2025/11/8 対米隷属路線の経済リスク
10月27日、米国のトランプ大統領が来日した。高市首相は会談を通じて日米同盟の強化を確認した。高市首相の外交は、安倍元首相の路線を引き継ぐとされる。これは対米隷属路線である。隷属が強化されると、他国との関係は弱体化する。
特に気になるのは中国との関係である。公明党との連立解消で中国とのパイプが細る一方で、11月7日の国会で高市首相は台湾有事の際に自衛隊を派兵する可能性について言及した。しかし、経済では輸出額も輸入額も中国が1位であることは紛れもない事実である。
10月30日には、トランプ大統領と習近平主席の直接会談があった。その結果、米中間の関税は緩和の方向になった。だがトランプ大統領は気まぐれである。米国から日本に対して、中国への経済制裁や関税強化を求める事態になった場合、どうするつもりだろうか。既にロシアへの制裁として、天然ガスの輸入停止が米国から日本に要請されている。貿易における中国のシェアはロシアの比ではない。
生産清流化は、製造企業における業務変革・組織変革のシナリオです。納期短縮を目標として事業環境の変化に適応できるしなやかな企業体質を創ります。