ご挨拶
この度、第32回日本アフェレシス学会関東甲信越地方会を主催させていただくことになりました。
アフェレシス療法は、疾患の成り立ちや進展に大きくかかわる抗体などの蛋白成分や血球成分などを、選択的に血液から取り除く治療法で、非常に有益ですが、対象患者が必ずしも多くないため、日常の臨床で頻繁に行われる治療法ではありません。しかし、近年はその適応疾患が拡大しており、多くの患者さんのQOL向上に貢献しています。
さて、今回の地方会のテーマは「アフェレシス医療 いざ、患者と共に未来へ!」といたしました。本会では、様々な分野の専門家にご講演いただき、アフェレシスの最新知見や臨床における実践について深く掘り下げていく予定です。
特に、ワークショップでは「透析患者の包括的高度慢性下肢虚血(CLTI)に対するレオカーナ」をテーマに、循環器内科医、腎臓内科医、臨床工学技士の3つの視点から活発な議論を展開いたします。また、シンポジウムでは「アフェレシスを併用した治療選択 up to date」と題し、炎症性腸疾患、神経疾患、腎疾患など、幅広い疾患におけるアフェレシス治療の現状と今後の展望についてご講演いただきます。
さらに、若手研究者の皆様には、日頃の研究成果を発表していただく場をご用意いたしました。活発な議論を通して、アフェレシス医療のさらなる発展に繋げていきたいと考えております。
本会が、皆様にとって有意義な学びの場となり、目の前の患者さんの治療により一層貢献できることを願い、熱い思いで準備して参ります。
多くの皆さまのご参加を心よりお待ち申し上げております。
5月10日は、いざ 鎌倉へ!
第32回日本アフェレシス学会関東甲信越地方会 大会長
湘南鎌倉総合病院 腎臓病総合医療センター センター長
日髙 寿美