Linux

ChromeOS Flex

「ChromeOS Flex」とは?

「ChromeOS Flex」とは、「Google LLC」が開発する「ChromeOS」の一つで、2020年12月15日(火)に「Google LLC」に買収された「Neverware」が開発していた「ChromiumOS」の「CloudReady」の後継OSである。通常の「ChromeOS」が、「Google」が公認したハードウェアである「Chromebook」または、「Chromebox」でのみ動作し、Androidアプリも使えるのに対して、「Chrome OS Flex」は幅広いハードウェアで動作しますが、Androidアプリを使うことができません。

インストールガイド

<インストーラーの作成>①「Chromebook リカバリ ユーティリティ」のダウンロード②アプリを起動③「始める」をクリック④「リストからモデルを選択」をクリック⑤メーカーを「Google Chrome OS Flex」を選択⑥製品を選択(1つしかないです)⑦USBの選択⑧インストールメディアの作成⑨インストールメディア作成後、フォーマットせずにPCから取り出す。※「Mozilla Firefox」や「Ablaze Floorp」、「Safari」では、「Chromebook リカバリ ユーティリティ」をダウンロードすることができません。※「Google Chrome」の「シークレットウィンドウ」や「ゲストモード」、「Microsoft Edge」の「InPrivateウィンドウ」などのプライベートモードでは「Chromebook リカバリ ユーティリティ」はインストールできません。※「Chromebook リカバリ ユーティリティ」は、Linux(UbuntuやZorin OS、Arch Linuxなど)では、「Google Chrome」、「Chromium Web Browser」をインストールしている場合でも動作しません。なお、Linuxのうち、「Chrome OS」、「Chromium OS」では動作可能です。
<PCにインストール>①USBを接続し、PCを起動②Bootモードに入り、USBを選択※メーカーによって異なりますが、「F12」や「F11」などに割り当てられています。詳しくは、PCの取説、メーカー様のHPをチェック③Languageを選択し、「日本語」にする④キーボードを日本語にする(USキーボードの場合は、キーボードの方は変更しないでください。)⑤Wi-FI設定をする⑥インストールを選択※PCの環境を変更せずにお試しで使う場合は、「試してみる」を選択し、⑪以降の内容の作業をする⑦注意事項を読み、PCのデータ(HDDやSSD内のデータ)が消えることを理解した上で、インストールをクリック⑧インストール完了後、USBを抜いて、再起動してください。※USBは、インストール後~画面が消える前に抜いてください。⑨再起動後、再度、言語設定、キーボード設定をする⑩Wi-FI設定をする⑪利用規約を読んで、同意する⑫「あなた」を選択⑬Googleにログイン⑭Googleアシスタント(マイクがない場合はスキップされる場合あり)、Google同期やデータ収集などの設定、スマートフォンへの接続などの設定をする⑮インストール、セットアップ完了
<Dev版から安定版にチャンネル変更>①設定を起動して、「Chrome OSについて」をクリックする。②詳細をクリックし、チャンネルの「チャンネルを選択」をクリック③「Stable」を選択する④戻るボタンで戻った後、「アップデートを確認」をクリックする。⑤「安定」がインストールされる。⑥再起動する⑦再起動後、再度、言語設定、キーボード設定をする⑧Wi-FI設定をする⑨利用規約を読んで、同意する⑩「あなた」を選択⑪Googleにログイン⑫Googleアシスタント(マイクがない場合はスキップされる場合あり)、Google同期やデータ収集などの設定、スマートフォンへの接続などの設定をする⑬インストール、セットアップ完了

インストーラーを元のUSBに戻す><Windows、Chrome OS、Mac OSの場合>①「Chromebook リカバリ ユーティリティ」を起動②歯車マークをクリックし、「リカバリ メディアのデータを消去」を選択③USBを選択し、「続行」をクリック④「今すぐ消去」をクリックし、実行する⑤「完了」をクリックする⑥USBをフォーマット・Windowsの場合、「エクスプローラー」でUSBをフォーマットする・Chrome OSの場合、USBを一度抜いて、もう一度、USBを接続し、表示される通知の「このデバイスをフォーマット」をクリックし、ファイルを起動し、「デバイスをフォーマット」をクリックし、「消去してフォーマット」をクリックする・Mac OSの場合、「ディスクユーティリティ」を使って、フォーマットしてください。
<Linuxの場合>①「GParted」を起動②該当のドライブをクリックし、すべてのパーティションを消去する③新しいパーティションを作成する(「FAT32」でフォーマット(一部デバイスは「exFAT」でのフォーマットが推奨されています。))

