もりのなかまたち
もりのなかまたち
森に住むうさぎのラビッツくんは、にんじんジャムを作るのが大好きです。 ある日、ラビッツくんは、お店を開いているおばさんの勧めで、ジャムを売ることになりました。 ラビッツくんは、森の仲間たちが「あそぼう」と誘ってくれても、
「ごめん、ぼく、いそがしいんだ」
とジャム作りに夢中でした……。
頑張り過ぎて、とうとう病気になってしまうラビッツくん。 繊細でまじめなラビッツくんが、森の仲間たちに支えられて、少しずつ元気になっていく様子を描いた物語です。
メッセージ
私が、うつ病を通して、実感した「周囲の温かさ」を作中で表現しました。
母は、引きこもっていた私を引っ張るように、森林公園へ車で連れて行ってくれました。
重苦しい胸を抱えながら、車の中から見た空。すっかり忘れていた青い空でした。
そして、新鮮な空気、樹木の香り、柔らかな木漏れ日、野鳥のさえずりを感じながら、母との散歩ーー。
無口だった私が次第に話し始める様子を見て、母はよくこう言ったものです。
「いい顔になってる」と……。
母を初めとして、家族、友人、主治医の支えがあったからこそ、今、こうして絵本を書ける自分が存在します。
感謝の気持ちでいっぱいです。
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