キャリアの為の英語

◆キャリア強化のための英語 

週1コース【6ヶ月】

週2コース【3ヶ月】

仕事や社会生活で広く通用する英語でのコミュニケーション能力獲得の為のトレーニング/コンサルティング【原則として中級者以上の方対象】


料金は1セッション60分、4000円が基本となっております。ご要望等に応じ、1セッションの時間や頻度などでオリジナルコースを作成することも出来ますので、ご相談下さい。

※中級者とは:

  明確に数値的な定義はしていませんが、概ね以下のようなことでピンとくる方です。

・TOEIC(LR)で言えば概ね500〜700点程度、and/or 

・英検2級はギリギリ受かったが、会議に参加しても、話題にかろうじてついていくだけで、自ら発言を積極的にするようなタイミングはつかめない、and/or

・英語でプレゼン用のスライドは頑張れば作れなくはないが、フットノート丸暗記に近いプレゼンしかできず、想定外の質問には効果的に答える自信がない、and/or

・社内の同僚とランチに出ても、いつも話題に困り、うなづくだけのことが多く、世間話や社会的な話題に対して、表面的な内容のことしか話せない。

・メールは仕事関連のものを理解するのは大体できるが、すこし込み入った内容のメールや理路整然とした文章を書くのは非常に苦手。


※キャリア強化推進室では、実際に「使いこなせる英語力」養成のために独自に開発した『CRIメソッド』を採用しています。

◆『CRIメソッド』とは

Condensed Realities and Imaginationの略です。キャリア強化推進室で開発した独自の英語学習理論です。とは言え、言われてみればかなり当たり前のことです。重視するポイントが3つあります。

1,密度の濃い学習をする。

2,現実的な場面と言葉を結びつける。

3,想像力を駆使する。


ですので、典型的なレッスンの進め方の1つとして、まず、


1,中級程度の英語力(英語の知識)があれば、十分に読みこなせるはずの数十ページ程度の読み物を3種類ほど、何度も繰り返し読んで「内容」を頭と心にしっかりとインプットして頂きます。(必要に応じて読み方の指導も致します。)

そして、


2,理解しきれていない点(文法、語法、内容等)がないかどうかを確認し、これらの読み物を利用したQ&Aやディスカッション、作文などを行います。その際、インストラクター役にもなって頂き、沢山の質問もして頂きます。この時点で思考や気持ちと言語そのものがどの程度しっかり結びついているか、インストラクターがチェックします。そして、必要に応じて様々な追加訓練を行います。


3,読み物の内容からのトピックがなくなったところで、新たな様々なトピックを個別に設定し、会話力、作文力を上げていきます。トピックは日常的なことから社会的、ビジネス的なことまで幅広く扱いますが、内容は受講生の得手不得手や関心領域等によって変わってくることもあります。


これら一通りのレッスンを1サイクル行う目安は、3ヶ月から6ヶ月です。どのフェーズにおいても、随時、必要な文法(とそのイメージ)理解、本当の語法理解、発想法訓練、ロジック構築訓練を挟みながらレッスンを進めることが多いです。課題となるトピックについて話してもらったり、書いてもらったり、それらを修正して再度やってもらったり、、、。それらを可能な限り「生きた経験」に準ずるものに近づけるために、想像力をフルに使って頂きます。結構疲れます。脳の筋トレみたいになります。


ただし、受講生のレベルによっては、もう少し軽めの、基礎訓練を徹底的にやることも多々あります。言い換えの訓練や、想像力を働かせ、考えや思いと言葉をつなげるドリル的な練習です。また、個々のニーズも考慮し、クイックレスポンスの練習や、リスニングの特訓を行ったりすることもあります。


本格的な上級向け訓練を開始しても良さそうな方には、もう少しハードなレッスンも致します。典型的には、難しいことを簡単に言い直す訓練や、プレゼン資料の作成と発表、Q&Aなどをしたり、実践寄りの訓練です。

◆興味のある方は、以下もお読み下さい。ドキュメント23ページ分ありますが、内容を頭に叩き込めば、ご自身の学習法を進化させることが出来ます。(キャリア強化推進室では、TOEICやTOEFL対策講座はしませんが、受験予定の方にはそれなりに参考になるかと思います。)

【リスニングについて】 ~留学した方が英語が聞き取れるようになるのか?~

生きてゆく(生活していく?)ために必死にならざるを得ない環境に身を置く、という意味においては、ある程度の成果を挙げるでしょう。しかし、実際には1年間語学留学をしたところで、リスニング力が飛躍的に向上し、テレビでも映画でも問題なく理解できるようになるような人は、むしろ少数派です。

なぜでしょう?その理由は簡単です。英語圏で生活しても、教材の質や量が圧倒的に増えるわけではないからです。むしろ、実質的には効率が落ちる可能性すらあるのです。やらざるを得ない環境では、同時にストレスも大きくなります。しっかりした目的意識とそれなりの努力、創意工夫を続けなければ、実質的な語学力向上につながる勉強時間が増えるということには、必ずしもならないのです。

お金と時間の割には大してできるようにならなかったという人の方が実際には多いのです。

例えば、友達になりたいなと思って声をかけた人が、何を言っているのか聞き取れなかった、意味がわからなかった、あるいは、テレビをつけて、出演者が何を言っているかわからなかったとしましょう。これは、時間の経過とともに聞き取れるようになると思いますか?魔法のように、外国に住んでいるだけで、何の根拠もなく、理解できるようになると思いますか?・・・・・多少は慣れてくるかもしれませんし、努力をし続ければ、音声的な面における慣れは確かに向上するでしょう。

でも、ちょっと待ってください。聞き取れなかった内容が実際になんであったのかわかりますか?それは原稿となって残っていますか?残せますか?
・・・もちろん無理ですね。つまり、何を言ったのかわからない、聞き取れなかったことについては、永久にわからないままなのです。

もちろん、“I beg your pardon? ”や“Could you speak slowly again?”と言えば、相手は一応繰り返してくれるでしょう?でも、常に手元に辞書を置いておくのですか?AI任せにするのですか?そのような状態でどこまでコミュニケーションが成立しますか?後で、耳に残った単語や表現を調べ直すくらいが限度でしょう。第一、「パードン攻撃」にあった相手は、相当親切か、あなたに個人的に興味があるということでない限り、いつまでもあなたの「個別語学学習」には付き合ってくれないでしょう。さらに、テレビは、わからないことだらけのオンパレードであり、話した台詞は二度と繰り返してくれません。ビデオに録っても字幕スーパーはありません。「ガウォーデッバイダメァワン」と聞こえてしまったことは何度聞いても、完璧には何を言ったのかわからないままです。
(ちなみにこれは、”I got awarded by the mayor once.” です。)

