リハビリテーション部のご紹介 //

 当院は入院中のリハビリから外来リハビリ、訪問リハビリ、通所リハビリと一貫した切れ目のないリハビリテーションの提供を行い、患者さんが住み慣れた地域でよりよい生活を送れることを目指しています。

 リハビリテーション部は理学療法士、作業療法士、言語聴覚士合わせて30名以上のスタッフで構成されています。

リハビリテーション部 理念 //


リハビリテーションに関わる職種の紹介 //

 リハビリテーションとは、病気やケガ、加齢などによる後遺症や障害を持つ方が社会復帰を目指すために行う訓練のことを言います。その訓練時に、患者さんに寄り添い、適切なサポートを行っているのがリハビリテーションに関する職種に就く人たちです。リハビリテーションは、医療や介護をはじめとしたさまざまな分野で必要です。リハビリテーションの3つの専門職(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)が、医師や看護師らと連携し、患者さんの身体の機能回復をサポートします。

リハビリテーション3つの専門職 //

理学療法士

 理学療法とは生活に直結した起き上がり、立ち上がりや歩行などの基本動作の改善を目指し、動作練習や関節運動、筋力トレーニング、バランス練習、物理療法などのリハビリテーションを行います。
 また出来るかぎり自立した生活が送れ、退院してからも安心して暮らせるように、患者さんに病前の生活状況や家屋環境などを確認し、ご家族への介助方法の指導や福祉用具の調整、家屋改修の助言、在宅医療機関との連携に取り組んでいます。 

作業療法士

 日常生活を過ごす上での移動や、入浴、食事をすることや着替えるといった応用的な動作や、さらには調理、掃除、買い物といった家事動作などの生活関連動作の改善を目指していきます。患者さんの生活課題を確認し、いろいろな作業器具を用いて練習を行います。
 さらに、退院後の生活を考慮した日常生活動作や家事動作の練習、時には職業復帰のための練習なども行います。その他、必要に応じて自宅の環境などを伺う事を目的に、自宅内の段差や動線を確認することを目的とした『退院前訪問』を行わせて頂いています。

言語聴覚士

 話す・聞く・読む・書くといったコミュニケーションの障害の改善を目的にリハビリテーションを行います。また食事を食べられない、飲み込めないといった摂食・嚥下機能に対しても治療を行います。
 嚥下内視鏡(VE)検査とは、鼻腔から細いファイバースコープをのどに挿入し、院頭部の形や動きの状態を直視下で観察する検査です。特に、高齢の方は、摂食・嚥下機能の低下による栄養不足や脱水症状、誤飲性肺炎の原因となるため、当院では嚥下のリハビリにも力を入れております。

機能や個性に合わせたリハビリテーションの一例 //

ごっくん(嚥下)治療

 食べものや飲みものが飲み込みにくい、食事中にむせるなど、喉に違和感がある方(嚥下機能の低下が疑われる患者さん)の原因を検討し、治療方法についての提案を行います。
 また、誤飲が原因による肺炎を繰り返している患者さんや、すでに経管栄養が行われている患者さんについても、口から食べることができる可能性について詳しく調べて、安全な経口摂取方法を検討します。 嚥下障害を専門とする医師、言語聴覚士、管理診療放射線技師、管理栄養士が連携し担当します。 

ボツリヌス療法

 筋肉が緊張しすぎて、かたく動かしにくくなったり、勝手に望まない方向に動いてしまう「痙縮」やその痛みを注射で軽減することで、リハビリテーションの効果を最大限に発揮させる治療を行います。
 ボツリヌス療法によって筋肉の緊張がやわらいでも、効果を持続的に得るためには継続したリハビリテーションが必要です。治療前には、医師、理学療法士、作業療法士と協力し詳細な評価を行い、効果的な投与部位や投与量の検討を行います。


骨粗しょう症リエゾンサービス

 骨粗しょう症の治療は始めることも重要ですが、継続しなければ骨折予防効果は得られません。当院より退院された患者さんは回復期病院(リハビリテーション病院)、施設、ご自宅等、それぞれの環境で生活することなりますが、骨粗しょう症治療薬の内服、あるいは注射の継続を当院あるいは地域の先生方と一緒に継続できるよう取り組んでいます。
 骨折の有無、治療薬の内容、リハビリ、食事など、地域の医療機関からかかりつけ医の先生にも簡単に伝わる連携パスを構築し、再骨折を防ぐ取り組みを行っております。 

