前回で設計した基板データがきちんとしているかの確認を行いました。
後編では発注の手順を説明します。
今のeagleではガーバー(発注データのこと)出力をしなくても完成予想図が見れるようになりました。
manufacturing をクリックすると完成予定の基板が見れます。
設定かえると基板の色変えたりいろいろできますが今回は割愛します。
この画面でシルクが見にくくないかなどを確認するとともに,両面線が途切れているところはないかなどざっと確認します。
それが終わりましたら,発注データを作成していきたいと思います。
左上のほうにある工場のようなマークのうち,cam processorと記述されているほうをクリックします。
すると,このような画面が開かれます。
左上のテンプレートうんたらーの横にあるload job fileと表示されるアイコンをクリックし,最初にデザインルールと同時にダウンロードしたCAMファイルを読み込みます。ドキュメントのeagle/CAMに入れておけばこのように簡単に出せますが,任意の場所であればopen CAM fileから開きましょう。
そしたら,export ZIPにチェックを入れて右下のProsess Jobを実行します。
そうすると任意の場所にZIPファイルを保存できるようになるので,適切な場所を指定し保存します。
最後はelecrowのホームページから実際に発注する場面です。
ホームページは先ほど回路のルールをダウンロードしたページです。
上から順に説明していきます。
まず一番上のAdd your Gerberですが,ここをクリックするろエクスプローラが立ち上がり,ファイル選択画面となるので,先ほど作成したzipファイルを選択します。
次のlayer(レイヤー)は,配線の面のことでうので,今回は表裏の二層基板なので2-layerを選択します。
次に基板サイズですが,これはragleの機能をつかえば現在は確認できます。
設計図などがでてくるウィンドウの左側にある三つのタブの真ん中のInspectorタブをクリックすると,基板の情報が表示されます。
今回の場合ですと幅46mm縦75mmほどですね。
次のPCBQtyは基板の枚数です。
100x100mmの基板までだと10枚までは4.99$なので特別なことがあければ10枚頼んでおきましょう。
なぜ100x100mmのサイズに収めるかというとこの値段が主な理由です。
これよりサイズが大きくなったり枚数が増えると途端に値段があがるので,
なるべく基板をコンポーネントごとにわけるなどの工夫をし,
基板破損時のリスク軽減と同時にコスト削減をすることが望ましいと考えています。
次にDifferent PCB Designは一枚の基板にいくつ同じ回路があるか聞かれています。
これは複数の小さい基板を一枚につなげたような状態にしてコスト削減した場合に変更するべきなのでしょうが,
同じパターンを4つ並べて発注したときに1のままで怒られなかったので1のまま変更しなくていいです。
というかこれも変えるとなぜか値段が跳ね上がります...
その次のPCB Thicknessは基板の厚さです。
基板を直接USBコネクターにさせるようにするなど,基板対コネクターをする場合は気を付けるべき項目です。
なので,普段は1.6mmのままで問題ないです。ここから薄くしても厚くしても値段が高くなります。
次はPCBの色です。いろんな色が選べますがマットブラックと紫は値段が高く,あとは同じ値段なので好きに選びましょう。
昔は緑以外が倍の値段でマットブラックと紫がさらに倍以上の値段でしたが,だいぶ安くなり選択肢がひろがりました。
一応実用性を語ると緑と青と赤が見やすいです。この三つはいろんなところで多く使われてるだけありますね。
黒がかっこいいですが,基板の不良が見つかったときに燃えた跡などが見えないので探すのが大変です。
白と黄色はフラックス跡なでの汚れが目立つのでお勧めしません。