【リスニング:学習上の注意点】

◆日本語と英語の語順/構文の違いに慣れる

これは基本中の基本です。読むとわかるのに聴いたらわからない、ということはしばしばありますね。これにはいくつか原因がありますが、その一つが、日本語と語順の違いにあります。音としては聞き取れるのに、少し早いといきなりスピードについてゆけなくなる、理解できなくなるというのは、英語の言葉の並べ方の法則に頭が慣れていないからです。なので頭が処理しきれなくなる。

単純な例を示しましょう。

日本語では:「地球は / 太陽の / 周りを / 公転します。」という語順の文は、
英語ならば:「The earth / revolves / around / the sun.」となりますね。

しかも日本語の「が・は・を」に対応する言葉は英語にはありません。
『地球公転しますの周り太陽』
なんて言い方をしていたら、いくら日本語といえども、かなりわかりづらいですね。

英語という言葉では、語順が日本語以上に重要なのです。
『The earth the sun around revolves.』なんて言ってしまうと、さっぱり意味が通じないのです。

もっと複雑な長い文ならどうでしょう。関係代名詞を使っていたり、過去完了形だったり、as~asの構文でも、~の部分が複数の単語だったり、やたら主語が長かったりetc. その人その人によって、慣れていない文のパターンはそれぞれです。

※「ゆっくり読めばわかる」では不十分です。音読の訓練も勉強に取り入れて、速く読んでもわかるようにする「頭」を作っておく必要があります。

※※リスニングとリーディングの学習には共通点もあります。どちらも「インプット」する行為という事です。詳しくは、リーディングについてのセクションを見てください。

◆発音のパターンを知る

日本語と英語の発音やアクセントが違う、というのも勿論、リスニングが苦手という日本人が多い理由では大きなものです。
問題は、日々の学習の中で、きちんと細かく、徹底的にその違いに注目しているかどうか、ということです。
自分が聞き取りづらい音声のパターンを一つ一つ具体的に発見してますか。そして、その部分を繰り返し聞いていますか?

以下のようなものは代表的なものです。参考にして下さい。

※発音そのもの…特に"r"と"l"の違い、"b"とdの違い、"th"と"s","z"の違い、アメリカ式の"t"の音、単語の最後の"l"の音等。

※単語の最後の子音(半母音)が完全に発音されていない(ストップ)…特に"p", "t", "k", "c", "g"

※音のつながり(リエゾン)…例)one out = ワンナウt

※単語の終わりの音と次の単語の初めの音が重なってしまっている(同化)…例)put these は、プットディーズではなく、プッディーズ。around the はアラウンド・ザではなく、アラウンザ。 

※その単語自体不完全、ないしはほとんど発音されていない…意味上重要ではない箇所は、強弱のリズムの中で弱く(短く/曖昧に)しか発音されない。特に代名詞や冠詞、前置詞、be動詞。

※本当の発音を知らなかった…例)flower はフラワーというよりフラウァ。our はアワではなくアウァ、しかも強勢が無い限りアァ。don'tはドントではなくウンt。そもそも日本語には二重母音は原則として存在しない。

※ で、、、
I don't understand what these people are saying. は、どんな風に発音されるかというと、
「アイ ドントアンダスタンド ワット ディーズ ピープル アー セーイング」となるはずはなく、
アイドウ(t)ゥンダステァン(d) ワッディーズ ピーポラセイィン 』という感じになります。 

◆単語(熟語)を知らないと?

知らない単語・表現は、聞き取って理解できるはずはないです。

でも、特にレクチャーやプレゼンのように長い話においては、知らなくとも前後関係からの類推で、なんとなくわかるものもあるはずです。あるいは逆に、話の筋やポイントをつかむのに必須の単語ではなかったのに(典型的には専門用語)それにとらわれて、直後の説明を聞き逃した、なんて事もありえます。TOEFL/TOEICのリスニングでは、この辺も随分スコアに影響します。

数値、年号、方向等は意味そのものは全く簡単なはずなのに、意外と瞬間的に認識したりイメージしたり出来ないので要注意です。自分でさまざまなものの値段、数字、年号、方向などを考えて日頃から意識的に口にしておくことは、地味に重要です。 


◆漫然と聴かないように

レクチャーやプレゼンでは特に、話の中で、キーワードと言っても良い単語はあるはずです。
however, but, first, for example, because, as a result のように、話の流れ上、明らかに注目すべき言葉も注目すべきです。
こうした言葉に反応出来ないと、何が言いたかったのか、どこで話題が変わったのか付いていけなくなる場合もあります。

また、学術的な話やレベルの高い会話(?)、プレゼン、レクチャーなどでは、話はロジカル(論理的に)進むはずです。そうした英語独特の論理性を無視していては、「フムフム、なるほど。」という気持ちで聞き進めるのは困難です。これは広い意味で「予測聴き」といっても良いもの。 


◆全て完璧に聞き取ろうとしない

やや逆説的かも知れませんが、これも考慮に入れておくべきポイントです。練習時には詳細な分析は必要ですが、実践では何もかも完璧に聞けなければ気がすまない、というのは良くないです。(というか無理です。)

意味上重要な箇所は強く(長く)発音され、そうでないところは弱いか、あるいはほとんど発音されないと言う事は当たり前に起きます。そういう所は、実際には音声として完璧に聞き取れている必要も無いのです。練習時にパターンとして認識しておく 、ということとは別です。細かな部分の発音に関しては、「ああ、なるほど」程度で収めておきましょう。当然こう発音される(されない)はず、というのは量をこなすうちにだんだんと身についてきますので、細かな音が完璧に聞き取れないこと自体には大きな心配をする必要はありません。

これは、日本語なら自然にクリアしている問題です。例えば、「おーい、川上くーん」と言う場合、「ooi, kawakami kuun」とは必ずしも、言っていないはずです。「ooi, kaakami kuun」といっている事もあります。でも我々は「KA WA KA MI」という発音をしているつもりだし、そう聞こえているような気がするだけ、ということもあります。

英語は外国語なので、こうした無意識の世界を超えて、意識的に聴いてみると『へぇ~』ということが結構出てくるので、それ自体勉強になります。そして、英語のリズムを身につける助けになります。そして、それを知っているかどうか(或いは身につけているか否か)で、英語らしい英語( = 通じやすい)を話せるかどうかの分かれ目にもなってきます。

☆ここでのポイントは、無意識であったことを、意識的に把握することにより、具体的対策をしたり、認識力を高めることです。これは非常に重要なポイントです。手は抜かないようにしましょう。 

【リーディングについて】

◆リーディングはリスニングの延長!?


