とりあえず殴り書き状態につき前の記事との整合性皆無なので注意
今回は基板の発注方法を書いていきます。
回路CADはeagle,発注先はelecrowという一般的な例でやっていきます。
なおeagleはver.9.5ですので,9.2より前とは操作方法がことなるので注意してください。
こちらはarduino proの書き込み側をUSB typeCに変更し,USBホストを追加したものです。
(後輩に頼まれて作ったけど動くか不明。発注もしてない。何なら作ったことも忘れてた。)
この基板を実際に発注する手前までやっていきます。
右のバーのpolygonをクリックし,ベタGNDを引き直します。この行為をやらないとこの先でエラーがたくさん出ることがあります。
次に右のバーのDRCと書いてあるアイコンをクリックすると,画像のように新たなウィンドウが表示されます。DRCはたしかデザインルールチェックか何かの略なのですが,これを実行するとelecrowに投げる基板データがelecrowの規格に合っているかを自動でチェックしてくれます。
elecrowの基板発注ページ(https://www.elecrow.com/pcb-manufacturing.html )に記載されているこの規格を満たしているかをすべて自動でやってくれるわけです。
手動でチェックしてくれるので便利です。
下のほうに行くとEagle Design RuleとCAM file(のちに使います)がダウンロードできるのでついでにダウンロードしてください。
eagleに戻り,先ほど新しくポップしたウィンドウの右下のLoadをクリックすると,以下のページが出ます。
先ほどダウンロードしたzipファイルを任意の場所に展開(この場合は現在のバージョンで標準生成されるドキュメント内のフォルダにそれぞれ入れてあります。)し,2layer(2層基板用)のファイルをロードします。
そうすると先ほどのウィンドウの名前部分がロードしたファイルの名前になるはずです(Elecrow_2-layer_PCB_eagle_rule)。
そしたら下のほうにあるcheckを押すと規格を守っているか確かめた結果が新たなウィンドウとなって出てきます。
今回の場合はエラーが出てきました。
もしも問題がなかったらエラーの欄が0になっています。
エラーは置いておいて先にwarningsとapprovedの方から説明します。
ちなみにエラーを一つづつダブルクリックすると問題の場所に画面を切り替えてくれます(昔はやってくれなかったので神)。
approved方は,レイヤーエラーなどが表示されますが2layerの基板データに4layer用のデータがあるなど支障がないものが表示されるだけなのでスルーしてください。
warningのほうは基板にする規格上では問題ないけど,軽微な問題があるものが表示されます。基本的にはは線の太さが途中で異なっている場合や線が二本重なっている場合などに表示されます(今回の基板もそうです)。前者の場合は意図的にやっていることもありますし,後者の場合は二本重なっていてもデータがきれいでないだけで問題はないのでスルーしても大丈夫です。
たとえばこんな感じです。
問題はエラーのほうです。
こちらは必ず目を通してください。大きく三つのものがります。(自分はこの三つしかまだ見たことない)
一つ目のairwireに関しては,その名の通り線がつながっていません。これは必ずなおしてください。
このように見落とし安いものをエラーとして教えてくれます。
次はclearanceです。その名の通り,規格の最小線間隔よりも狭い場合にエラーが出ます。elecrowだと推奨8mil最小6milとかのはずです。エラーは6mil以下だとでます。まあtype-cのコネクタとかだとpadがこのようにモロでアウトになりますが...
案外このまま出しても普通に基板作ってくれます(規格とは一体...)。
どうしようもない場合は仕方がないですが,極力防ぎましょう。
最後はwidthですが規格よりも細いと表示されます。今回の場合ですとこちらも6mil以下だと表示されます。
このように一つづつ修正し,エラーがなくなればいよいよ発注データの作成です。
長くなったので次に続きます。