セルヴィの会員が交代でここから皆様にメッセージをお届けします。
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新しく生まれるということ
メンドザ・ハイメス・ダニー・ジャネット
私はヴェネズエラから来たダニーと申します。宣教師としていろいろな国に住んでいました。コロンビア、チリ、アルゼンチン、スペイン、そして日本にいた最初の期間は2004年から2011年でした。2011年にアルゼンチンに派遣され、その後パンデミック後の3年前にやっと日本に戻り、現在に至ります。
私がこれまで住んだ国々の文化は、それぞれ少し異なっていましたが、多くの物事や習慣は似ていて、母国語であるスペイン語が話されていたため言葉を学ぶことはありませんでした。しかし、日本に着いてから、文化、習慣、そしてもちろん言語もすべてが違うと感じました。まるで子供のように、すべてをもう一度学び直さなければならなかったので、まるで新たな始まりのようでした。
宣教師としての生活において、学ぶことは常に何かがあるという点で、とても魅力的なものです。最初はコミュニケーションを取るのが難しかったのですが、話すことができなくても観察することで、日本の文化、人と接する際の優しさ、尊敬、規律などについて多くを学ぶことができました。
宣教師になってからずっと若者と関わる仕事をしています。一緒に祈りや聖書を学び、巡礼、遠足など様々なことをともにしながら、お互いに自分の居場所か、道を見つけられるようにもなりました。また、日本に来て初めて病院に勤めるようにもなりました。大変ですがとても良い体験をしています。わたしはまだ日本語が下手ですが、患者さんの話を一生懸命聴いています。本当に患者さんから学ぶことが沢山あります。信者の方も信者でない方も、病気を抱えている状況でシスターを見ると心が安らぐと聞くと、あらためて神様の呼びかけを感じます。私自身はほとんど何もできませんが、お話を聞きながら患者に神様の愛や温かさが伝わればいいなと願っています。そして神様がこの患者さんにどんな呼びかけをなさっているのか理解できるように導いてくださいとお祈りしています。
日本に来て以来、心に響いた聖書の言葉があります。ニコデモがイエスに『新しく生まれることはできるのでしょうか』と尋ねた箇所です(ヨハネ3章4節)。毎日新しいことを学び、出会う若者や大人の方々と分かち合う中で、新しく生まれることは確かに可能だと気づきました。私にとって、日本に来ることは生まれ変わるようなものです。まだまだ学ぶべきことが沢山あります。私達の人生は、出会うすべての人から学び続けることで成り立っており、それが私たちに新しく生まれ変わる可能性、そして新たな希望を持って毎日を始める可能性を与えてくれるのだと感じています。だからこそ、私は毎日出会う人々の命に対して、神に感謝しなければならないことが沢山あるのです。
2025.11.20
これまでのメッセージ
過去のメッセージはこちらからご覧いただけます。
▶2025.10.05 日韓青年交流会に参加しました (西村 桃子)
▶2025.09.12 13年ぶんの感謝 (プオネツカ・アネタ)
▶2025.06.22 わたしにとっての宣教 (パウラ・レイスゴメス)