すずめのなみだ
すずめのなみだ
仲間とはぐれたすずめが泣いていると、不思議なりすに出会います。
りすは、
「涙をかばんにいれてみて。宝物になるから」
と言うのです。
半信半疑のすずめですが、かばんの中に涙を入れて、りすに誘われて、一緒に涙の丘へ出発します。
その旅の途中で、同じような境遇のねずみの親子、うさぎ、ふくろうに次々に出会い、共に涙の丘を目指すのですが……。
メッセージ
私が、うつ病で辛い時に感じた思いを作品に込めました。
苦しくて横になっている時に天井を眺めながら、よくこんなことを考えていました。
「私みたいにしんどくて、今、天井を見ている人は何人いるだろう。この県には?日本には?世界中だったら?」
答えなんて分かりませんが、「辛いのは私だけじゃない」と、苦しさが和らいだのを覚えています。
また、病院で参加した作業療法で感じたことも表現しました。
参加者は、いろんな方がおられました。認知症のお年寄り、元々バリバリ働いていた人、シングルマザーなど。皆と手芸や工作をしながら、思いました。
「皆もいろんな思いを抱えながら生きている。私も、もうちょっと頑張ってみようかな……」とーー。
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