リスニングの学習の注意点で、「日本語と英語の語順/構文の違いに慣れる」という事を書きました。

また、リスニングもリーディングも「インプット」をする行為、ということでは同じだとも書きました。


発音云々を抜かしてしまえば、どちらも聴いたまま、読んだまま、単語が出てきた順に頭から理解できるかがポイントの一つになります。瞬時に理解できるかどうかは、この慣れにかかっています。リーディング的に言えば、「読み下し」が出来るかどうかということです。

【リーディング:学習上の注意点】

◆効果的な「読み下し」の為に

以下の二つを比べてみてください。

区切りのマーク / のところで一呼吸置きながら読んでみましょう。

*solar: 太陽の *eclipse: 食(月食または日食) *depending on: ~次第で】
イ)
A solar /
eclipse /
and a lunar /
eclipse happen depending /
on /
the position of the /
sun, the moon, /
and the /
earth.

ロ)
A solar eclipse /
and a lunar eclipse /
happen /
depending on /
the position /
of the sun, the moon, and the earth.

ロ)の方がわかりやすかったのではないでしょうか。が、まだこれでは実践的とは言えないかも知れません。
では、次の ハ)を見てください。
ハ)
A solar eclipse / and a lunar eclipse / happen //
depending on  the position /
of the sun, the moon, and the earth.

できれば、ハ)の方がわかりやすい、という方が良いのですが、それは、どれだけ英語に慣れているか、即ち一回に頭に入る意味が多いのかにもよります。ロ)とハ)に共通しているのは、『文の切れ目は意味の切れ目、意味の切れ目は文の切れ目』ということをわかった上で、一つの文に区切りを入れている、ということです。

※文の切れ目は意味の切れ目、……で?

ここまでのことは分かっていただけましたか。ではそれを踏まえて、以下の一節を読んでみてください。ただし、いちいち日本語で意味を考えながら読まぬように、必ず一定速度でなおかつ、日本語にいちいち訳さずとも意味が分かるスピードで読むのです。
強制的に一定速度にするためにも、音読することをお勧めします。意味を本当に分かりながら読むのに、母国語(日本語)を読む時よりも高い集中力が必要になる為、訓練にはとても良いのです。まずは、自分の出来るスピード、理解できるスピードで結構です。勿論、それが速ければ速いほどいいのですが。

【*occur:起こる、発生する(happenと同じ) *be observed:観測される】

The earth revolves around the sun, and the moon revolves around the earth. Therefore, a solar eclipse and a lunar eclipse happen depending on the position of the sun, the moon, and the earth. A solar eclipse is observed when the moon is between the sun and the earth. The moon blocks the sun's light from the earth. A lunar eclipse occurs when the earth enters between the sun and the moon. The earth blocks the sun's light from the moon.

どうですか?読みにくければ、以下の区切りを入れたものでやってみましょう。プリントアウト、ないしはパソコン上でコピー&ペーストして、各自区切りを入れても良いのですが…。

The earth /revolves / around the sun, // and the moon / revolves / around the earth.
Therefore,// a solar eclipse / and a lunar eclipse / happen // depending on / the position / of the sun, the moon, and the earth.
A solar eclipse / is observed // when the moon is / between the sun and the earth.
The moon / blocks / the sun's light / from the earth.
A lunar eclipse / occurs // when the earth enters / between the sun and the moon.
The earth / blocks / the sun's light / from the moon.

さて今度はどうでしたか?日食や月食がどんなときに起きるのかイメージしながら読めましたか。慣れてくれば、ないしはある程度レベルの高い方、英文を読みなれている人なら、実際にここまで細かく区切りを入れる必要はありませんが、意味を頭から取っていくには、少なくとも意識としては必要なことです。
実践では、いちいち全てを日本語に置き換えている暇はありません!

◆文章展開の法則

ここでは、いわゆる長文読解に的を絞ってお話します。英語圏、特にアメリカでは、正式な文章を書くにあたっては、一定のルールの元に文章が書かれます。
論の展開の仕方が決まっています。そしてそれは、日本語的な、「起承転結」とは違うものです。
これらに慣れ親しんでおくことで、効率的に論旨が追えるようになります。
ましてや、TOEICやTOEFLは、「実力が変わらなければスコアも変わらない」事を前提として問題が作られているので、
パターンの幅は決まっていて、例外が少ないので、教材としては理想的かもしれません。

このルールを大まかに言えば、
イントロダクション(序論) → ボディー(本論) → コンクルージョン(結論)
となります。

更に、本論を含む各段落の中でも一定のルール の元に文章は書かれなければなりません。
例えば、各段落においては必ずその段落固有の論旨(テーマ)が決まっている、ということもその一つです。
難しい文章ですが、各段落の役割、各文の役割に着目して以下の文章を読み解いてみましょう。

"Look at those chubby cheeks!" For centuries, mothers have rejoiced over pudgy babies and fretted over those who failed to plump up. Those fears are justified. Babies who don't gain weight often have significant health problems, and the condition even has a medical diagnosis: "failure to thrive." Now, with childhood obesity a growing health concern–17 percent of American kids are obese, compared with 7 percent in 1980–researchers are trying to figure out when healthy chubbiness becomes unhealthy fat. Fat kids, the scientists say, are far more likely to become fat adults, with a far greater risk of heart disease, diabetes, and other major diseases. But how fat is too fat?

【語彙】 chubby:ぽっちゃりした、丸々太った  / for centuries:何世紀もの間  / rejoice over:~を喜ぶ  / pudgy:丸々膨れた、ずんぐりした  / fret over:~に一喜一憂する  / plump up:太る、膨らむ  / justified:もっともな(正当化されて)  / gain weight:体重が増える  / diagnosis:診断、診察  / failure to thrive:発育障害(thrive= 繁栄する、成長する、繁盛する)  / obesity:肥満  / obese:肥満した  / figure out:解明する、理解する   

文脈でおよその意味が類推できるべき語彙は青色にしてあります。 


Not all that fat, it turns out. An average-size 3-year-old would have to weigh just 4 pounds more, or 36 pounds instead of 32, to be five times more likely to be overweight at age 12. That startling fact was gleaned from a survey that followed 1,042 healthy children born in 1991 through childhood. Researchers funded by the National Institute of Child and Health Development compared data on the kids' weight at key developmental stages, from 2 to 12 years. It's the best look to date at the origins of childhood obesity.

