大阪市の「公園樹・街路樹の安全対策事業」は取り返しのつかない愚策、「身を切る改革」から「木を切る改革」で良いのか?大阪市民の議論を呼びかけます。
経過の説明
大阪市は、緑の少ない都市の克服の為に昭和39年の「緑化百年宣言」をし、緑化の促進を進めてきました。しかし10年前に「大阪維新の会」橋本大阪府知事、松井大阪市政が誕生しました。彼らは「無駄をなくす」「身切る改革」「民営化万能論」で公園樹、街路樹の植樹どころか公園樹、街路樹の管理予算も殆ど増やしてきません。多くの予算は夢洲の埋め立て、道路、鉄路の拡張「大阪万博・IR・カジノ」事業へ投入した為に、予算不足で管理が出来ていないのです。2018年の台風21号で(長居公園だけで1000本倒木)大阪市内で街路1,740本、公園樹6,699本の高木が倒木しました。(大阪市公表)なぜ、倒木したのか?自然災害だけではありません、日頃の管理が出来ていないのです。台風で倒れた倒木と「公園・街路樹の安全対策事業」の名目で伐採された樹木併せて26,439本が、6年間で失われることになります。これで大阪の緑化政策はいいのでしょうか?
大阪市の「公園樹、街路樹の安全対策事業」計画は2018年の台風21号で8,439の倒木があり、大阪市はこれ幸いと「安全対策事業」として2018年から3年間で、公園樹9,000本、街路地1,400本の伐採を始まめました。以後:1期2022年7月~2023年3月街路樹5,000本伐採。:2期2023年7月~2024年3月街路樹1,000本、公園樹1,600本の高木公園樹の伐採計画を進めています。今後:3期2024年7月~2025年3月までの公園樹伐採数を公表しました。(各公園の伐採計画図下記の通り)今回の伐採計画は、いち市民の疑問から発覚しました。家の前の樹木が「伐採します」と1週間の張り紙で22本の街路樹が切り倒されたのです。2023年2月16日毎日新聞が「街路樹伐採:募る不振」を記載し話題となり多くの市民が知ることになりました。
大阪市の「公園樹・街路樹の安全対策事業」の伐採説明理由は
長年の管理のなかで公園樹では、樹勢が衰えてきたものや民有地へ越境、公園施設の破損など公園内外の安全に支障をきたす恐れが、また街路樹では、限られた空間の中で、通行障害、視認障害、視距阻害など安全な道路交通に支障をきたすおそれが生じています。
○腐が進行し樹勢が衰えた公園樹 ○公園樹の根により擁壁が押されている状況 ○台風により倒木した公園樹(ヒマラヤスギ) ○通行障害等の障害となる根上がり等根系不良の街路樹(高木) ○通行障害が発生しやすい小学校周辺等の街路樹(低木)とある。
大阪市の伐採説明理由に答える
○何年たてば、衰えた老木と言えるのか、そんな樹木が何本? 枯れかけた樹木は手入れをしダメなものは伐採を。 ○根上がりで道路を盛り上げているものは掘り起こし、盛り上げる根を切り補正すればよい。 ○ヒマラヤスギなど倒木可能性のある樹木は、剪定で低くすればよい。殆どの樹木は剪定し管理すれば台風で倒れることも、道路の邪魔、視界が悪くすることはありません。問題は管理の為の予算を削り、予算に合わせて樹を切る事業なのです。災害対策、緑化政策、ヒイトアイランド、地球温暖化などの長期的な展望を持った政治が必要です。今の大阪維新政治は「身を切る改革」「民営化万能論」「イベント政治」「利益万能論」は大阪の衰退の道です。とりわけ、災害対策ではコロナ感染拡大のなかで起こりました。保健所減らしコロナ感染対応できず都道府県で東京都を抜いて断突の8557人の死亡者数でした。行政の最大の仕事は災害対応です。人を減らし、委託化、派遣労働化で災害に対応出来ない行政にして来たのです。危険な夢洲に「大阪万博、IR、カジノ」へ莫大な予算を投入し一か八かの博打政治です。
大阪市は各地域の公園樹伐採計画を発表し伐採を進めています。各地域で監視と意見を上げ、運動を広げていきましょう。大阪維新の会が進める「公園樹、街路樹の安全対策事業」この事業は大阪の歴史に大きな汚点として残ることでしょう。