環境教育、農村開発、そしてSDGsに関する学際的・実践的な研究を行っています。特に、フィールドワークを重視し、国内外の多様な関係者と連携しながら、持続可能な社会の実現に貢献する研究と教育を推進しています。また、近年ではデジタル技術を活用した環境保全の実践や研究にも力を入れています。
国内では、大学生を対象に環境保全への行動変容を促すことを目的とした環境教育プログラムの内容について調査を行っています。 また、海外ではバングラデシュをフィールドとし、マングローブ林での植林活動や、地域住民や子どもたちを対象とした環境教育の教材開発・実践を行っています。現地NGOと協働しながら、教材の有効性や環境意識の変容についての効果検証も進めており、単なる教育にとどまらず、地域全体の生態系保全に貢献する取り組みを実施しています。
「環境教育」に関する最近の主な実践・研究業績
(単著)「バングラデシュにおける環境教育と協働による市民環境リテラシー向上の戦略」人間と環境 51(3) pp.15-23 日本環境学会(2025年10月)
(単著)「大学生の環境学習プログラムづくりを通じた環境保全活動の テーマの関心度と企画立案内容の特徴に関する考察」 江戸川大学国立公園研究所年次報告 2(2) pp.3-10 (2022年12月)
(単著)「正しさより楽しさを-「おすそわけ」で広がる新しい環境行動のかたち」生活と環境 70(5) pp.52-54 日本環境衛生センター(2025年9月)
(単著)「環境行動は“つながり”から──行動を文化にするヒント」 グローバルネット (416) pp.8-9 地球・人間環境フォーラム(2025年7月)
(単独)「「余白」をデザインする環境教育 -スロー・ラーニングの視点からみる実践と理論の接点-」日本環境教育学会第36回年次大会(北海道) 研究発表要旨集 p.104 (2025年10月)
バングラデシュ・ジョショール県において、ヤシの樹液採取人や花卉農家などの零細農家を対象に、農産物の加工・流通・販売を含む6次産業化の支援を行っています。また、アグロツーリズムや有機農業の導入など、持続可能な農村振興の実践と調査研究を進めています。日本のNGOや、現地行政・企業・大学・専門家らと連携し、「誰一人取り残さない」地域づくりを目指した包括的支援に取り組んでいます。
「国際農業・農村開発協力」に関する最近の主な実践・研究業績
(単著)「バングラデシュ・ジョショール県におけるヤシ糖および花卉農家の6次産業化による生計向上と貧困削減の実践 : 地域資源を活用した持続可能な農村開発の可能性」 江戸川大学国立公園研究所年次報告 (9) pp.3-11 (2025年3月)
(単独)「バングラデシュ・ジョショール県における零細農村生産者 のエンパワーメントと生計向上への挑戦 ~地域資源活用による持続可能な農村振興の事例報告~ 」日本環境教育学会 第35回年次大会(千葉) 研究発表要旨集 p.35 (2024年8月)
都市に残るビオトープや生き物空間を対象に、人と自然が共生する都市のあり方を理論と実証の両面から研究しています。千葉県流山市などの事例研究を通じて、市民参加による都市開発と環境保全の両立を学術的に分析しています。また、生物多様性や生態系サービスの視点から、私たちの暮らしや消費行動が環境に与える影響を明らかにしています。研究成果は、学術論文や自治体講座、教育現場へと展開し、社会に還元する研究を重視しています。
「都市と自然」に関する最近の主な実践・研究業績
(単著)「都市開発と環境保全の両立に向けた市民共創の可能性―千葉県流山市の事例を通じた考察― 」共生社会システム研究 19(1) pp.1-10 共生社会システム学会(2025年11月)
(単著) 「持続可能な消費行動への道 : 生態系サービスの恩恵を未来へ—特集 都市と生物多様性」都市問題 115(9) pp.66-74 後藤・安田記念東京都市研究所(2024年9月)
(単独)「都市に息づく自然の魅力と保全の意義」2025年度 流山市ゆうゆう大学 流山市(2025年7月, 10月)
(Co-authored)"Report on the Urban Biodiversity Conservation Project by the Participatory Approach of Civil Society in Khulna City of Bangladesh" Hideki SATO, Md. Maksudur Rahman, Md. Nurul Amin, 9th Asian Wetland Symposium via Zoom, Ramsar Regional Center - East Asia, Proceedings of the Symposium p.40 (July,2021)
日本国内では、SDGsの理念を市民や中小企業の行動へとつなげるための、効果的な学習アプローチの研究に取り組んでいます。主に千葉県松戸市を拠点に、市役所、企業や市民団体等と協働し、ワークショップや対話型イベント等の実践活動を通じて、SDGsの浸透と行動変容を促す教育・普及活動のあり方を検証しています。
「SDGs学習の普及啓発」に関する最近の主な実践・研究業績
(単著)「市民社会におけるSDGs行動の阻害要因と今後の促進へ向けた取組みに関する研究 : 千葉県松戸市の市民団体によるSDGs普及啓発活動の事例から」 江戸川大学紀要 (33) pp.135-146 (2023年3月)
(単著)「翻訳されなかったSDGs バングラデシュ農村の「土着の知」と環境教育」 国際開発ジャーナル (827) pp.72-73 (2025年11月)
(単独)「環境教育を通じたSDGsの目標達成に向けて ~開発途上地域(バングラデシュ)を中心に~ 」第17回ユネスコ市民公開講座 SDGsの学び⑤ 市川市ユネスコ協会(2024年3月)
(単独)「コロナ後の社会再構築 ~社会教育の役割とSDGsへの道~ 」令和5年度東葛飾地区社会教育振興大会 東葛飾地区社会教育連絡協議会(2023年10月)
地域でのフィールドワークを通じて、学生の考え方や行動がどのように変わっていくのかを研究しています。干潟や川、森、まちを歩き、地域の人と対話する体験を通して、環境問題や社会課題を「自分の生活とつながる問い」として捉え直すプロセスを明らかにしてきました。学ぶことで終わらず、感じ、考え、動き出す学びを生み出すことが、この研究の目的です。
「フィールドワーク」に関する最近の主な実践・研究業績
(単著)「生活に根ざす開発教育を求めて:大学教育におけるフィールドワークを活かした授業実践の試み」開発教育 (72) pp.77-86 開発教育協会(2025年12月)
AIやオンラインなどのデジタル技術が、環境保全への意識や行動をどのように高められるのかをテーマに研究を進めています。バングラデシュでは、オンラインを活用して現地NGOと自然保全の計画づくりを行い、遠隔でも協働できる方法を分析。近年は「環境教育×AI」に注目し、学びを実践につなげる自然保全の新しい可能性を探っています。デジタル世代の視点が、未来の自然を守る力になります。
「デジタル技術を活用した環境保全」に関する最近の主な実践・研究業績
(単著)「開発途上地域における環境NGO 職員の自然環境保全をテーマとした事業計画づくりの課題と方向性に関する考察 ~オンライン上でのPCM 手法を活用したバングラデシュでの事例調査から」江戸川大学国立公園研究所年次報告(5) pp.57-67 (2020年12月)
(単著)「環境教育×AI: デジタル時代における日本の自然保全戦略」國立公園 (832) pp.32-33 自然公園財団 (2025年4月)