【語彙】 turns out:結局~とわかる  / pound:ポンド(1ポンドは453.592グラム)  / startling:驚くべき、驚異的な  / glean:集める、収集する  / survey:調査、世論調査 


The kids who were fat early on in life were far more likely to be fat 12-year-olds than those who were not overweight as preschoolers. Sixty percent of the children who were overweight at any time during the preschool years, and 80 percent of those overweight at any time in elementary school, were overweight at age 12. Overweight was defined as a body-mass index (BMI) in at least the 85th percentile compared with national statistics for children that age.

【語彙】 preschooler:未就学児  / define:定義する  / body-mass index:体格指数、肥満度指数  / percentile:百分順位、パーセンタイル値  / statistics:統計


"The good news is that there's time to prevent this snowball effect of gathering weight slowly over time," says Philip Nader, an emeritus professor of pediatrics at the University of California–San Diego, who led the study, published in September's Pediatrics. "If I were a parent of a 3- or 4-year-old at risk, I wouldn't panic and put the kid on a diet." Rather, Nader says, look at the child's environment. Are there healthy snacks available, like apples and carrots? "One mother told me, 'If you cut it, they will eat it.' And they do."

【語彙】 prevent:阻止する、回避する、避ける  / snowball effect:雪だるま効果  / over time:長い間に  / emeritus professor:名誉教授  / pediatrics:小児科学   / at risk:危険にさらされて  / put the on a diet:子供にダイエットさせる


Another simple fat-fighting act: Turn off the TV and the computer, and send the kids outside. "There's a lot of evidence suggesting that more than a couple of hours of screen time a day is associated with overweight," Nader says.

【語彙】 evidence:証拠  / assobe ciated with:~と関係している、関連している


Nader's advice is backed by the Institute of Medicine, which this week reported that the nation is starting to make progress on programs to reduce childhood obesity–but just barely. "Americans have begun to recognize that childhood obesity is a serious public health problem," says Jeffrey Koplan, a former director of the Centers for Disease Control and Prevention who led the IOM investigation. Some federal policies have been changed to encourage healthier school lunches and physical activity in schools, the report noted. And some communities are installing sidewalks and bike paths so kids can walk to school.

【語彙】just barely:すれすれ(barely=かろうじて、やっと)  / investigation:調査、研究  / federal:連邦政府の  / install:取り組む、導入する  / sidewalk:歩道  / bike path:自転車用通路


But in too many communities, the IOM report says, children don't have a safe place to play outside, either because their suburban streets lack sidewalks or because the neighborhood park is too dangerous.

【語彙】 suburban:郊外の 


For the past thousand years, the human life span has grown steadily longer. If progress doesn't speed up, that rise in longevity may end, researchers say, within the next 50 years. And children growing up now may have shorter lives than their parents.

【語彙】 life span:寿命  / steadily:徐々に  / progress:進歩  / longevity:長寿、寿命


詳しい解説をご希望の方はご連絡下さい。csc.md.2010@gmail.com

【スピーキングについて/学習法】 結構長いです!

しっかりとした認識に基づき反応(リスポンス)をすることが重要です。


反応は認識と切り離すことはできません。キチンと話を理解せずに、話の流れを理解せずに、「自分の言葉」 として英語を表現してゆくことは出来ないからです。リピーティングやチャンティングの訓練も、口慣らしの訓練として悪くは無いですが、これは必ずしも徹底的な音声・リズム・意味の認識に基づいたものとはならないので、これだけでは訓練としては不十分です。どちらかといえば、そうしたことを意識する必要の無い、その日のレッスンの総まとめとしてやると良いでしょう。

 

意味認識を自然に実現する訓練としては、いわゆるロールプレイイングがあります。ただし、これも教室で通り一遍のことをするのみならず、徹底的な復習をすることを心がけるべきです。また、やや発展的な訓練としては、パラフレージング(paraphrasing)というのがあります。これは、一つの文を他の言い方に変えてみる、自分なりの言い方に変えてみる、ということです。これは、訳せるのではなく、「理解できている」ことが前提なので、言葉の活用能力を高める、自分の頭の引き出しの中にしまいっぱなしになっている語彙、表現を引っ張り出すのに有効な方法です。パラフレージングについては、後述します。

 

もうひとつ重要なことがあります。それは、チャンティングや、ロールプレイイングは、教室内で、複数の人数で、そしてインストラクターのガイダンスの下にしなければならないという点です。それはそれで良いのですが、問題は、英語学習は決して教室内だけで完結するものではなく、むしろ自宅その他の場所における学習において、独習の時間が大量に必要である点です。したがって、このレスポンスの段階においても、それなりの工夫に基づいた訓練を心がける必要があります。

 

こうした問題を多少なりともクリアする訓練方法を以下に示します。


■シャドウイングの徹底活用

シャドウイングというのは、要するに音声に一瞬遅れて、スクリプト(原稿)を見ずに音読する訓練のことです。


シャドウイングをすることによって、以下のような効果が期待できます。

英語の音声に慣れる 

英語のアクセント、リズムに慣れる 

瞬間的な意味認識(recognition)能力を高める 


■スピーキング力強化にも

要するに、多くの日本人にとっての鬼門、リスニングとスピーキングの基礎力向上に効果的な訓練法となり得るのが、このシャドウイングという方法です。


が、これも以下のような1-7のステップを踏んでやるかどうかで、その学習効果はかなり違ってきます。 簡単だと感じる教材や、慣れている場合では、1-2を省略し、更に3もざっと済ませて良い場合もあるでしょう。しかし、シャドウイングは全く初めてという人や、レベルの高い教材にトライする場合は、かなり負荷の高い訓練となります。(頭に負荷のかからない訓練は当然、急激な能力アップには向かないとは思いますが…)ただし、あまりにむずかしいと感じる(ゆっくり読んでも意味が取れない等)ような場合は、その教材のレベルが自分にはあっていないことも考えられますので、注意が必要です。 


準備すべきものは、スクリプトもついているリスニングの教材です。スクリプトの無いものは不可です。意味がありません。音声は瞬時に繰り返し聞けるものが圧倒的に良いです。時間効率がいいからです。また、音声は小さめにして聴きましょう。 不自然なほどにクリアでゆっくり話している教材も多いので、十分な注意が必要です。 では以下、効果的なシャドウイングをするための具体的手順の一例を示します。 1-4まではresponseというより、完全なrecognitionのためのひとつの方法となっています。


1: Listen & Answer (and/ or try to summarize what's been said) 

