脳卒中は、ある日突然、これまで当たり前だった生活を大きく変えてしまうことがあります。
身体のこと、リハビリのこと、仕事や生活のこと、これからのこと。
そして、当事者だけではなく、そばで支える家族もまた、不安や戸惑い、悩みを抱えることがあります。
そんなときに大切なのは、一人で抱え込まないこと。
「脳卒中ピアサポートサークル💛いせ」は、脳卒中を経験した当事者とその家族が、安心して話し、学び、つながり、支え合うためのコミュニティです。
当事者が立ち上げ、運営するからこそ、同じ経験をした仲間同士で、きれいごとだけではない本音や悩み、日々の生活の工夫を分かち合うことができます。
私たちは、専門的な知識だけではなく、「実際に経験したからこそ分かること」を大切にしています。
「私はこうだったよ」
「こんな方法を試してみたよ」
「こんなときは、こうしたら少し楽だったよ」
そんな一人ひとりの経験を持ち寄りながら、自分に合った方法や、これからの生活へのヒントを一緒に見つけていく場を目指します。
脳卒中の症状や回復の経過、生活環境は一人ひとり違います。
だからこそ、「こうすればいい」という一つの答えを押しつけるのではなく、仲間の実体験や情報を参考にしながら、自分に合った方法を一緒に探していきます。
杖や補助具、家事や外出の工夫、リハビリ、制度の利用など、日常生活に役立つ「生きた情報」を共有します。
当事者だけでなく、家族もまた、さまざまな悩みや不安を抱えています。
「こんなことを言っていいのかな」
「家族には話しにくい」
「誰にも分かってもらえない」
そんな思いも、安心して話せる場所をつくります。
同じ立場の仲間と話すことで、「自分だけではなかった」と感じられることを大切にします。
一人では続けることが難しいことも、仲間と一緒なら続けられることがあります。
ウォーキング、散歩、ゆるスポーツ、交流会などを通じて、無理なく身体を動かし、外に出て、人とつながる機会をつくります。
「頑張らなければ」ではなく、「仲間と一緒だから楽しい」と思える活動を目指します。
脳卒中を経験した後も、その人の人生は続いていきます。
ブログやSNSでの発信、イベントへの参加、会の運営など、それぞれができることを持ち寄りながら、「誰かに支えてもらう自分」から「誰かを支える自分」へとつながっていくことも大切にします。
病気を経験したからこそできること、伝えられることがあります。
活動は、「学ぶ・話す・つながる・発信する」を柱とします。
脳卒中や後遺症についての勉強会
リハビリについての情報交換・勉強会
医学・医療に関する情報紹介
介護保険・障害福祉サービス・行政制度等の情報紹介
補助具・福祉用具等の情報共有
日常生活を楽にする工夫の紹介
リハビリ機器・便利な道具等の紹介
必要に応じた専門職等との交流・連携
当事者、家族同士の経験共有
当事者同士の悩み相談・交流会
家族同士の悩み相談・交流会
茶話会
散歩・ウォーキング会
レクリエーション
オンライン交流会
生活上の困りごとや工夫についての情報交換
ブログ・SNS等での情報発信
当事者・家族の体験発信
講演会・イベント等への参加
必要に応じた啓発活動
ピアサポート活動
ピアサポートについての学習
会員同士による活動の企画
リハビリ器具・生活補助具等の製作活動
その他、会員からの提案による活動
活動は、対面およびオンラインで行います。
体調や身体状況、距離などの事情から外出が難しい方も参加できるよう、Zoom等のオンラインツールも活用します。
活動は月2回程度を基本とし、内容に応じて開催します。
すべての活動に参加する必要はありません。
自分の体調や生活に合わせて、無理のない範囲で参加できるサークルを目指します。
相手が話しているときは、まず最後まで聴きます。
「話を聴いてもらえた」と感じられることを大切にします。
一人だけが長時間話し続けるのではなく、参加者みんなが話せるように、お互いに時間を分け合います。
感じ方や考え方、経験は人それぞれです。
「それは違う」「そんなの無理」などと否定・批判するのではなく、まず相手の経験や気持ちを受け止めます。
求められていないアドバイスや、自分の考えを相手に押しつけることはしません。
自分の体験を伝える場合は、
「私はこういう方法を試しました」
「私の場合はこうでした」
というように、自分自身の経験として伝えることを基本とします。
会の中で聞いた他の参加者の個人的な話や相談内容を、本人の許可なく会の外で話したり、SNS等に掲載したりしません。
写真・動画・録音・スクリーンショット等についても、本人の同意なく行わないこととします。
このサークルでは、参加者の経験や、公開されている情報、専門職等から提供された情報を共有することがあります。
ただし、参加者の体験談や情報交換は、個々の治療や医学的判断に代わるものではありません。
病気や薬、治療、リハビリ等についての判断は、必要に応じて主治医、リハビリ専門職、その他の専門機関にご相談ください。
私たちが目指しているのは、単に「脳卒中について勉強する会」ではありません。
また、単に悩みを話して終わる会でもありません。
話すことで心が少し軽くなる。
仲間の経験から生活のヒントが見つかる。
一緒に活動することで、また一歩踏み出せる。
そして、いつか自分の経験が誰かの力になる。
そんな循環が生まれる場所を目指します。