中山 昇先生(1925-2019) ご紹介

 中山昇先生は、大阪師範(現大阪教育大学)の学徒兵として敗戦を経験され、悩みの中に日本基督教団河内長野教会で主イエス・キリストと出会い、その召命を受けて同教会の教育事業である「清教塾」において若者たちと平和を作り出す魂の教育に献身されました。そのお働きは1951年清教学園中学校創立の原動力となり、以来、教諭、教頭、中高校長、理事長として多年に亘り学園教育の根幹を担い続けてくださいました。清教学園幼稚園園長を同様に長きにわたり務められた中山孝子先生と共に、常に学園の発展のために心血を注いでくださいました。先生は生徒・教職員の、文字通り一人ひとりを覚えて祈ってくださっていました。

 中山昇先生の私学教育とキリスト教学校教育へのご貢献は、叙勲、及び数多の顕彰へと至り、本学園を世に広く知らしめることとなりました。

 教会を愛し、河内長野教会の長老職を永年担われ、信念を抱いて粘り強く、謙虚で温和なお人柄は私共に主イエス・キリストの生き様を示してくださいました。そのお人柄通り、静かで穏やかな晩年を過ごす中にも、中学・高校の入学記念礼拝や中学クリスマス降誕劇や中学生の特別授業では矍鑠(かくしゃく)と立ちスピーチをしてくださいました。

 聖書の真理に立ち、河内長野を愛し、日本と学園の将来を思われた中山昇先生の歩みに心からの尊敬と感謝を申し上げますとともに、神の御国で主イエス・キリストと共に永遠の生命に憩われていることをお祈り申しあげます。

学校法人清教学園理事長

井上 良作