これは、理解度を確認するという意味においてのみ重要です。試験と同じで、わから ない箇所は瞬時に無視して次を聞く、という姿勢は当然ながら、基本として重要で す。1回だけでOK。使用する教材が、試験形式でないのであれば、"Answer"の部分は実行不能ですので、どんな「内容」であったのか、わかる限り振り返ってみましょう。そこにあまり時間はかけなくて良いです。 



2: Listen again & Try to Identify What You missed (1-3 times) 

これは、どの辺を聞き逃したのだろうかをスクリプトがない状態で聞くのが主な目的です。およその見当がつけば良いです。何度もやらなくても良いです。これは、以下 3 のプロセスの下準備をするという意味合いがあります。即ちここでは、必ずしも全体の話の流れは追わずとも良いです。


3: Listen with Script to Clearly Identify Your Problems. (many times until you are satisfied)

ここは重要なポイントです。 スクリプトを見ながら何度も、何度も聞き返しましょう。ここで、「完全に」どこが、なぜ聞き取れなかったのか、さらに、音自体は聞き取っても意味が瞬時にわからなかった箇所(単語、句、文)がどこなのか確認しましょう。 

聞き取れなかった、わからなかった原因は色々なはずです。 


4: Read through the whole script, understand the meaning, and grasp the structure (with greatest concentration on where you missed). Don't translate it into Japanese. 

ここでは、特に話の構成や、(短めの会話では特に)暗にほのめかされている事や、話者の思い込み、話が進んでいく上での前提条件等も発見できれば、それらも含めて、音声は聞かずにある程度のスピードで通読して、言われていることがそのままわかるかどうか、最終確認します。繰り返しになりますが、ここで、読みながら意味をしっかり認識できない箇所が沢山ある、という人は基本的に読み込みの練習が足りないかも知れません。 当該箇所を、はじめはゆっくり、ポーズも長めにおきながら、納得しながら音読し、それを何度も繰り返し、明らかに速く読めるようになったな、ということを確認してから、次のステップに進むべきです。 


ここでも音読が望ましいです。読んでわからないことは、聞いてわかるはずありません。繰り返しになりますが、黙読より圧倒的に音読が良いです。 英語は母国語では無いので、声に出すと意味をしっかりわかりながら読むことが、出来ていない場合があるのです。しかも、音読は「返し読み」を防ぐ上でも有効です。しつこいですが、スピードを落とさねば意味を認識できなかった箇所は、そこだけ何度も音読してください。 


5: Shadow Reading (Sentence/ Whole passage) 2-5 times 

これは、音声に一瞬遅れて、強弱のリズムにも気を遣いながら、スクリプトを見ながら音声のスピードにあわせて音読することです。これは慣れないうちは2回で充分ということはないかもしれません。その際気をつけなければならないのは、音についていくのに精一杯にならず、意味認識が頭の中から決して抜けていない、というレベルまで繰り返すことです。別に自分の発音自体がものすごくいい必要は無いですし、何箇所かかんでしまうところがあっても構いません。発音が素晴らしい=リスニングが完璧である、という明かな相関関係はないからです。 


6: Shadowing (Sentence/ Whole passage) 2-5 times 

で、ようやく本番のシャドウイングです。スクリプトを手放します。ここでの注意事項は上述と同じですが、更に欲を言えば、シャドウイングをしながら「あ、ここはこの話の中では重要なポイントだな」とかいうことも感じながら出来るようになるのが望ましいです。 会話形式の教材の場合、特定の台詞のみ、ということでかまいません。 話者が切り替わるのに、その全てをシャドウイングするのは、少々辛いですし。また、特に聞き取りづらかった、意味がとりづらかった、という箇所に集中したほうが、効率も良いです。


7: Listen and answer without seeing the answer key. Try to use your own words. 

で、仕上げの作業に入ります。ここでの注意事項は上述と同じですが、問題形式の教材であれば、最後のチェックとして、速音読をしながら意味認識が出来ていることを確認してから、設問の選択肢を見ずに自分の言葉で、(最悪例え日本語でも)答えられるよう挑戦してみることです。設問がない物であれば、要点を言い直して(書き直して)みると良いでしょう。ここでのアウトプット(言う、書く)に関しては、必ずしも英語的に完璧である必要はありません。どれだけ即座に反応出来るかの方が重要です。聞いたことを、自分なりに言い直す、という言語運用能力の基本を身につけるのが目的です。 また、これは後述する TOEFL iBT形式テストのスピーキングセクションのintegrated taskの基礎となるものでもあります。


人によっては、3 のところで10回以上聞き直さなければならないこともあるでしょう。また、別途特定箇所だけ音読し直しというところも多いかも知れません。ここまでのことをするのは、特に慣れないうちは非常に大変かもしれません。しかし、差別化できるくらいのレベルを目指すのなら、避けて通れない道と思ってください。ここでいい加減に聞き流しをしてしまうと、結果として学習効率がガクッと落ちてしまいます。頑張ってください。慣れてくると、がんがん聞き取れるようになります。 しかも頭が英語に瞬時に反応するようになってきます。


■サマリートレーニング

これは上述の第7ステップで説明したことと重なっています。ただし、教材はリスニング用のものに限る必要はありません。ざっと読んでみて、あまり何回も辞書を使う必要のないレベルのリーディング教材で試してみても良いです。読み終わったときに、自分の言葉で要約をしたり、重要なポイントを繰り返して言ってみることは、理解をしているのかどうかをチェックする上でも重要です。もちろんレベルに応じて、日本語混じりで、あるいは全く無理だ、という人なら、まずは日本語ばかりで言ってもかまいません。覚えておかねばならないのは、『読み終わった後』で、出来るだけ『自分の言葉』で言い直すことです。完璧を期す必要はありません。納得のいかない部分や自信の無いところは、後で先生などに質問してみましょう。たとえ的外れなことであっても、言ってみる、あるいはそれが難しければ書いてみる事は必要です。そしてそれを直してもらえばいいのです。何も思考の働かない状況で、即ち、単に与えられた正解を覚えるのではなく、「こういうことを言ってるつもり」というのを直してもらったほうが、よほど記憶に残りやすいですし、使える英語としての定着率も良いのです。これには以下で説明する、いわゆるパラフレージングスキルの養成にもつながります。直訳して終わり、というのを避けるのが目的です。「直訳して終わり」では、いつまでたっても、言語運用能力(自分で言葉を操る力)が身につかないのです。これは特に、高度な議論をしたり、留学を目指す人には最低限必要な基礎能力なのです。


