研究では、本人装具への移行により歩行時の筋活動が良好となるケースの特徴を明らかにしました。一方で、本人装具への移行で必ずしも良好な筋活動が得られるということではなく、患者様の症状と使用する装具に合わせて介助方法等を検討する重要性を示しました。ディスカッションの中で、他院の装具療法の現状を知ることができ非常に勉強になりました。また、埼玉県理学療法士会が運営する『装具のお役立ち情報サイト』の執筆依頼を頂き、当院での筋電図を使用した装具療法の取り組みを発信する機会を得ることができました。今回の学会参加で、脳卒中患者様の歩行訓練の質を高める重要性を改めて感じました。より良い歩行訓練が提供できるよう、今後も研究活動や最新の学術情報の収集に努めていきたいと思います。
理学療法士 筧
≪第 70 回日本透析医学会学術集会で発表してきました≫
2025 年 6 月 27 日~29 日に大阪国際会議場にて第 70 回日本透析医学会学術集会が開催され、「フレイル段階の経時的変化の検討」という演題にて口述発表を行いました。透析患者はフレイルを合併しやすく、合併すると予後不良となるため、フレイルになる前から早期に予防的対策をとる必要があります。今回の発表は、効果的なフレイル対策に役立つ知見を得ることを目的に、フレイルの段階が時間経過に伴いどのように推移していくのかについて検討したものでした。最新のトピックスや日々の臨床で使用している評価の新たな活用方法についても情報収集でき、貴重な機会となりました。
当院では 2020 年度から、外来透析患者様を対象に誕生月の体力測定と運動指導を実施しており、身体機能と日常生活動作能力の維持に努めております。今後も取り組みを継続し、蓄積したデータをもとに新たな研究を行い、より効果的な介入に繋げてまいりたいと思います。
理学療法士 瀬古
≪World Physiotherapy Congress 2025で発表してきました≫
2025年5月29日~31日に東京国際フォーラムにてWorld Physiotherapy Congress 2025(世界理学療法連盟学会)が開催され、「Interindividual factors influencing on the relationship between elbow varus torque and varus angular acceleration during baseball pitching(投球時の肘内反トルクと角加速度の関係に影響を及ぼす個人間の要因)」という演題にてポスター発表を行いました。野球肘の原因となる投球時の肘へのストレス(内反トルク)は、肘下がりなどさまざまな要因で増大します。今回の研究では、ストレスが大きくなりやすい投手の特徴として、前腕・手の質量が大きい(≒体重が重い)投手、ストレスが大きくなりやすい投球動作として肘を曲げる角度や角加速度が大きい動作であることが明らかになりました。海外における野球肘の研究についても情報収集でき、貴重な機会となりました。
当院でも、野球肘をはじめ、さまざまなスポーツ障害・外傷により来院される選手が多くいます。選手の安全かつ早期の競技復帰に向けて、今後も研究活動や最新の学術情報の収集に努めていきたいと思います。
理学療法士 中村
≪第35回三重県理学療法学会で発表してきました≫
令和7年3月2日に第35回三重県理学療法学会が鈴鹿医療科学大学にて開催されました。当院からは、理学療法士の小山、島田、中島、樋尾、三厨が演題発表を行いました。小山の発表した、「重度片麻痺患者に対して、踵補高を付加し移乗動作獲得に繋がった一例」という演題が、大会準備長賞を受賞しました。
当院の回復期リハビリテーション病棟では、脳卒中患者様の麻痺の程度や症状に合わせて装具を作製し理学療法を行っています。今回、麻痺側下肢の筋緊張が亢進し、起立時の荷重配分の左右不均等さ著明であった重度片麻痺患者様に対して装具に踵補高を付加し、理学療法を進めた結果、移乗動作獲得へとつながりました。
今回の症例発表を通じて、様々なことを経験し学ぶことができました。今回の経験を今後の臨床にも生かせるよう精進していきます。
理学療法士 小山紗奈
≪オンライン研修会を開催しました ≫
令和7年2月13日に長太の寄合所「くじら」作業療法士佐野佑樹先生に講師をお招きし、「「やってみたい」を形にする作業療法」というテーマで勉強会を開催しました。今年度も感染症予防のため、Zoom 及び後日配にてオンライン研修を行いました。