「ChromeOS Flex」 と「ChromeOS」の違い

 「ChromeOS」と「ChromeOS Flex」では、基盤となるテクノロジーおよび管理ツールが同じです。Windows、Mac、Linux デバイスに「ChromeOS Flex」をインストールすると、「ChromeOS」のほとんどの機能とメリットを利用できます。 ただし、「ChromeOS Flex」には、「Chromebook」、「Chromebox」、「Chromebase」のみで利用できる「ChromeOS」とは大きく異なる点があります。

・セキュリティ

・確認付きブートと Google セキュリティ チップ 「ChromeOS」デバイスには「Google セキュリティ チップ」が搭載されており、システムの保護とハードウェアおよび OS の信頼性の保証に役立ちます。「ChromeOS Flex」デバイスには「Google セキュリティ チップ」が搭載されていないため、「ChromeOS」の確認付きブートの手順は利用できません。  代わりに、「ChromeOS Flex」のブートローダー機能が、「Microsoft」で審査、承認されたため、「UEFI セキュアブート」に対応できます。セキュアブートでは、「ChromeOS」の確認付きブートと同じセキュリティは保証されませんが、「Windows」 デバイスと同じブート セキュリティが維持されるため、「ChromeOS Flex」デバイスにおける不明なサードパーティ製オペレーティング システムの起動を防止できます。詳しくは、「Microsoft」のドキュメントをご覧ください。 すべての「ChromeOS Flex」デバイスで「セキュアブート」を有効にすることをおすすめします。
・ファームウェアの更新 「ChromeOS」デバイスとは異なり、「ChromeOS Flex」デバイスは「BIOS ファームウェア」や「UEFI ファームウェア」の管理と自動更新を行いません。代わりに、デバイスの「OEM(Original Equipment Manufacturing)」 から更新が提供されます。更新手順はモデルによって異なるため、デバイスの管理者が管理する必要があります。
・「TPM」と暗号化 「ChromeOS」と同様に、「ChromeOS Flex」はユーザーデータを自動的に暗号化します。ただし、すべての「ChromeOS Flex」デバイスが、ハードウェア レベルで暗号鍵を保護する「TPM(Trusted Platform Module)」をサポートしているわけではありません。「TPM」をサポートしていない場合、データは引き続き暗号化されますが、攻撃に対して脆弱になる可能性があります。お使いのモデルが「ChromeOS Flex」で「TPM」をサポートしているかどうかを確認するには、認定モデルリストをご覧ください。また、「ChromeOS Flex」での「TPM」の使用に関する詳細も必ずご覧ください。

・サポートしている VM とアプリ

・「Google Play」と「Android」アプリ 「ChromeOS Flex」は「Android」アプリ(APKファイルを含む)や「Google Play」をサポートしていません。
Parallels Desktop 「ChromeOS Flex」では、「Parallels Desktop」を使用する「Windows 仮想マシン(VM)」の実行をサポートしていません。
・Linux 開発環境 「ChromeOS Flex」の一部のモデルでは「Linux 開発環境」をサポートしています。お使いのモデルが「ChromeOS Flex」で「Linux」をサポートしているかどうかを確認するには、認定モデルリストをご覧ください。

