卒業生からの声

卒業生#3

大学生活はゼミ活動次第
緒方  彩奈 (2018年度・学部卒)

なぜこのゼミを選びましたか?

 私がゼミを選ぶ上で重視したのは、2点あります。1点目は、「友人と同じゼミに入れる」こと、2点目は「ゼミ活動が充実できる」ことです。まず、1点目の「友人と同じゼミに入れる」ことですが、ゼミは後半になるにつれ、そのメンバーと一緒にいることが多くなります。研究を行う上で、同じ専攻のゼミのメンバーは本当に心の支えになります。つらいことも多いからこそ、友人と一緒にがんばれるゼミを選びました。
 次に2点目の「ゼミ活動が充実できる」ことですが、やるからには楽しみたいという思いから、研究はもちろん、それ以外の時間を楽しむことができることを重視しました。このゼミは他大学の交流も多く、研究以外にも充実した時間を過ごせると思い、重富ゼミに入ることを決めました。


どんなことを研究しましたか?

 ゼミでは、LCA(ライフサイクルアセスメント)を勉強しました。研究テーマはそこから派生し、日常生活がもたらす環境負荷を日本の地域別でどう違うのかを解析しました。私は、もともとインフラ関係に興味がありました。例えば環境負荷を減らすために、ガソリン車を電気自動車にしよう!や、移動は車より公共交通機関を使おう!という言葉を目にしたことがあると思います。ですが、本当に公共交通機関を使うことが環境負荷の低減につながるのでしょうか?本当につながるのであれば、私たちの普段の生活には、もっと環境負荷の低減に結びつく行動があるのではないか、人の行動は地域別でも差が出るのでは?と、少々うろ覚えですが、そうやって「日本の地域別ライフスタイル由来のカーボンフットプリント解析」というテーマに決まったと思います。 


このゼミの印象について教えてください

 ゼミでの思い出は尽きませんが、特に同期3人には本当に支えていただき、今でもずっと仲良くしています。また、他大学の先輩方とマラソンを走ったことや、飲みに行ったことも楽しかったなあと今でも時々思い出すことがあります。

 しかし、長いゼミ生活、ただ楽しかっただけではなく、つらいこともたくさんありました。乗り越えられたのは、同期をはじめとしたゼミの皆さまのおかげです。LCAの知識が現在の仕事で活きているかと言われると、正直そうではありませんが、あの時学んだ「物事を考える上での順序」や、「社会で生きていくための準備」は重富ゼミだからこそ得たものではないかと思います。


後輩へのメッセージ

 ゼミ活動は大学生活の半分を占めます。つまり、大学生活がどうだったかは、ゼミ活動次第であるといっても過言ではないと私は思っています。私は今、重富ゼミで良かったと思いますし、そこで出会った方々は私の人生の財産であると感じています。入るゼミで悩んでいる方は、自分がゼミを選ぶ中で一番大切にしたい軸は何かを考えてみると良いかもしれません。これからゼミ生活が始まる後輩の皆さまが、選んだゼミの先々で大学生活を謳歌できるよう、陰ながら祈っています。 

卒業研究では、家計調査を用いて47都道府県の県庁所在地における家計カーボンフットプリント構造の定量化を行い、地域によって平均的なライフスタイルが異なる点を考察しました。

常にゼミを引っ張ってくれていた緒方さん。明るく行動派でエネルギッシュな姿を見て、いつもみんな (教員も含めて) 頼りにしていました。2年目のゼミ合宿で幹事校をしたとき、参加者の人たちが満足して帰ってくれたのも、緒方さんの貢献があったからこそだったと思います。