佐野先生には、認知症の方がより良い人生を送るために何ができるのか、「認知症当事者」の社会参加と地域作りのために「社会側」は何ができるのかをご本人の声やケーススタディ等を通じてご教授いただき、1時間の研修会にも関わらずとても内容の濃いお話を聞くことができました。
参加者からは、「回想法を通して当事者様の生活史、背景を知ることでリハピリのきっかけを作った点、臨味でぜひやってみたいコミュニケーション方法を知ることができた」、「患者さんの思いをくみ取り、塗り絵などのアクティビティの目的や意味など病院での働き方を改めて考えさせられました。また地域活動でのOTの関わりがその方の生きる意味や楽しみになることを知りました。忠者さんの活動力に寄り添える佐野さんのようなOTでいたいなと思いました」などの感想をいただきました。
また、今回の研修会の参加者は、登録理学療法士のポイントも付与されました。今回の講演を通じて、今後の臨床現場に活かしていきたいと思います。
≪第11回日本スポーツ理学療法学会学術大会で発表してきました≫
令和7年1月25日~26日に第11回日本スポーツ理学療法学会学術大会が横浜にて開催されました。今回、「個人内,個人間における投球時の肘内反トルクと肘内反角加速度の関係」という演題にて口述発表を行いました。
野球選手における投球障害の1つである「野球肘」の予防には、昨今話題になっている球数制限だけでなく、1球を投げるごとに肘へ加わる負担(内反トルク)を減らすことが重要です。今回の研究では、この内反トルクについて、選手ごとに大きな個人差があり、個人によりその傾向が異なることを明らかにしました。今後、このような個人差や個人ごとの傾向に関わる要因を明らかにすることによって、肘への負担が少ない投球フォームに関する詳細な見解が得られると考えます。
当院では、投球障害で来院している野球選手に対して、患部に対するリハビリだけでなく、投球動作指導も含めた介入も行っています。学会へ参加するたびに、投球障害のリハビリが日々発展していることを実感します。より早期に、より安全に、よりパフォーマンス高く競技復帰できるよう日々研鑚していきたいと思います。
理学療法士 中村拓也
≪第58回日本作業療法学会で発表してきました≫
令和6年11月9日~10日に第58回日本作業療法学会が北海道にて開催されました。今回、作業療法士の上田が、「認知症フレンズとして活動する地域ボランティアの育成と支援体系 Organization and Support System for Community Volunteers as Dementia Friends」という演題にて発表を行いました。
令和6年に「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」が施行され、地域における認知症当事者への偏見を払拭し、認知症と診断されても生き生きと生活できる地域となるよう様々な取り組みが行われています。今回は、全国的に展開されている『ボランティアが主体となって認知症の人が暮らしやすいまちづくりに取り組む「チームオレンジ」』の組織化に向けて、ステップ四日市認知症支援事業の中で地域のボランティア育成の取り組みを行ったため、その概要について発表しました。今後も作業療法士として認知症フレンドリーなまちづくりに貢献できるよう、取り組みを進めていきたいと思います。
作業療法士 上田奈央
≪第11回日本地域理学療法学会学術大会で発表してきました≫
令和6年11月16日~17日に、第11回日本地域理学療法学会学術大会が大阪府高槻市にて開催されました。今回、理学療法士の加藤が、「四日市市介護予防等拠点施設(ステップ四日市)にて短期集中予防サービス(サービスC)を実施した成果」という演題にて発表を行いました。
四日市市では、令和5年6月1日に『介護予防と認知症支援』を行う施設としてステップ四日市を開設し、当院がステップ四日市の業務委託を受託しており、介護予防事業の一つとしてサービスCを実施しています。サービスCとは、生活行為に支障のある高齢者を対象に、保健・医療の専門職が短期集中的に(約3~6ヵ月間)関わり、社会参加や地域での役割を持った自分らしい生活の(再)獲得、すなわち自立支援を実現するためのサービスです。今回、これまでのステップ四日市におけるサービスCの成果について発表し、多くの方に質問等をいただくことができ、四日市市の取り組みについて知っていただける機会になったと思います。今後もこのような取り組み、学会発表を継続していきたいと思います。
理学療法士 加藤康太