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研究分野
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進化生物学・細胞生物学・共生生物学
進化生物学・細胞生物学・共生生物学
主な研究テーマ
主な研究テーマ
「細胞内共生の成立機構の解明」
「細胞内共生の成立機構の解明」
ミトコンドリアや葉緑体を生み出した細胞内共生は現在でも多くの生物同士で見られ、新たな機能と構造の獲得による真核細胞の進化の原動力となっています。しかしその成立機構は明らかにされていません。私は繊毛虫のミドリゾウリムシParamecium bursariaとクロレラChlorella spp.との共生系を用いて、真核細胞同士の細胞内共生である二次共生が成立する仕組みを明らかにしたいと考えています。
ミトコンドリアや葉緑体を生み出した細胞内共生は現在でも多くの生物同士で見られ、新たな機能と構造の獲得による真核細胞の進化の原動力となっています。しかしその成立機構は明らかにされていません。私は繊毛虫のミドリゾウリムシParamecium bursariaとクロレラChlorella spp.との共生系を用いて、真核細胞同士の細胞内共生である二次共生が成立する仕組みを明らかにしたいと考えています。
最近の研究
最近の研究
「クロレラの再共生過程の分子機構の解明」
「クロレラの再共生過程の分子機構の解明」
クロレラ除去した細胞にミドリゾウリムシから単離したクロレラが再共生する過程の全容と、再共生成立に必須な4つのプロセスの存在を明らかにしました（Kodama and Fujishima 2005, 右図）。
クロレラ除去した細胞にミドリゾウリムシから単離したクロレラが再共生する過程の全容と、再共生成立に必須な4つのプロセスの存在を明らかにしました（Kodama and Fujishima 2005, 右図）。
さらにクロレラの再共生過程の分子機構を解明するために、クロレラと共生前後の宿主細胞のトランスクリプトーム解析を行いました。その結果、クロレラとの共生によるミドリゾウリムシの遺伝子発現の変化が初めて明らかになりました（Kodama and Suzuki et al. 2014）。
さらにクロレラの再共生過程の分子機構を解明するために、クロレラと共生前後の宿主細胞のトランスクリプトーム解析を行いました。その結果、クロレラとの共生によるミドリゾウリムシの遺伝子発現の変化が初めて明らかになりました（Kodama and Suzuki et al. 2014）。
近年は、初めて共生クロレラを包む共生胞膜であるPV膜を飛行時間型二次イオン質量分析法（TOF-SIMS：Time-of-Flight Secondary Ion Mass Spectrometry）で解析し、PV膜内にはオリゴ糖が含まれていることを明らかにしました（Aoyagi et al., Analyt. Chem., 2019）。
近年は、初めて共生クロレラを包む共生胞膜であるPV膜を飛行時間型二次イオン質量分析法（TOF-SIMS：Time-of-Flight Secondary Ion Mass Spectrometry）で解析し、PV膜内にはオリゴ糖が含まれていることを明らかにしました（Aoyagi et al., Analyt. Chem., 2019）。
最近の研究業績 (5編以内)
最近の研究業績 (5編以内)
Kodama, Y.* and Fujishima, M. : Endosymbiotic Chlorella variabilis reduces mitochondrial number in the ciliate Paramecium bursaria, Scientific Reports, 2022. 5. 30
Fujishima, M. and Kodama, Y.: Review article: Mechanisms for Establishing Primary and Secondary Endosymbiosis in Paramecium. Journal of Eukaryotic Microbiology (2022. 03. 19. Published online, doi: https://doi.org/10.1111/jeu.12901)
Kodama, Y.* and Sumita, H.: The ciliate Paramecium bursaria allows budding of symbiotic Chlorella variabilis cells singly from digestive vacuole membrane into the cytoplasm during algal reinfection. Protoplasma, 259, 117-125, 2022.1
Kodama, Y.* and Miyazaki, S.: Autolysis of Chlorella variabilis in starving Paramecium bursaria help the host cell survive against starvation stress. Current Microbiology, 78, 558-565, 2021.1
Aoyagi, S., Kodama, Y., Passarelli, M. K., Vorng, J. L., Kawashima, T., Yoshikiyo, K., Yamamoto, T., Gilmore, I. S.: OrbiSIMS Imaging Identifies Molecular Constituents of the Perialgal Vacuole Membrane of Paramecium bursariawith Symbiotic Chlorella variabilis. Analytical Chemistry 91(22), 14545-14551, 2019. 10
児玉有紀*：ミドリゾウリムシ とクロレラを用いた二次共生の成立および維持機構の解明の研究.原生生物2(1), 15-24, 2019. 5
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