■基本的言語運用能力向上計画

かつてTOEFLのリスニングの試験で、ひとつの文を他の言い方に言い換えられるか、というのを4択で出題されていたことがありますが、これが上述した、paraphrasing(パラフレージング)の力を試すものです。フレーズを言い換えるからパラフレージングというわけです。パラフレージングが出来るということは、色々な言い方で、ひとつの考えをあらわすことが出来るか どうかということであり、難しい言い方をすれば、英語の運用能力がある間接的な証拠であるということになるわけです。サマリートレーニングがあまりに難しいという方は、まずはこのレベルから始めるべきでしょう。


これが言いたいのに、書きたいのにという時、そのものずばりの単語や表現が浮かぶとは限りませんね。ど忘れってこともありますし。そんな時、人はそれを伝える為の他の単語や表現を使って、なんとか自分の意図を伝えようとするものです。母国語であれば、それはたいてい自然にしていることではないでしょうか。頭に入っている知識を総動員して、言葉をうまいこと『運用』しているのです。その基本は、他の言い方を考える、ということです。


英語でも同じことです。 時間がある状況で、しかも辞書などを参照できる環境であれば、その限りではないでしょうが、それでは、実践的な力をつけるチャンスを逃しているとも言えるのではないかと思います。語彙を覚えてゆくことはいいことですが、それだけでは足りないのです。そんな時のためにも、言い換えの訓練を意識的に、例え少しでも、しておくかおかないでは、将来大きな差がつくのです。(いや、それでも英語は語彙だ!という方はいるでしょう。私も決してそれを否定するつもりはありません。そのためのお勧めの学習法もありますので、興味のある方はご連絡ください。)


それでは、まず単語の言い換えの例を示しましょう。簡単な単語をあえてそれをどう表現すべきか(要するにその定義)、それから、もっと実践的に、難易度の高い語彙(知っていれば便利だが…という)を例に挙げてみます。

 

apple:

さあ、これをどう英語で説明しましょうか。 Apple is the fleshy usually rounded and red, yellow, or green edible pome fruit of a tree of the rose family. なんてまずは言える人は少ないでしょうし、せいぜい、It's a kind of fruit. It's rounded. The color could be red yellow, or green. 程度の説明だろうと思いますが、それくらいで十分でしょう。日ごろの練習としては、無理やり完璧な英語の文にすることにこだわらず、変な英語だと言われるレベルでも構いません。特に慣れてないうちはそうです。日本語交じりの英語でも良いでしょう。大切なのは、頭を働かすことです。どれだけきちんと英語で言えるかはその人のレベルしだいですので、今のご自身のレベルにあったことをしましょう。 ただし、出来るだけ、主語・動詞は意識したほうが良いです。 

では、computorならどうですか?

It is a programmable electronic device that can store, retrieve, and process data. 〔Merriam-Webster On-Line Dictionary より〕なぁんて言えなくとも結構です。(もちろん言えれば申し分ないですが…。)何とかご自分でやってみてください。その上で添削を受けましょう。徐々に自分の何が通じない英文の原因となっているかのパターンが見えてきます。繰り返しになりますが、難しすぎると感じるのなら、最初のうちは、ほとんど日本語メインでも構いません。言語を運用するという点においては、英語でも日本語でも共通する部分は大きいのです。私は学者ではありませんし、こういう説が定説としてあるかどうかなんて知りません。経験から言っているのです。

 

では、少し実践に近い例を挙げて見ましょう。


1, He undertook the job although it seemed very difficult.

と言いたいが、引き受けるという意味を持つ、undertake (undertook)が思いつかない。さてどうするか…。

He agreed to do the job ...... としても良いですね。

 

2, 今度は少し難しいです。「それは仮説の一つに過ぎないじゃないか。僕は信じないよ。」と言いたいとしましょう。

It's only one of the hypotheses. I don't believe it. で、"hypothesis (hypotheses)"が分からなければ一巻の終わりというわけではないでしょう。

Many people present many different ideas. Yours is just one of them. It's not at all proven. I don't believe it. でもまぁ、何とか言いたいことは伝わりますね。

 

3, それから、dissuadeという単語はご存知でしょうか。知っていれば確かに便利です。【(人)に~を断念させる、~しないように説き伏せる、思いとどまらせる、説得してやめさせる】というような意味なのですが。例えばこんな風に使えます。 

The professor dissuaded me from applying for the business school.

がこれも考えてみれば、以下のようにも言えるのです。

The professor persuaded me NOT to apply for the business school. また仮にここでpersuadeすら思いつかなかったとしても、以下のように分解して表現しても良いのではないでしょうか。

  I wanted to apply for the business school, but the professor disagreed with me. As a result, I didn't apply for the school.

次に、やや発展的な例として、単語というより文そのものを、どのように言い換え・言いなおせるのかの例を示します。即ちパラフレージングです。中には、やや無理目のものもありますが、各文を、a), b), c)のようにも言い直せることに注目してください。

 

1, George can read faster than I can.

a) I can't read faster than George can.

b) I'm a slower reader than George.

c) George can read more than I can in a given time.

 

2, What was your major at college?

a) Tell me what you majored in at university.

b) Let me know the area of your undergraduate concentration.

c) What did you mainly study at college?

 

3, His TOEFL scores are improving little by little.

a) He has been taking TOEFL and the scores are getting better gradually.

b) The TOEFL score he got this time is somewhat higher than the previous ones.

c) Every time he takes TOEFL, he shows a slightly better result.

 

4, You are not supposed to have your say at the next meeting.

*この場合の"say"は、言い分とか発言の機会、という意味。

a) I won't tolerate you to speak at the next meeting.

b) It is understood that you won't express your idea at the next meeting.

c) I don't permit you to present your opinion at the next meeting.

 

5, I've pushed the run button of the computer, but it doesn't work.

a) The computer is out of order.

b) Something is wrong with this computer.

c) The computer has a breakdown.

 

そもそもTOEFLなどのような試験では、単純な語彙力や構文力(= 知識)知識のみならず、これまで述べたような、いわゆる言語の運用能力 も試されることになるのです。それを試験においてチェックするには、当然ながら、紛らわしい選択肢も用意されるわけです。さらに、レベルが高めの問題(特にリスニング)では、聞こえてきた事に照らし合わせて、妥当性が高いのはどちらなのか、最後に迷うような選択肢も用意されているわけです。即ち、『実際に言われたことが根拠になっている選択肢』《これは当然言い換えられているか、推論され得ること、前提条件だったり》と、『それを耳にした人(受験者)の勝手な類推、常識に基づけば妥当と言える選択肢』もあり得るわけです。

従ってこれは、単純に聞いたことの意味がわかる、というだけでは対応できないことが多々あるわけです。しかも、リスニングの試験においては「瞬時に」これらの違いを認識できなければならない為、多くの人にとって、こうしたことが出来るようになるための訓練が必要となるのです。 単純に試験対策としても成り立ちますが、これは議論をする上においての基本能力の養成という意味合いがあります。話の流れをキチンと追う、論点がすり替わらないように会話や議論を進めるということは、ひとつ上の英語力要請には必須です。


どういうことなのか、上述の文の言い換えの例をもう一度おさらいして見ましょう。今度は、a), b), c)のほかに、d)とe)も付け加えました。d), e)のような言い換え・いい直しは、「言い過ぎ」であることを確認してください。 

1, George can read faster than I can.

a) I can't read faster than George can.

b) I'm a slower reader than George.

c) George can read more than I can in a given time.

d) George loves reading.

e) I am not as capable as George is.