・ハードウェアのサポートとパフォーマンス

・認定モデルのみをサポート 「Intel」または「AMD」プロセッサを搭載したほとんどのパソコンで「ChromeOS Flex」を実行できます。ただし、「ChromeOS Flex」は ARM アーキテクチャをサポートしていません。ユーザーの想定どおりに高い信頼性で動作させるために、Google では Windows、Mac、Linux の各種デバイスの一般的なモデルで検証して最適化しています。「Google」が 「ChromeOS Flex」の動作を継続的に検証しているモデルの詳細については、認定モデルリストをご覧ください。「ChromeOS Flex」の認定モデルも合わせてご覧ください。 認定していない多くのデバイスでも正常に動作する可能性がありますが、「Google」はリストに記載されているデバイスのみを保証します。詳しくは、認定されていないデバイスに「ChromeOS Flex」をインストールする方法をご覧ください。 サポートをご利用いただけるのは、「Google 管理コンソール」で登録済みの認定モデルのみです。
・キーボードの違い 「ChromeOS Flex」デバイスでは、「ChromeOS」のキーボード レイアウトをご利用いただけません。代わりに、独自の OS のキーボード レイアウトとショートカットがあります。そのため、「ChromeOS Flex」デバイスでは、一部のキーボード ショートカットやファンクション キーが「Chromebook」と同じようには動作しません。キーの機能を変更する方法の詳細については、外部キーボードのショートカットをご覧ください。 キーボード ショートカットや「ChromeOS Flex」キーボードに印刷されているファンクション キーが別の OS に固有のものである場合、不適切な動作をすることがあります。つまり、キーボードに書かれているキーの動作とは異なる動作をすることがあります。特定のモデルの予期しない動作に関する注意事項については、認定モデルリストをご確認ください。
・ChromeOS Flex で未検証またはサポートしていないポートと機能 Windows、Mac、Linux デバイスの一部のハードウェア機能は、「ChromeOS Flex」で正式にサポートしていません。想定どおりに動作しない、またはまったく動作しないことがあります。 デバイスでこれらのポートや機能が動作する場合でも、「ChromeOS Flex」ではこれらを検証、管理することはありません。サポートしていないポートと機能は次のとおりです。・CD / DVD ドライブ・指紋リーダー・FireWire ポート・赤外線(IR)カメラと顔認識カメラ・専用のコネクタとホルダー・入力用タッチペンとアクティブペン・組み込みのマイクロ SIM カードスロット・「Thunderbolt」の機能※「Thunderbolt」の機能はサポートしていませんが、「USB-C」または「mini-Displayport」を使用する「Thunderbolt」ポートは、「USB3」、「USB4」、「Displayport」の機能で引き続き使用できます。
・パフォーマンスの保証および基準の違い 「ChromeOS Flex」をインストールするとパフォーマンス、電力性能、信頼性が向上しますが、「ChromeOS」デバイスと同等のパフォーマンスは保証されません。 「ChromeOS Flex」のデバイスのモデルによって次の動作が異なります。・起動速度・バッテリー駆動時間・電力の節約

・管理

・ゼロタッチ登録 「ChromeOS Flex」では、ゼロタッチ登録はサポートされていません。「ChromeOS Flex」デバイスを登録する方法は、組織内で「ChromeOS」デバイスを登録する方法と同じです。詳しくは、「ChromeOS」デバイスを登録する「Chromebook」を一括登録するをご覧ください。
・自動再登録 「ChromeOS」の基盤となるファームウェアとハードウェアは本来「ChromeOS Flex」向けに設計されていないため、デバイスは自動再登録をサポートしていません。そのため、権限のないユーザーによるデバイスのワイプを防止することをおすすめします。たとえば、安全な「BIOS」または「UEFI」管理者パスワードを使用し、「ChromeOS Flex」のインストール後は起動可能な外付けメディアを無効にしてください。
・確認済みアクセスと確認済みモード 「ChromeOS Flex」デバイスには「Google セキュリティ チップ」が搭載されていないため、確認付きブートを使用できません。「確認済みアクセスポリシーと「確認済みモードポリシーが想定どおりに動作しないことがあります。ポリシーを有効にしていても、確認済みアクセスまたは確認済みモードを必要とするサービスが正常に動作しなかったりエラーになったりする可能性があります。 「ChromeOS Flex」デバイスに特化した「確認済みアクセス」と「確認済みモード」の設定を行う必要がある場合は、「ChromeOS」デバイスが登録されていない組織部門に「ChromeOS Flex」デバイスを移動してください。こうすることで、「ChromeOS Flex」デバイスの設定を変更しても、「ChromeOS」デバイスのセキュリティには影響しません。
・「SCEP」に対応 「ChromeOS Flex」は「SCEP(Simple Certificate Enrollment Protocol)」に対応しています。管理コンソールで「SCEP」 プロファイルを追加、設定する場合は、「セキュリティ」で「制限緩和」を選択してください。詳しくは、「ChromeOS」デバイスの「SCEP 証明書プロファイル」を設定するをご覧ください。
・ロールバック 現在、「ChromeOS Flex」はロールバックに対応していません。「ChromeOS Flex」を使用する際は、最大限のアプリ互換性を確保するため、長期サポート(LTS(Long-Term Support))チャンネルを使用することをおすすめします。詳しくは、「ChromeOS」の長期サポート(LTS)をご覧ください。
※「Google」および関連するマークとロゴは「Google LLC」の商標です。その他すべての企業名および商品名は関連各社の商標です。

認定デバイス

紹介動画

PC-FREEDOM

Distroナナッキー

タケルジャンクション

おすすめの紹介ページ