リハビリテーションにおける当院の多職種連携 //

 真剣なまなざしで患者さん一人一人のリハビリテーションに関する内容について議論をしている姿をご覧ください。当院では、院長をはじめ、医師、看護師、医療相談員、ケアワーカー、診療放射線技師、薬剤師、管理栄養士など、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士と密に情報交換をすすめながら、多職種連携チームで患者さんの機能回復訓練を実践するため、毎週、カンファレンスを実施しております。

 リハビリ訓練中の患者さんの訓練状況の報告と現状をふまえ、治療のゴールを設定します。今後の展開、訓練を進める上での注意事項の確認はもちろん、積極的に進めるべき訓練内容の検討、義肢・装具等の処方、摂食嚥下機能の診断・リスク管理を担っています。同時に病棟での患者さんの状態把握や退院に向けての取り組みや退院後の生活に必要なサービスの有無を確認しています。 

回復期リハビリテーションの特長 //

 退院後のリハビリテーションについて //

 退院してもリハビリは重要です。退院後自宅に帰ると、入院していた時よりも運動量が少なくなり、身体機能の低下を起こしやすくなります。また、自宅生活に慣れていくまでに3カ月程度必要と言われています。退院直後は転倒して再入院となることも少なくありません。退院後のリハビリサービスは、機能維持向上や自宅生活に慣れることを目的として、介護保険での訪問リハビリテーションや通所リハビリテーションで行われることが一般的です。

 聖和病院では、退院直後も安心して生活を送っていただけるように、各種医療保険による外来リハビリテーションや介護保険による訪問リハビリテーション・通所リハビリテーションを行っています。 


訪問リハビリテーションについて //

 訪問リハビリテーションとは、当院の理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が利用者の自宅を訪問し、心身の機能の維持・回復、日常生活の自立を支援するために、理学療法、作業療法等のリハビリテーションを行うサービスです。また、介護する家族へのアドバイス・相談も行います。

 在宅生活において日常生活の自立と社会参加を目的として提供されるサービスです。病院やリハビリテーション施設への通院が困難な場合、退院・退所後の日常生活に不安がある場合など、主治医やかかりつけ医により訪問リハビリの必要性が認められた場合にサービスを受けることができます。  特に、病気や事故、加齢などで「うまく食べること、飲み込むことができない」、「言葉がうまく出てこない」といった症状をもつ利用者さまに、必要な訓練やアドバイスを行いながら、よりよく生活ができるように支援しています。

訪問リハビリテーションの対象者

 訪問リハビリテーションの対象者は、要介護1以上の方で、主治医やかかりつけ医が以下のような場合で訪問リハビリテーションの必要性を認めた場合となります。 

 ・筋力が低下して歩くことに不安がある
 ・手の動きが悪くなってきた
 ・言葉がはっきり出せずに会話に支障が出ている
 ・日常生活に対して不安な部分がある
 ・食べ物にむせるようになった
 ・麻痺がある
 ・どんなリハビリを行えばよいかわからない
 ・体の動きが悪く好きなことが行えない
 ・福祉用具の使い方がわからない

サービスの内容

 訪問リハビリテーションを利用すると、次のようなリハビリテーションを受けることができます。寝返りなどの体位交換、起き上がりや座る訓練、立ち上がり訓練、歩行訓練、嚥下(飲みものや食べもの飲み込む)訓練)、関節の変形拘縮の改善、排泄動作訓練等を行います。

 ・歩行、寝返り、起き上がり、立ち上がり、座るなどの機能訓練
 ・麻痺や褥瘡解消のためのマッサージ
 ・食事、排泄、着替えなどの生活動作訓練
 ・福祉用具の活用方法のアドバイス
 ・住宅改修のアドバイス
 ・言語機能、嚥下機能の訓練
 ・ご家族へ介助方法の指導

通所リハビリテーション(デイケア) //

充実したリハビリテーション機器

 医師の指示とケアマネジャーによる介護保険ケアプランに基づき、ご利用者が可能な限り自宅で自立した日常生活を送ることができるよう、送迎のご利用により通っていただき、生活機能向上のための機能訓練や口腔機能向上サービスなどのリハビリテーションを行うサービスです。 

このような方におすすめします!

