ゼミの目標
高度に発達した金融システムの存在は経済成長の要だと言えます。それゆえ、金融システムを支える金融プロフェッショナルは経済社会に常に必要とされています。しかし、金融プロフェッショナルには高度な知識とスキルが必要とされるため、日本においてその供給は必ずしも十分なものとは言えません。石田ゼミでは、高度な知識とスキルを有した金融プロフェッショナルを育成し、将来、事業会社の財務部・経営企画、コンサルタント、バンカー、ファンドマネージャー、証券アナリスト、公認会計士、研究者として活躍する人材の輩出を目指しています。
研究内容
石田ゼミでは会計学やコーポレートファイナンスの理論をベースに日本企業が直面する課題の解決策を探り、財務データや株価データといった様々なデータを用いて実証的な研究を行います。具体的には、3年次前半には基礎体力をつけるためにテキストの輪読や学術論文の解題を行います。3年次後半は日本企業が直面する課題や解決の糸口を探るために日本経済新聞社が主催する日経STOCKリーグ [Link] に参加します。4年次には会計学、コーポレートファイナンス、ESGを中心に各自が研究テーマを定め、アカデミックな研究を行います。
活動成果
2024年度
岩波直之さん (3年生)・孫栄彬さん (3年生)・大柴智親さん (3年生)・原田知幸さん (3年生) が日本経済新聞社が主催する第25回日経STOCKリーグにおいて審査委員特別賞賞を受賞しました。 [Link]
相原翔太さん (3年生)・氣田菜那さん (3年生)・中島彩那さん (3年生) が日本経済新聞社が主催する第25回日経STOCKリーグにおいて入選しました。
篠田啓太さん (3年生)・早水貴宏さん (3年生)・菊地真吾さん (3年生) が日本経済新聞社が主催する第25回日経STOCKリーグにおいて入選しました。
想定される進路
想定される進路としては、コンサル、シンクタンク、アセットマネジメント、投資銀行 (Investment Bank)、事業会社などがあります。また、研究者を目指す学生にも歓迎します。研究者志望の学生に対しては大学院進学のための個別指導も行います。
卒業生の進路
2026年卒生
住友商事、EYストラテジー・アンド・コンサルティング、アクセンチュア、日本IBM (戦略コンサルタント)、岡三証券 (グローバルマーケッツ)、日本銀行、進学 (東京大学大学院経済研究科)
志望者へのメッセージ
「誰よりも努力して誰よりも面白いことをやる」というのが石田ゼミのモットーです。そのため、研究はもちろんのこと、イベント等どんなことも努力を惜しまない学生を求めています。また、ゼミ生が有意義な学生生活を過ごせるよう、指導教員としてゼミ生の活動を全力でサポートすることを約束します。真剣に学問に向き合い、同じ想いを持つ学生と切磋琢磨したい学生の応募をお待ちしています。
スケジュール
3年次前半
3年次前半では、会計学、コーポレートファイナンス、データ分析のテキストを輪読し、そのうえで会計学やコーポレートファイナンスに関連した学術論文を解題します。これにより、学術論文を読みこなすうえで必要な基礎体力を身に着けながら、学術論文とはどんなものなのか、最先端の研究ではどんなことが検証されているのかを知り、今後研究を行う上での基礎体力を身に着けます。
3年次後半
3年次後半では、日本経済新聞社が主催する日経STOCKリーグ [Link] に挑戦します。STOCKリーグとは、投資テーマを決め、仮想の500万円でポートフォリオを構築し、株式運用を行って、レポートを完成させるというものです。レポートには、各チームの投資テーマおよびその決定理由や構成ポートフォリオなどをまとめもらいます。日経STOCKリーグを通じて、日本企業が直面する課題や解決の糸口を探ります。
4年次
4年次では、卒業論文を作成します。研究テーマは会計学、コーポレートファイナンス、ESGに関連したものとし、研究アプローチには計量経済学的なアプローチを採用します。また、希望があれば、卒業論文を学外の懸賞論文や学術誌に投稿することも可能です。これらを通じて、会計学やコーポレートファイナンスに関してアカデミックな知識とスキルを身に着けます。
イベント
新入生歓迎会
新ゼミ生の歓迎会を兼ねた飲み会を行います。
日経STOCKリーグ
日本経済新聞社が主催する日経STOCKリーグに挑戦します。
夏合宿
夏休みには夏合宿を行い、卒業論文の進捗報告を行います。
合同ゼミ
日々の研究活動を他大学との合同ゼミで報告します。
使用テキスト
岩壷健太郎. 2023.『なるほどファイナンス』有斐閣社.
桜井久勝. 2025.『財務会計講義〈第26版〉』中央経済社.
松浦寿幸. 2024.『Rによるデータ分析入門:経済分析の基礎から因果推論まで』東京図書株式会社.
笠原晃恭・村宮克彦. 2022.『実証会計・ファイナンス:Rによる財務・株式データの分析』新世社.