2023.07.02-05

ISIE2023@Leiden University

7月2-5日に行われた国際産業エコロジー学会 (ISIE2023) に、博士後期課程1年の王家歓さんと博士前期課程2年の吉良成美さん、教員の共同研究パートナーである九大のアンドリュー・チャップマン先生、教員の4名で参加しました。

学会会場はオランダ・ライデンで、日本の長崎とも非常に縁が深い場所です。2枚目の写真はシーボルトの生家で見つけた、長崎大学オフィスの看板です (学会前に3人で挨拶に行ったのですが、オフィスの場所が見つけられませんでした…)。

本学会の対面での開催は2019年の北京大会以来で、教員は2017年のシカゴ大会以来の参加となりました。会場となったライデン大学はオランダで最も古い大学として有名ですが、同時に私たち産業エコロジー分野のルーツでもあります。そのため、参加者は1000名を超え、本学会史上最も大きな学会となったようです。

学会は口頭発表セッションとポスター発表セッションに分かれており、今回はさらに参加者多数のため短時間での口頭発表セッションもありました。口頭発表は大学の教室で、ポスター発表は近所の教会内で行われました。特に教会内のポスターセッションは非常に新鮮で、荘厳な雰囲気を感じつつたくさんの人たちと議論できて刺激的でした。

今回は王さんがポスター発表、吉良さんと教員が口頭発表を行いました。タイトルはそれぞれ次の通りです。

王さんは2回目、吉良さんは初めての国際学会参加ながら、激戦だった書類審査をくぐりぬけて希望通りの発表ができました。当日も立派に発表して、聴衆からたくさんの良いコメントをもらい、非常に大きな経験ができたと思います。素晴らしい!

教員としても、ずっと会って話してみたかった近い研究をしている研究者や、自分自身が学生のときに初めて会って10年ぶりに再会できた研究者たちと、顔を見てたくさん交流することができ、大変充実した学会参加となりました。同時に、いつのまにか自分の指導学生たちを紹介する立場となったことも、あらためて感じるものがありました。

国際学会に参加するためには、高度な英語力はもちろん、そこに追いつくだけの研究成果も必要になってきます。ハードルは決して低いものではありませんが、それだけに得られる経験値も他とは大きく違います。2人にはこの刺激を持ち帰って今後の研究の発展に活かしてもらいたいだけでなく、ぜひ後輩たちにもその素晴らしさを語り継いでほしいと思っています。これからも一緒に頑張っていきましょう!