「ephemerality love」 2019年
第76回現展(WEB開催) 優秀賞 / 会友推挙
「ephemerality love」 2019年
第76回現展(WEB開催) 優秀賞 / 会友推挙
「In vain」 2022年
第79回現展 準会員賞
2020 現代美術家協会 入会
2020 ~ 2024 現展 (東京-国立新美術館 . 京都-京セラ美術館 . 愛知-愛知芸術文化センター)
第76回(WEB開催) 優秀賞 / 会友推挙
第78回 準会員推挙
第79回 準会員賞
第80回 会員推挙
2021 ~ 2024 グループ展 AXIS NORTH (札幌 - ギャラリーカフェ オマージュ)
2021 グループ展 AXIS RING (岩手 - 岩手教育会館ふれあいギャラリー)
2022 ~ 2024 グループ展 AXIS EAST (東京 - アートスペース羅針盤)
2022 ~ 2024 グループ展 北海道現展 (札幌 - らいらっく ぎゃらりー)
2022 ~ 2024 グループ展 写真拡張展(札幌 - 札幌市民ギャラリー)
2023 グループ展 Art&Graphic exhibition (東京 - RECTO VERSO GALLERY)
2025 現代美術家協会 北海道支部長 就任
第81回現展オープンアトリエ
「possibility」
制作過程 全664データ 内48枚抜粋
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グラフィック作品について
動物の造形がシンメトリーに連なる、スキタイ風
動物文様と、自然の草花で幾何学模様を描いたイス
ラム美術のアラベスク模様より着想を得て制作を開
始。
初めに、作品のベースとなる幾何学模様を同一写
真の多重露光により作成。
その後は元画像の被写体によって異なるが、動物
であれば、幾何学模様との調和を保ちながら、その
動物を具体的形象とし、作品を仕上げる。
草花や海等の風景画像であれば、最終的にその色
味や雰囲気を特徴とした、抽象表現である場合が多
い。
近年は、元画像のエッセンスを残すことをチープ
と感じており、あくまで色素材として写真を使用す
ることが多い。
自身の精神性に応じて、被写体の反転色での構成
や、使用する写真の枚数を増減させる為、完成した
作品から元画像を辿ることは不可能に思える。
しかし、データでは段階的に記録を行っていく為、
制作工程を要所要所で保存している。
本書で工程を抜粋し紹介した作品では、664枚の
制作工程を保存した。
いわば、これが私にとって、私が制作したという
唯一無二の証としている。
データであり、その作品が私のようなスタイルの
グラフィックアートであれば、その作者が私である
根拠が余りに不透明に思える。
生成AI等の技術により、らしく見えるデジタルア
ートは数秒足らずで完成する。
しかし決してそこに心はないと願っている。私は
それがデジタルでも、心を投影する作業を繰り返す。
それは絵画と同じように。彫刻と同じように。何
度も重ねたレイヤー、調整した色、形成した図形、
また偶発的に見出した、色彩と構図の兼ね合いに、
自らの心情が投影されるまで、ひたすらにその工程
を繰り返す。
その過程こそが、芸術の根本であることを願って
いるが、こうもしてまで自らの主張を唱えなければ、
私の作品であることさえ不透明なのだから、データ
というものは非常に恐ろしい。
第76回現展にて発表をした蝶のグラフィックアー
ト。大変喜ばしい受賞であったが、自身の作品画像
が身に覚えのない中国サイトにて掲載されていたこ
とも事実である。
その時にデータが完成形であるアートの壁が、余
りにも高いことを痛感させられてしまった。
データである以上、自身の作品である証が必要で
あると考え、制作工程の紹介等を以前より考えてい
たが、それは同時に自身の手法を公開することにも
なる為、なかなか前向きにはなれずにいた。
しかしこの度、第81回現展にてオープンアトリエ
の機会をいただいたことと、自身の手法をトレース
されることがない領域まできた自負があることから、
制作行程の一部を公開することとした。
その自負は、決して自らが高みにいるといった過
信ではない。これだけの作業行程と時間を費やして、
この作品を作ることに価値を見出す者など居ないだ
ろうといった悲観的な自負である。
同時に、評価を獲得しているグラフィックアート
の一部には、私の一肯定に過ぎないと思えるものが
あったことも理由の一つでもある。
見る者によっては、私の制作工程の多くが無駄で
あり、ある一定の段階からは、破壊的な行為にすら
思えるかもしれない。
実際にそれは間違いではなく、ここで完成すれば
美しいと思える段階は多々あるが、それを破壊し再
構築すること。そのような無駄と思える過程を繰り
返しながら、少しずつ変化をつけていくことが、私
にとって心を投影する作業の一つとなっている。