スピッツ的どうぶつ世界
つづきはブログで継続中!
わたしは、音楽サイトOTOKAKEをクビになった。Yohtaという筆名で10本ほど書いたが、決まりごとが多く編集部と内容で言い争い、クビになったのである。書きたいことを書くために、自分のサイトを立ち上げた。それがここ、Lyricsonicだ。
スピッツにはやまほど動物、鳥、小さな生き物をタイトルにした曲があり、ジャケ写真もそう。そして動物曲は、シングルの曲よりもいいのです!
スピッツの初期のアルバム、売れゆく前の「名前をつけてやる」は素晴らしい。粗野な言葉、ぶっきらぼうさの中に、なんともいえない自由さ。
売れ線をつくろうとも思っていない、自由な作品ばかりである。
面白い。
田舎の生活
なめらかに澄んだ沢の水をためらうこともなく流し込み
なつかしく香る午後の風をぬれた首筋に受けて笑う
野うさぎの走り抜ける様も当たり前にぼくの目の中に
必ず届くと信じていた幻 言葉にまみれたネガの町は続く
さよならさよなら窓の外の君に
さよなら言わなきゃ
スピッツにはいつも風と草の匂いがする。
(時として潮風も。)
生き生きとしたイメージがいくつもストックされている。
意外とまじめに言葉をつづると、古典的なきれいな文。
純文学みたいな整った文。
野ウサギまでいるかなりの田舎の沢の水は冷えているだろう。
でもそれは幻のようなもので、今はない。
目の前には言葉と情報だらけの田舎と正反対の灰色の町だ。
ネガって白黒反転のって意味だ。
一番鳥の歌で目覚めて かなたの山を見てあくびして
頂の白に思いはせる 滑り落ちてゆく心のしずく
根野菜の泥を洗う君と 縁側に遊ぶ僕らの子供と
うつらうつら柔らかな日差し 終わることのない輪廻の上
あの日のたわごと 銀の箱につめて
さよならさよなら ネガの町は続く
さよならさよなら いつの日にか君にまた会えたらいいな
静かで心のつかえがまっすぐとれるような澄んだ山の空気。
すこやかなすこやかな光景と野菜と子供。
日差しはとことん穏やかで、まどろむようで、永遠のような時間がそこにあったということの記録がここにある。
ただ単純な素敵な歌だけれども、素敵だなあと思う。こんな場所があったら、行きたいと思う。会いたいのは誰なのかわからないけれど、知り合いか、昔の友達か。
関連リンク
名曲解説
https://sites.google.com/view/lyricsonic/
スピッツ的世界
https://sites.google.com/view/spitznosekai/
昭和歌謡の小宇宙
https://sites.google.com/view/syouwakayou/
ミスチル歌詞の世界
https://sites.google.com/view/kasikaisetsu/
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