こんな授業をしています
【英語】
こんな授業をしています
【英語】
【事例1】
アメリカ人はふつう、トイレのことをbathroom「風呂」と言います。トレイと風呂場が同じ部屋になっていることが多いという理由もありますが、もう一歩踏み込んで説明しますと、「トイレに行く」ではあまりにも露骨なので「風呂に行く」と遠回しに言うのです。日本人だって同じ。「便所に行ってきます」と言っては身も蓋もありません。「お化粧直しに行ってきます」と上品に表現しますよね。これが婉曲表現というもの。
次は語源の話。
two「2」の変形 twi- を含む語には、twin「双子」、twice「2度」、そしてtwilight「日の出前の薄明り、たそがれ」があります。twilightは、本来は文字どおり「明り(light)が2つ」で、太陽と月が同時に天空にあることを意味しました。
以上から、英単語ひとつでも深い意味があることがわかります。芋づる式で英単語を物語のように覚えることだってできます。すすむ塾では学校で教わらない本質を、たっぷりと学ぶことができます。単なる丸暗記というムナシイ努力とは早く決別しましょう。
【事例2】
believe の意味を辞書で調べてみると、「信じる」なんて書いています。だからだと思いますが、I believe (that) the boy is a genius.を「私はその少年が天才だと信じている」と訳す生徒をよく見かけます。believeが出てきたら、なんでもかんでも「信じる」と訳しているから、このような不自然な日本語になるのです。さらに例を挙げると、台所からカレーの匂いがしてきて「今日の晩飯はカレーライスと信じている」なんて言うのは不自然ですよね。信念を問題にしているわけではないのですから。
では、believeのもともとの意味はどういうものかというと、実は「絶対に思う」ということなのです。believeは「思う」の意味を持ったthinkを強めた単語なのです。だから、先ほどの英文は「私はその少年が天才だと絶対に思う」と訳せば自然な日本語になるのです。カレーの例も「今日の晩飯は絶対にカレーライスだと思う」とすればよいのです。
このように、単に辞書や受験用単語集に載っている英単語の意味を丸暗記しているだけでは、その単語の、本当の意味を知ったことにはならないのです。単語そのもののイメージを知る、そして類義語との感覚的な違いを知ることで語彙力は飛躍的に伸ばせます。
【事例3】
マナーの話です。失礼な人や変な人と思われないように、相手の国のマナーも学びましょう。
例えば、テーブルで会食している場面で塩やソースが欲しいとき、日本では「ちょっと失礼します」と言って手を伸ばして自分で取ることがよくあります。となりの人に頼むのではなく、自分で取ることが礼儀だと考えられているのかもしれません。しかし、アメリカで食事中に人の目の前に手を伸ばすと、マナーが悪いと思われることが多いようです。日本流のテーブルマナーは通用しません。となりの人にCould you pass me the salt?「塩を取ってもらえますか」と頼んでください。常識のあるアメリカ人なら、サッカーボールをパスするように塩をpassしてくれますよ。くれぐれもYou have no[bad]mannners.「あなた、行儀悪いね」なんて言われないように注意しましょう。