2, What was your major at college?

a) Tell me what you majored in at university.

b) Let me know the area of your undergraduate concentration.

c) What did you mainly study at college?

d) What were you interested in when you were a college student?

e) Is your job related to your major at college? 

  

3, His TOEFL scores are improving little by little.

a) He has been taking TOEFL and the scores are getting better gradually.

b) The TOEFL score he got this time is somewhat higher than the previous ones.

c) Every time he takes TOEFL, he shows a slightly better result.

d) He has been studying English very hard.

e) His TOEFL score will be better next time. 

 

4, You are not supposed to have your say at the next meeting.

a) I won't tolerate you to speak at the next meeting.

b) It is understood that you won't express your idea at the next meeting.

c) I don't permit you to present your opinion at the next meeting.

d) No one will support your opinion at the next meeting.

e) You are not allowed to attend the next meeting. 

 

5, I've pushed the run button of the computer, but it doesn't work.

a) The computer is out of order.

b) Something is wrong with this computer.

c) The computer has a breakdown.

d) I must have the computer repaired because it's not working.

e) The run button of the computer has caused its breakdown. 

 

どうでしたか、d), e)がその他と比べて明らかに言いすぎであることがわかりましたか。できれば、さまざまな問題演習をすることにより、さらにセンスアップしていただければと思います。ただし、これは試験の為だけの訓練と思うのは間違いです。繰り返しになりますが、相手の言ったことや、会話の流れを瞬時に、的確に判断できるということは、留学中や仕事上の高度な議論の中で、的外れなことを言わない、ということにつながるのです。


語彙・文法について】

◆使える語彙・文法力?

「沢山単語や熟語を知っている。」
「慣用句も沢山勉強した。」
「分詞構文も、過去完了も高校で習った。」
・・・・・多くの単語や表現の習得は、高度な英語力の基盤になることは間違いありません。 


でも、「覚えること」が目的となった勉強では、結局丸暗記&丸忘れになってしまいまいがちです。
つまり「使えない」のです。

ではどうすれば「使える語彙力・文法力」を身に付けられるのでしょう。

ちなみにここで言う「使える」ということは、
・読んだ瞬間・聞いた瞬間に意味がわかる
・言いたい事・書きたい事に連動して、とっさに(適切な文構造を伴った)言葉が出てくる
 ということです。

「使える語彙力」を付けるにはポイントがあるのです。それは大きく2つにまとめることが出来ます。

①使う → 間違う(指摘をしてもらい) → また使う
②イメージ(連想)を大切にする 

【スピーキング学習上の注意点】

少し詳しくお話ししましょう。

◆使う → チェック → また使う

自分で言おうと思った事、書こうと思って表現したことを直されると、頭に残りやすいものです。 

例えば、
「会議をする」と言いたい時、"do a meeting"と言ったとしましょう。
これでも通じますし、間違いではありませんが、"have a meeting"の方が、より自然な言い方です。
"do"はいかにも何かを「する」という感じを受けます。
会議は、会議という機会を「持つ」=haveという感じがしっくりきますね。
 
ここで、「なるほど!」となれば、その単語の「使い方」について1ランク力がアップしたことになります。
たぶん、次回からは"have a meeting"が出て来るでしょう。


語彙力は、実際には文法や構文の知識とも連動しています。

例えば「会議を開く」と言っても、
いつなのか?
開きたいのか、
開きたくないのか?
など、様々なシチュエーションで使います。

- 「既に始まってしまっている」場合は現在完了形
- 「いつ開きたいですか?」は疑問文が駆使できなければなりません。

では「明日会議に欠席する人は、事前に部長に理由を説明しなければなりません。」はどうでしょう?
It ... for ... to ... の構文でどのようなことが表現できるでしょう?


ただし、独学をする場合、言いたいことがなかなか急には出てこないことと、その場で直してもらえる人がいないという難点があります。

その中でできることとして、
なるべく辞書を使わずに日記を付けてみて、後で精読してチェックする等の訓練も良いでしょう。

大切なのは、

使う → 間違う(&チェック) → また使う
のサイクルを維持することです。結果的に、書く力、話す力も向上します。それから、

自分で言おうと思った事の方が、単に押し付けられたものよりも、頭に残りやすいのです

もちろん、モチベーションを維持するという壁はクリアしなければなりません。
学校に通う方が良い理由のひとつは、モチベーションを維持しやすいから、というのもありますね。

◆イメージ(連想)を大切にする

学習の効率を大きく上げるには、イメージを大切にすることが不可欠です。
単語のイメージをつかむにはコツがあります。これは特に多義語に対して効果的です。例をいくつか挙げてみましょう。


まず、"on"という単語。
これを、単に「~の上に」と覚えるだけでは不十分です。

もともとの意味合い(基本イメージ)を知っておく必要があります。
"on"の基本的なイメージは「接触」です。
だから、A picture is on the wall.(絵が壁にかかっている)と言えるのです。
ただ、ここで"on"を「掛かって」と覚えるのは非効率です。"on"は他にも色々な意味で使いますから。

更にわかりやすい例として、スイッチがあります。
"on"ということは、中で配線がつながって(接触して)いるのです。ぴったりついているイメージです。

"on"を辞書で引くと様々な意味が載っていますが、その中でよく使うものに、
~について」があります。
接触だから「ついて」とこじつけるのも良いですが、
実はこじつけとも言い切れません。物理的な接触を概念的に置き換えているとも言えますね。

「~について」は他に、"about"があります。 "on"との違いは何でしょう?

