研究内容

物質科学的な側面から断層運動を研究しています。

1. 断層滑りを模擬した室内実験

断層滑りによって散逸するエネルギーは、温度変化、鉱物の熱分解・溶融反応、粒子の細粒化・摩耗・力学的非晶質化などで消費されます。これらの機構は断層岩の物性を変化させ、滑り挙動に影響を与えます。断層滑りを模した室内実験を行うことで、断層滑りに伴う岩石の物性変化およびそれが滑り挙動に及ぼす影響を調べています。


2. 断層運動のモデル計算

何書くか考え中。


3. 炭質物に着目した地質温度計の開発・改良

堆積物やそれら起源の岩石中に存在する炭質物は、被熱履歴に応じてその熟成度を変化させます。熟成度の評価指標として、マセラルの光学反射率やラマンパラメータなどがあり、これらに基づいた地質温度計は、その普遍性や簡便性から広く用いられています。私は特にデータ解析手法の確立に重点を置き、地質温度計の開発・改良に取り組んでいます。


4. 岩盤掘削のモデル化

何書くか考え中。


5. 断層岩中の炭質物に記録された摩擦発熱履歴

地震時に解放される弾性歪エネルギーは地震波による放射と断層での散逸へと姿を変え、後者の大部分は摩擦発熱として消費されます。地震学的観測からは摩擦発熱(応力)の絶対値を制約することが難しいため、主に断層岩分析などからその定量的な評価が試みられてきました。例えば岩石中に存在する炭質物は、被熱履歴に応じてその特徴を変化させます。炭質物の熟成度を摩擦発熱の指標として確立するため、地震時の剪断・摩擦発熱を模擬した粉砕・加熱・摩擦実験および有機化学分析を行ってきました。


共同研究の紹介

テーマ1

テーマ2

テーマ3

テーマ4

テーマ5