ゼミについて
志田研究室では週に2回,以下のゼミを実施しています.
全体ゼミ(週1回・半日・対面)
各自が必ず研究の進捗を報告し,内容や方向性について議論します.
あわせて,プレゼンやアカデミックライティングに関する基本的な訓練も行っており,その際は学生が持ち回りで講師役を担当します.
また,ビッグデータを扱うための基礎的な演習も実施しており,既成のパッケージに頼らず,データの構造や前処理に丁寧に向き合う姿勢を重視しています.
複雑系ゼミ(週1回・1時間・オンライン)
佐野研究室(https://sites.google.com/view/sanolabo/home )との合同ゼミで,各回の担当者が自身の研究について発表します.
大切にしている価値観について
以下は志田研究室に興味がある学生に向けた文です.
これらは,研究や日々の活動において大切にしている価値観です.
正しい・間違っているという話ではなく,あくまで私のスタンスです.
価値観のミスマッチによるすれ違いを減らすために,あらかじめ書いています.
ここに書かれていることに共感できる方とは,お互いに良い関係で,気持ちよく研究できると思っています.
協力できる方
「研究は一人で完結するもの」という考えにはあまり共感していません.
他者との雑談や知識の共有,後輩の指導や学び合いといった協働的な関わりの中にこそ,研究の深まりや新たな視点が生まれると考えています.
互いに補い合い,チームとして前に進んでいくことを大切にしています.
失敗しても,繰り返し取り組める方
研究は,九割以上がうまくいかないことの連続です.
失敗して落ち込んでもいいし,めげてもいいし,愚痴をこぼしても構いません.
でも,最終的に「もう一度やってみよう」と思えるかどうかが大事だと思っています.
人前に立つことが好きな方
どんなに優れた研究成果でも,他者に伝えられなければ意味がありません.
人前に立って,自分の考えを魅力的に伝えられる人はとてもステキです.
その姿勢は,次の世代を引き込む力にもなります.
身だしなみに気を配れる方
ここでいう「身だしなみ」は,外見の評価やルールの話ではありません.
清潔感を保ち,周囲に不快感を与えない,社会的な感覚のことです.
研究室は学内外の多様な関係者と接する場なので,そうした視点を持ってくれる方を歓迎します.
思いがけないキャリアに踏み出す意思のある方
研究活動を通じて,自分の可能性を広げたいと考えている方を歓迎します.
入学時には想像していなかった分野に対して,柔軟に向き合い,思考を深めながら道を切り拓いていく姿勢を大事にしたいと思っています.
研究だけでなく,将来のキャリアに対しても,積極的にチャレンジする意志がある方と一緒に取り組んでいけたら嬉しいです.
私自身も,博士課程に進む気はなかったし,アカデミアに残るつもりもありませんでした.人生って不思議.
社会工学類所属の学類生の方へ
3年次の研究室配属面談より前でも,関心がある方はいつでも歓迎しています.
研究室の様子を知りたい方,事前に相談したい方は,気軽にご連絡ください.研究室所属学生との雑談なども個別に対応可能です.
外部から進学を希望される方へ
志田研究室は,2024年度に発足した新しい研究室で,これまでに外部からの進学者はいません.
ただし,研究室として外部からの参加を閉じているつもりはなく,関心を持ってくれる方の進学は歓迎しています.
研究室に入りたいと思う動機についても,「データを使って何かをしてみたい」「社会現象を数理的に解き明かしたい」など,どのような出発点でも構いません.
むしろ,自分の興味を起点に,研究テーマを育てていける人と出会えたら嬉しく思います.
外部から進学する場合には,最低限のスキルセット(特に,データサイエンスや数理的思考に関する基礎力)が備わっていることが前提となります.
そのため,本研究室では,出願前にデータサイエンスの課題に取り組んでいただくことを,受け入れ可否を判断する判断材料として位置づけています.
この課題は,教育的な指導機会として実施しているものではなく,あくまで研究室としての受け入れを検討するための判断材料としています.
特に外部からの出願者の場合,内部生に比べて教育機会が限られ,修士課程の期間も非常に限られているため,すでに一定の基礎を備えていることが求められます.
加えて,現在所属されている大学での卒業研究に真剣に取り組まれることが,まず第一に大切であると考えております.
課題に全力で取り組むことで,現在の研究活動が疎かになるような状況は,申請者ご自身にとっても望ましいとは言えません.
誤解を防ぐためにも,上記の趣旨をご理解いただいた上で,検討いただけますと幸いです.
2025年度夏入試については,現時点で内部生のみの受け入れを予定しており,外部からの受験は募集を終了しています(2025年6月現在).
もちろん,冬入試を受けて,2026年4月に入学することは可能です.