"about"は"around(ぐるりと)"と共通する部分のある単語です。
ぐるりと囲んだ大体の範囲なので、"about"は「大体」とか、「およそ」という意味でも使います。

             なので、、

"on"との違いは、「~について」と言う時、"on"の方が"about"より厳密にその事について、という事になるのです。
The lecture was on modern Japanese history. と、
The lecture was about modern Japanese history.では少し意味合いが違います。
onを使うなら、日本の近代史だけが講義の中で扱われるはずです。
aboutなら、関連した事柄に触れる(当時の日中関係とか)等、多少の脱線(?)は十分ありえます。


次に、"bill"という単語をご存知でしょうか? 色々な意味がありますね。


Do you have a ten-dollar bill ? --- 紙幣

I finished eating dinner and asked for the bill. --- 勘定書

I was surprised to see the phone bill for this month. --- 請求書

The tax cut bill is under consideration. --- 法案

Post no bills! --- 張り紙(張り紙禁止!)


これらに共通しているイメージは、「様式が決まっていて、色々書いてある紙」ですね。
なるほど!
辞書を引いて多義語を引き当てたら、ついでに他の語義との共通点を考えてみる癖を付けておきましょう。
例文と共に頭に入れたほうが、更にイメージもわきやすいですね。


イメージをつかむという点で、語源の知識もかなり活用できます。
特にこれは、中学や高校で習う単語のレベルを少し超えたレベルでの語彙力増強に役立ちます。

簡単な例を1つ挙げて見ましょう。

"duct/duc"は、色々な単語の中に含まれています。
"duct/duc"=導く="lead"という意味を持っています。考えてみれば、ダクトは管のことですね。

いくつか例を挙げておきましょう。

abduct: 誘拐する (abは「外に」とか「はずれて」…abnormalの意味はご存知ですね)
conduct: 案内する、行為 (conは「一緒に」)
deduce: 推論する (deは「下に」。下に下に考えを導いてゆくイメージ)
educate: 教育する (eはexと同じで、「外に」。資質を外側に引っ張り出して行くイメージ)
produce: 生産する (proは「前方に」。ベルトコンベヤーに載って製品が前に前に進んでいくイメージ)
introduce: 紹介する(introは、「中に」とか「内側に」)
reduce: 減らす (reは「再び」「反対に」。)

他にも沢山の単語で使われています。なるほどねぇ・・・となりましたか?
どんな勉強でも、この「なるほど」が大切なのです。なるほど!という思いは、記憶強化装置のスイッチを"on"にするきっかけなのです。

イメージをつかむ訓練を続けていけば、「なるほど発動率」は高まってきます。

◆なるほど?


子供が言語を習得してゆく過程と、大人が言語を習得してゆく過程は異なります。

英語を母国語として生まれた子供が英語を習得してゆく過程と、
英語を母国語としない大人が英語を習得してゆく過程が同じであるはずはありません。

 

ではどうすべきでしょう。
色々な第二言語習得法がありますが、ここでは、そうした方法論に必ずしもこだわることなく、一つのヒントを示します。
それが、これまで再三繰り返している、『なるほど!』です。

 

なるほど!と思ったことは忘れにくいのです。身につきやすくなります。その時点で単純暗記ではなくなるからです。

私が留学中に同じ寮に住んでいた友人が言った台詞で忘れられないものがあります。30年以上前の話です。でも今でも覚えています。

彼女が、交換留学生としてメキシコに半年程留学することになり、その初日空港に着いた時、彼女はとても居心地が悪い思いをした、という思い出話を聞いていました。

彼女は、目いっぱいのおめかしをして、赤いチェックのスカートと明るいブルーのブレザー(大きな金ボタン付)を着て、メキシコの空港に降り立ちました。


見るからに「お嬢様」風の格好をした彼女は、現地の高校生に出迎えられたのですが、彼らの超〜ラフ&(彼女曰く)不良っぽい同世代の仲間たちに囲まれて、とてもembarrassedされたのだそうです。で、

”I was standing like a sore thumb!”だっだそうです。でも、最初、私はこの台詞が聞き取れなくて、何度もPardon?を繰り返しました。どういう意味だかわかりますか。直訳すれば「私は腫れた親指のように立っていた」です。
もちろん比ゆ表現なのですが、うまいこと言うなぁ、と感心したものです。

語彙学習について】

● 基本は、例文の中で覚えることです。話者(筆者)本人なったつもりで何度も音読しましょう。

その際、文脈も意識したほうが「使える」語彙を身につける上でより有益です。勝手に状況設定してみるのも一案です。

  例)available : 「利用可能で」と単語帳に書いたのを繰り返し読んで暗記するのではなく、

   There are no more spaces available in the parking lot.

  と言うように、具体的な文で覚えたほうが、使い方も含め身に付きやすいです。また、上述のとおり、このような場面に自分が遭遇したつもりで音読するとしないでは、次にavailable を耳にした(目にした)際の反応が違ってきます。


● 補足的なこととして、比較的有効な方法を3つ紹介します。

1)単語帳ではなく、vocabulary logを作る。(全レベル推奨)

  vocabulary log とは、要するに単語ノートですが、以下のように作るのがポイントです。

  ・新出(又は慣れてない)単語や表現のある文をテキストからそのまま写し書きする。

  ・その文の下に、当該単語/表現を使ったオリジナルの文を書く。

2)語源を活用する(主に中上級者向け)

  長く難しい単語の多くは、様々な語源の組み合わせから成り立っています。その法則を身に付けてしまえば、その単語が忘れにくくなるばかりか、意味を推測することもできるようになります。

  漢字で言う辺と作りのように、単なる丸暗記(&丸忘れ)を防ぎます。また、リーディングにおいては文脈とも合わせ、意味を推測(思い出し)しやすくなります。

  ・例)remind はre = 再び/強調 + mind = 心、記憶 なので 「思い出させる」。

  

3)中心語義やイメージを意識する。(全レベル推奨)

・上述2)にも関連しますが、on, in, at, from, by, with, to, of, up, down などのようなイディオムを沢山つくることのできる前置詞/副詞や、いわゆる多義語(様々な意味がある単語)に出会った際、共通するイメージや原義が何であったかを考えてみると、上述のように「なるほど」と理解、納得が伴うため、単純記憶よりも身につきやすいです。読んだ瞬間、聴いた瞬間の推測力を高める事にも繋がります。

  例)stand 

                明らかに「立つ」が意味の中心だが、派生した意味も納得しやすい。

    ・名詞:観客席(座っているとは限らない)、ちょっとした台(足つき)

       乗り場(当然待つ時は立っている)

    ・動詞:建つ(ビルも立つと言えるのでは?)、我慢する(我慢できなけ

       れば、I can’t stand!)、立候補する(立ち上がるイメージ)


※レッスンでは、中級以上の方を中心に、語彙学習の宿題を出すこともあります。