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理研で研究員をしております。2024年3月に東京工業大学を定年退職しました。在職中は、みなさまにお世話になり誠にありがとうございました。東京工業大学は2024年10月より東京科学大学となり、ますますの発展を続けています。
専門は数理情報学です。学生のころ数理物理学を学んでいました。会社で神経回路網の研究開発に従事し、それから神経回路網や混合正規分布のように階層構造や隠れた変数を持つ学習モデルの数理と方法を研究しています。
2025年10月27日東北大学 未踏スケールデータアナリティクスセンター/統計科学セミナー で講演予定です。タイトルは「特異学習理論の紹介」になります。
2023年度まで修士課程で行っていた英語講義が「 特異学習理論(1) 特異学習理論(2) 」にあります。人工知能のさらなる研究の基礎のひとつとなっています。新しい分野の開拓に向かって役立ててくださるかたがいらっしゃることに感謝しております。
論文 統計力学と機械学習理論の等価な枠組みにおける代数的研究の復習と展望 の 数理物理学レビューへの掲載されました(2025/8/2)。ランダムハミルトニアンを持つ系の統計力学と機械学習理論が等価な数学的構造を持つことは1980年代から知られています(私が研究を始めるよりも前から広く知られていました)が、その中で代数的なアプローチの意義を考察したものです。
長野県(とるしん):長野県の季節の風景をたくさん見ることができます。おすすめです。
長野県の風景 須坂高校 東京大学理学部物理学科 京都大学数理解析研究所
リコー 岐阜大学 東京科学大学 理研AIP 電子情報通信学会
MSRI AIM MFO CMI : 訪問したことがある数学の研究所です。MSRIは、カリフォルニア大学バークレー校のキャンパス内の山の頂上にあり、ふもとからバスで行きます。バークレー数学教室には代数統計学の研究をされている先生がたがいらっしゃいました。AIM は、かつてカリフォルニア州パロアルトのフライズエレクトロニクスビル内にあった数学の研究所です。Singular Learning Theory の研究集会が開催されたことがありました。いまはカリフォルニア工科大学内に移転しているようです。CMI はミレニアム懸賞問題を出していることで知られている数学の研究所です。代数統計と計算生物学の研究集会が行われたことがありました。いまはコロラド州デンバーにあるようです。MFOは、ドイツの黒い森と呼ばれる森林の中にあり、最寄りの鉄道駅から離れているので、訪問時には車で迎えに来てもらう必要があります。音楽室があります。数学や計算機科学の皆さまは楽器がひけるかたが多いので、訪問するときには練習しておくとよいと思います(私は何も演奏できません)。フランス・ドイツの国境近くストラスブールで特異点理論の研究会が開催されたことがあり、広中先生とルネ・トム先生が協力して創始された研究会であるという歴史をお伺いしました。
ご当地ローカル
須坂高校りんどう祭 : 須坂市に、龍が寝ているように見えることから名づけられた臥竜山という山があります。学校祭で大きな龍を作るのはずいぶん以前から(少なくても50年前から)行われていました。この龍を作ることは「建立」と呼ばれていました。遠い昔、いまはない旧本館の屋上に作られたこともあったとか。「学校祭が終わるとき設計図も燃やします」というメッセージから伝わる気持ちを感じます。
地獄谷野猿公苑 : 志賀高原の山中にある温泉です。温泉に入る猿はとても珍しいそうで、海外からの観光のかたも多いところです。温泉から出たあと寒くないんでしょうか。日本の民話をもとにして作られた「龍の子太郎(松谷みよ子)」は、この近くの旅館で執筆されたそうです。
楽しい数学
youtube 検索:singular learning theory
学歴:
1959 3月 長野県中野市生まれ
1977 3月 長野県 須坂高校 卒業
1982 3月 東京大学 理学部 物理学科 卒業
1984 3月 京都大学大学院 理学研究科 数理解析専攻 修士課程 修了
1987 3月 京都大学大学院 理学研究科 数理解析専攻 博士課程 単位取得満期退学
1993 1月 東京工業大学大学院 総合理工学研究科 電子システム専攻 博士(工学)
職歴:
1987 4月 株式会社リコー 勤務
1995 4月 岐阜大学 助教授
1997 4月 東京工業大学 助教授
2001 12月 東京工業大学 教授
2006 4月 市村学術賞
2013 6月 電子情報通信学会 フェロー
2024 3月 東京工業大学 定年退職
2024 4月 東京工業大学 名誉教授
2024 5月 理化学研究所 客員主管研究員
2024 10月 東京科学大学 名誉教授
主な研究業績は「機械学習理論における代数幾何学的構造の発見」です。東京工業大学在職中は皆様にお世話になり心より感謝しております。2024年10月より東京工業大学は東京科学大学になりました。現在は、理化学研究所の客員メンバーとして研究を続けていきたいと考えています。著書として
渡辺澄夫, データ学習アルゴリズム, 共立出版, 2001.
渡辺澄夫, 村田昇, 確率と統計 - 情報学への架け橋-, コロナ社, 2005.
渡辺, 萩原, 赤穂, 本村, 福水, 岡田, 青柳, 学習システムの理論と実現, 森北出版, 2005.
渡辺澄夫, ベイズ統計の理論と方法, コロナ社, 2012.
渡辺, 長尾, 樺島, 田中, 中島, ランダム行列の数理と科学, 森北出版, 2014.
などがあります。研究成果の世界への波及については「Bing 検索:特異学習理論」「Google 検索:特異学習理論」を、論文情報は「グーグルスカラー」をご参照ください。日本語での検索は 「Bing検索:特異学習理論 」をお試しください。みなさまと行ってきた研究がいま世界の人たちのより遠くへの探求に役立っていることをとてもうれしく思っております。
2025年度の活動
(1) 2025年6月24日大阪大学シグマ講演会で講演。タイトルは「深層学習の数理と未来への課題」
(2) 2025年 8月2日 論文誌 Reviews in Mathematical Physics に論文を発表。タイトルは Review and prospect of algebraic research in equivalent framework between statistical mechanics and machine learning theory, Sumio Watanabe.
https://doi.org/10.1142/S0129055X24610099
(3) 2025年10月27日 東北大学 未踏スケールデータアナリティクスセンター/統計科学セミナー 講演予定 タイトルは「特異学習理論の紹介」