 全てのご利用者様に理学療法士や言語聴覚士、柔道整復師の専門職が個別でのリハビリを提供しています。

 ご利用者様の訴えや希望、身体機能や家屋環境など様々な問題点を評価し、その問題点に対し集中的にアプローチを行います。また、リハビリ専門職により筋力強化マシンなどの運動メニューも適切に設定を行い、より効果的で安全なリハビリを提供することができます。また、当事業所の柔道整復師は「みなし理学療法士(運動器リハビリテーションセラピスト)」資格を取得しております。

 ・個別リハビリ
   要支援・・・15分程度
        要介護・・・20分程度

新人教育 //

安心のプリセプター制度の導入

 当院のリハビリテーションでは、プリセプター制度を採用し、新人療法士に対して、経験ある先輩療法士が新人と共に寄り添い、マンツーマンで仕事に取組み、研修期間(入職から1年間)の間、意図的、計画的、持続的な指導を行っています。また、Mini-Cex(簡易版臨床能力評価表)という臨床技能の評価方法を用いてプリセプターが新人療法士を評価し、到達状況に合わせて新人教育計画を進めています 

Staff Voice  スタッフの声 //

入職の決め手は「新人教育」

 入職を決意した決め手は、回復期や療養期のリハビリに携わりたいと考えていたときに施設見学で訪問しました。そのとき、新人研修の場を見ることができ、理論と実践に基づいたリハビリを提供できる環境と人がそろっていると確信したことです。現在、セラピストとして在宅復帰へ向け、一人ひとりに適したリハビリを通して患者様と密に触れ合う機会が多くなりました。患者さんに信頼していただいたり、コミュニケーションをとりながらするリハビリを楽しく感じています。

様々なことにチャレンジできる

 現在、日常生活動作の再獲得や、社会復帰に向けたリハビリを行っています。当院のセラピストとして働き始めてさまざまな症例を入職時より経験することができたことや、先輩セラピストの指導力の高さです。在学中に学んだ知識や療法を活かし、新しい治療法の習得にもチャレンジしています。先輩方も20~30代のスタッフの方が多く、とても優しくて相談がしやすく、自分の意見を伝えやすい明るい職場だと感じています。


リハビリテーション職
採用 Q & A //

在籍中のリハビリテーション職の平均年齢は何歳位ですか? 

 平均年齢は34歳です。大学、専門学校を卒業したばかりで新人教育中のフレッシュなセラピストからから経験豊富なセラピストまで幅広く在籍しています。特に新人教育では、若手からベテランのプリセプターとの共有により相互に知識や技能・技術を高めあっています。

PT・OT・ST の在籍人数は? 

 2022年現在、理学療法士(PT)18名、作業療法士(OT)15名、言語聴覚士(ST)5名(非常勤含む)です。

 

回復期リハビリテーション病棟以外でリハビリテに行くことはありますか 

 当院は、病棟以外に通所リハビリテーション(デイケア)と訪問リハビリテーションも実施しております。業務によっては、通所リハビリ、訪問リハビリを行います。入院中はもちろんですが、退院後の患者さんの日常生活や社会復帰にリハビリは必要であると考えて設置いたしました。

有給休暇の取得率を教えてください? 

 有給休暇取得率は90%以上と高いです。 

残業は1ヶ月でどのくらいありますか 

 業務の都合によりますが、リハビリテーション部で平均2時間/月の時間外労働があるようです。ほぼ多くのスタッフは定時で帰られます。



福利厚生について教えてください? 

 24時間体制の保育所、職員食堂利用時の食費補助あり(昼食270円、夕食350円)、各種健康保険、定期健康診断、インフルエンザ予防接種、交通費支給(毎月30,000円まで)、各種研修制度、退職金制度(勤続3年以上)があります。 

聖和病院までの最寄りの駅はどこですか?

 3社線9路線が利用頂けるターミナル駅をご利用頂けます。京阪電車京阪本線、JR大阪環状線、JR東西線、大阪メトロ長堀鶴見緑地線の京橋駅、JR大阪環状線桜ノ宮駅、JR東西線大阪城北詰駅、大阪メトロ堺筋線南森町駅から徒歩5分~20分です

最寄りの出口から聖和病院までは
京橋駅
 ・京阪「片町口」改札口より徒歩10分ほど
 ・JR「北出口」改札口より徒歩10分ほど
 ・大阪メトロ改札口を出て「3番または5番出口」より徒歩10分ほど

桜ノ宮駅
 ・改札口「西出口」より徒歩10分ほど

大阪城北詰駅
 ・改札口を出て「2号出入口」または「3号出入口(藤田美術館側)」より徒歩5分

南森町駅
 ・改札口を出て「9番出口」より徒歩18分ほど

 都島区は豊かな自然と都市を生かしたアクティビテがたくさんあります。歴史を感じる観光名所の大阪城や桜の季節にはにぎわう大川と造幣局の桜の通り抜け、京橋駅周辺は商店街や飲食店、オフィス街が一同にそろっており、大変にぎやかな環境です。仕事帰りのお買い物にも便利です。

なお、当院から2km圏内に採用時に引っ越しをされた場合、引っ越し費用の補助を最大10万円以内で補助いたします。