卒業生からの声

卒業生#4

情報を論理的にわかりやすく構成する力が身についた
河村  幹 (2021年度・学部卒)

今どんな仕事をしていますか?

 2023年3月現在、セメント工場に勤務しています。セメントとはコンクリートの材料となる粉状の素材です。主成分は石灰石、粘土、珪石に多く含まれていますが、他産業から生まれる廃棄物や副産物にも同様の成分が含まれており、それらを受け入れ代替原料としての使用が進んでいます。また、木くず、廃油・再生油、廃プラスチックといった化石燃料に替わる燃料の使用も進んでいます。私はそれらの中でも粘土源の産業廃棄物である石炭灰と主燃料の石炭の調達業務に従事しています。

なぜこのゼミを選びましたか?

 私は何となく“社会を支えるインフラ“に興味を持っており、それをどのように研究と結びつけられるのかを最もイメージできたのがこのゼミだったと思います。また、重富先生とは入学後からお世話になっており、先生がどんな方か知っているというのもゼミ選択の理由の一つです。


どんなことを研究しましたか?

 日本の過去5年間の国土強靭化計画に伴う波及的な経済効果、環境負荷量、雇用者数を定量化し、各産業における課題と対策を明らかにするというような研究を行いました。“インフラ“とひとことで言っても幅広く、何を対象にどんなことを明らかにするのか中々決まりませんでしたが、先生と一緒に様々な文献や統計をあたりながら、テーマを決めていきました。


このゼミの印象について教えてください

 ゼミでは自分の意見を相手に伝える場面が頻繁にあり、上手く情報を伝える力、伝えたい情報を論理的にわかりやすく構成する力が身についたと思います。ゼミでは発表や他の発表者への質問などで議論を深める場が多くあります。また他大学との研究発表会等で発表する機会もあるため、良質なアウトプットが求められる場面が多く、良い訓練になりました。


後輩へのメッセージ

 大学の4年間はとても貴重です。ぜひいろんなことに挑戦してみてください。会社や生活の中で会う「凄い人」は挑戦と失敗を数多く経験している人だと強く実感しています。私も頑張りますので、学生の皆さんもぜひ大学生活とその後の人生をより良いものにしていけるよう様々なことに挑戦していきましょう!

卒業研究では、産業連関分析をもとに国土強靭化計画の実施による経済波及効果に伴う雇用・エネルギー・温室効果ガス排出量をそれぞれ定量化することで、持続可能なインフラ整備に必要な対策について検討しました。

青野君に続き、当代で唯一の男子だった河村君。いつもムードメーカーでゼミを盛り上げてくれていただけでなく、毎日ゼミ室に来てコツコツ研究を続けられる学生でした。English cafeにも積極的に参加して、留学生たちとよくコミュニケーションをとってくれていました。