瓜連支所の再編問題について

 

 2024年1月18日に開かれた「瓜連支所の組織配置再編に関する基本方針」の説明会を傍聴しました。

 執行部は、瓜連支所の組織再編について、

①公民館とコミュニティーセンターとの類似用途を整理し、中央公民館の改修にあわせて市役所分庁舎としての用途を追加する、

②中央公民館建屋を改修し、瓜連庁舎に配置している上下水道部と教育委員会の行政事務室を移転する、

③支所窓口を総合センタらぽーるに移設する、

④瓜連支庁舎(分庁舎を含む)の在り方を検討する 

 と4つの方針を示し、パブリックコメントを求めていました。

 これに対し、瓜連地区住民の多くから、反発の声があがっていたようです。私、花島のところにも、複数の方から意見が寄せられていました。最も大きな反対意見は、市の方針の④瓜連支庁舎(分庁舎含む)の在り方を検討する という項目の中で、[瓜連支庁舎及び分庁舎の取り壊しも視野に入れて検討します]とされていることに反発するものでした。

 

 説明会では、「取り壊しの方針を示すのはいきなりすぎる」、「分庁舎が無くなれば瓜連地区が寂れる」との意見や、「充分な検討なしにパブリックコメント募集に入るのは手続きとして間違っている。提案を撤回すべき」などの発言がありました。また、「維持の経費を言うが、これまでの維持費はともかく、今後の改装や維持の費用の見通しが示されていない」との意見もありました。

 当日の執行部答弁では、パブリックコメント募集の期間を2月13日までに延長する、方針案を今撤回することは出来ないが、出された意見を受け止め、今後を考えるという主旨の対応でした。当日の参加者は約170名とのことでした。

 花島の考え:

1.建屋の解体について
 瓜連支所の建屋は築37年とのこと。それを取り壊すのはおかしい。設計や建設でしくじって、どうしようもないとすれば、それがそもそもおかしい。もっと、長く使うように考えるべき。

2.部屋の利用率について
 「中央公民館の市民に使ってもらう部屋の利用率が25%で低いので、市民の使用に供する部屋を部屋を減らせる」という報告が、市議会の全員協議会であったが、平日を含めて利用率を集計するのは適切でなく、需要が多い週末、祝日の空きが多いかが重要。示されたデータでは、市民が利用できる部屋が余っているとの判断はできない。
 また、菅谷のコミュニティーセンターができて中央公民館の需要が減ることはあろうが、もともと利用率が低い中央公民館を開けるつもりで、計画したのであれば、瓜連分庁舎の機能を中央公民館に移すことを決めてコミュニティーセンターを設計したようで、進め方に疑問を感じる。
 ただし、上下水道部と教育関係の事務室を移転することについて、直接的な反対意見は、説明会ではなかった。

3.パブリックコメントを求めたタイミングについて
 瓜連地区住民の怒りともいえる声の中には、市民に諮らずにパブリックコメントの募集をしたことをいうものが多かった。そしてコメント募集時に示された方針の中で、「分庁舎の取り壊しも視野に入れ」との記述があったこと。市執行部が示した方針は、大まかな方向であって、大まかな方向の段階で意見を募集することは、論理的にはおかしいとは考えない。むしろ望ましいこと。
 しかし、国も含めてパブリックコメント募集の大方のなされ方では、ほとんど決めたことに意見を求め、出された意見に対してはほとんど聞くだけにとどめることが行われている。「ガス抜き」と言われるような行為であることが多い。それは本来の意見を求めるやり方ではない。
 今回の件については、市民から熱い意見が多く出ているので、市民、特に瓜連周辺地区の市民の意見を生かしながら、新たに計画を作っていくべきと考える。

まだ空です。順次作っていきます。