卒業生からの声

卒業生#5

自分の興味・成し遂げたいことにとことん向き合う
松本 佳純  (2019年度・学部卒)

今どんな仕事をしていますか?

 福岡を拠点に全国に展開しているウェディングドレスショップにて、ドレスコーディネーターをしています。お客様の結婚式という人生においてかけがえのない1日とその後の人生をドレス選びを通して彩るお仕事です。

なぜこのゼミを選びましたか?

 自分自身が心から興味を持って取り組むことができる研究テーマをイメージできるか、ゼミ選択の際に大切にしていたことです。重富先生が研究されている製品の資源採取から廃棄にいたるまでの環境負荷について定量的に評価するLCA (ライフサイクルアセスメント) について、大好きなアパレルの分野と絡めて研究したいと思い選びました。


どんなことを研究しましたか?

 アパレルの分野においての販売方法の多様化に注目し、それに伴う社会・環境負荷影響について研究を行いました。アパレルは身体を保護するという基本的な機能の側面だけでなく、趣味嗜好の多様性に応じた幅広いデザイン展開があること、纏う人たちにとっての自己表現ツールとしての側面を持つことなど・・・その特性から、個人によって消費する量・デザインにばらつきがある為、環境負荷低減に向けた定量的な分析が難しいです。

 そこで販売方法に目を向け、実店舗販売のみを行っていた時代から、オンラインストアが普及したことでの影響について、特に期末在庫量に伴うGHG排出量の変化について研究しました。


このゼミの印象について教えてください

 とにかく自主性を重んじてくださる先生です。その為か私が所属していた際は、先輩も後輩も皆んな個性豊かでいい意味でマイペース。自分の意志を持って行動していて、困った時には手を差し伸べてくれました。大変のびのびと過ごさせていただいたゼミ生活でした。


後輩へのメッセージ

 大学4年間はとにかく自分の興味・成し遂げたいことにとことん向き合うことのできる時間です。自身が興味を持っていることに対し、重富先生が''面白いね''と後押ししてくださったこと。他大学との合同ゼミなど、様々な方との交流の機会を作ってくださったことは私にとって財産です。

 ゼミ選びに迷う方は、ぜひ自分の性格やゼミ生活で叶えたいことを先生や所属するゼミの先輩方に話してみてください。''ここで頑張りたい''そんなゼミがきっと見つかります。後輩の皆様が充実した大学生活を送られますように!

卒業研究では、企業の財務データと通販サイトをもとに衣服の期末在庫量を推計し、そのライフサイクルGHG排出量を求めました。また、統計解析を用いて電子商取引 (EC) が期末在庫量の増加に寄与していたことを見出し、ECの定説と異なる結果を得ました。

この代でゼミに配属された学生は松本さんだけだったのですが、それでも一人で完成度の高い卒業研究をまとめあげました。普段ファッションリーダー的な見た目とは裏腹に、ゆるい雰囲気で先輩からも後輩からもよく慕われていました。