A知県N古屋市東部の丘陵地帯の一角にある黛邸は、土地は兎も角建物にはほとんどお金がかかっていない。
黛香織の祖父が八方手を尽くして入手した家の材料もさることながら宮大工のスキルを持つ腕の良い大工をつてを頼って安価に投入し、その費用をほとんど祖父が出したからである。
普通のサラリーマンに過ぎない香織の父の家にしては維持費が高いのが悩みの種らしい。