2024/9/25 更新しました
全国で、児童相談所が里親から里子を突然引き離し連れて行ってしまう、理不尽かつ強引なケースが多発していることについて、半年ほど前から解決に向けた調査に取り組んでいます。
昨日は全国から被害の里親さんが20名参加し、こども家庭庁へ事前質問に対する回答へのヒアリングを行い、アンケート中間報告書、要望書を手渡しました。
2年前、沖縄で起こった生後2ヶ月から5歳まで育てた里親からの引き離し問題に関わることになってから「里親の強引な委託解除」についてあちらこちらから情報が届くようになりました。
WHO(世界保険機関)は子どもの健康状態に影響を与える要因のひとつは「子どもが親などとの愛情ある関係を失うこと」としています。
実親との別離に加え、ようやく愛着形成が整った里親の家から理由も知らされないまま、学校や保育園から突如として児童相談所が子どもを連れて行ってしまう。
これは児童相談所による子どもへの虐待行為ではないでしょうか?
その後、血は繋がっていないけれど平穏に暮らしてきた里親子は一切会うことは出来ず、更には完全な虚偽や誤解により作文され「虐待者」として里親資格まで剥奪されるケースもあるのです。また、「虐待」を理由にしていながらも警察への通報も、具体的調査もされず、弁明の機会も与えられず「虐待をしたので子どもを引き上げます」といった現実だけが残されます。
勿論、里親は裁判所へ訴えます。しかし、私たち里親にはその権限を有しておらず、即時棄却となるのです。
人生の一大決心の元にはじめた「里親」は何なのか。
「里親制度」のあまりにも目の荒い実態を、マイノリティにある理不尽を、先ずは知っていただき、関心を寄せていただきたいのです。
里親の強引な引き離し、委託解除問題には今回も参議院議員の石川大我さんに尽力いただきました。そして、党派を超え人権問題に熱い国会議員の皆さんも挨拶に来てくださいました。令和4年厚労委員会で立憲の早稲田ゆき議員の質問に対し、厚労大臣が答弁した「国としてきることがあれば対応したい」こうした回答を大切に、改善の第一歩へと繋げていきたいと活動を続けています。