2024/9/25 更新しました
社会的養護を担う里親家庭で、児童相談所による強引な家族の引き離しが起きています。
「里親家庭のあすを考える会」は、里子の強引な委託解除の問題に取り組む団体です。
私たちは、社会的養護が必要な子どもの“家庭養育を推進していく”という国の指針・理念に賛同、共感し、里親になり、里子たちを家庭で大切に愛情深く育ててきました。
ところが、その里親のもとで生活していた里子が、児童相談所の一方的な判断によって、家庭から引きはがされてしまっている現状があります。
里親家庭を離れることが子どもの福祉にとって最善であることが一切示されることがないばかりか、形式的な調査のみによって判断がされ、さらに当事者である子ども自身の意見を聞き取られることなく、子どもの生活が一変してしまう状況を私たちは憂慮しています。
子どもが安心して生活できる里親家庭を維持していくため、私たちは連帯し、 問題提起するとともに、子どもの最善の利益を求めていきます。
里親家庭のあすを考える会
会長 小橋川 学
2024年5月21日(火)参議院会館の会議室にて、東邦大学名誉教授黒木医師にご講演いただきました。
平日の昼間にも関わらず20名近い参加がありました。
会場設営にご尽力いただきました立憲民主党の牧山ひろえ先生をはじめ、社民党副党首の福島瑞穂先生、立憲民主党の早稲田ゆき先生も聴講にいらっしゃってくださいました。
なお、本勉強会実施報告の詳細及びアーカイブについては近日中にご案内します。
参加者の感想
里親Aさん
黒木先生のお話で、本来なら不必要な傷つきを経験させられたこども達が、大人になってもなお苦しむ事を具体的に聞き、やはり今の児相や児童福祉のあり方は絶対に変えなくては、と改めて思いました。…続きを読む
最近、児童相談所による里親家庭に有無を言わさない強引な里子の引き上げが各地で行われているのはご存知でしょうか?里親資格取り消しに至る事案も少なくありません。
私たち里親は、弁明や異議申し立ての権利がなく、里子と血縁がないばかりに、一度引き離されてしまえば、「もう家族ではない」とされてしまいます。
このまま不当な引き上げや里親資格取り消しが横行すれば、人生や暮らしごと提供して子育てをする里親という立場へのリスクばかりが高まり、制度自体の危機につながる事態になるのではないかと私たちは案じています。
そして、何よりも子どもの日常を急激に奪うことは子どもの心を大きく傷つけます。
私たちは里親家庭において、何故このような事案が多発しているのかを考えたいと思い、これに関する情報をお出しすると共に、まずは同じ事態に直面した里親についての情報を集めることにしました。
2011年、2年半一緒に暮らしたAちゃんは4歳で連れていかれました。前年度の児童相談所の養育計画では「里親宅から家庭復帰」となっていたのに突然の家庭訪問で施設に移ると告げられました。理由は「実の親を成長させるため」「里親さんの所にいると親が甘えてしまう」「子どもを施設に入れれば、親が面会や行事参加を通して成長できる」と。...続きを読む
私たちは、子どもが2歳のときに里子として迎え、4年10ヶ月一緒に暮らしていました。産みの親御さんは、児相からも連絡が取れず、離婚したお父さんの方は子どもの存在も知らないと聞いています。身寄りのない子でしたから、養子縁組をわざわざすることなくとも、当然に私たちの家族として過ごしていました。...続きを読む
代表:小橋川 学(沖縄県で、里子の強引な委託解除を経験した元里親/原告)
事務局:加藤 久美(神奈川県中井町議会議員)