近年、一人っ子同士など夫婦となる男女の双方が実家の名前を継ぎたいがために婚姻届が出せない、婚姻届を出したために家名が途絶える等の事態に直面し苦悩する人々の声が多数寄せられるようになりました。
この問題の解決のためには現在の制度では限界があることを感じ、自民党国会議員の有志が「氏継承議員連盟」を立ち上げました。氏継承議連では、親から子への姓の継承がしやすくなるよう、夫婦双方の姓のまま結婚できる制度も含め、その実現を目指してまいります。よろしくお願い致します。
令和2年8月26日
庶民に姓が認められたのは明治以降だし、武家の女は結婚後も実家のために動き、実家の姓のままでした。つまり、結婚すれば夫婦同姓、そして大方は男の姓にという実態は歴史的にも浅く、個を重んじる世界の潮流からもひとり遅れていると言わざるをえません。
日本では結婚をせずに子供を産むのには個人も社会も消極的であり、少子化を解消するには結婚の奨励が不可欠です。男女が互いに結婚したいのに、実家の姓を絶やすことを懸念して結婚できない、子供も持てないという現実は、本当に残念なことです。
たとえ少数でも困っている人があれば救い、個人が最大限生きやすくするために、知恵を絞ることが政治の役割です。皆で力を合わせて取り組んでいきましょう。
令和2年8月28日
私は三姉妹の末っ子です。私は祖父母をとても尊敬しており、田辺の名を継ぎたいとなんとなく思っていました。
結婚した時には周囲の理解が得られず、一度は夫の名字になりました。しかし、その後、幸いにも義父母の理解を得ることができ、ペーパー離再婚という方法で、田辺の名字を継ぐことができました。祖父母も喜んでくれていると思います。
名字を途絶えさせることがどんなに苦しいことか、私は2年間身を以って経験しました。望む人は、双方の名字を残せる結婚ができるようになることを切に願っております。
令和2年9月1日
少子社会のいま、実家の名前を継承できないことが理由で結婚をためらう人たちがいます。「一人っ子」「きょうだいは姉妹だけしかいない」等々、事情はさまざまです。
同姓でも、そうでなくても、家族は家族。絆の深さや一体感がそれで揺らぐわけではありません。
夫婦同姓が良ければそれでいい、でも夫婦双方の姓のままでもいい、結婚する当人同士が自分らしく生きていける、生きづらさを感じずに済む、そんな社会へ。
令和4年11月7日