Japanese Picture Books

おすしがふくをかいにきた

田中達也

マグロのおすしがお店に買い物にやってきた!

タマゴ、エビとたくさんあるすしネタから、何に変身するのかな?

おすしやアイスクリーム、ソーセージやいちごが、とってもリアルな仮想の街で愉快なお買い物を楽しみます。すみずみまで楽しい写真絵本。

かえるのほんや

やぎたみこ

池のほとりの柳の木の中に、一軒のかえるの本屋があります。「ようこそ、みなさん。おあつまりですね」かえるの店長のお話会が始まります。お話会が終わると、それぞれ好きな本を読んで、気に入った本はへびのぬけがらと交換して購入することもできます。そして、奥の部屋に入っていくと……たくさんのかえる達が本作りをしています。材料は、草の根から作った紙、花や実から作った絵具、草の実から作ったのり等です。広いテーブルでは、店長と絵本を作るかえる達が会議中です。ところが、作家のかえるがお話作りに煮詰まってしまい……⁉

本がある暮らしはかえる達の心を豊かにしていきます。精緻を極めた描写と、生き生きとしたかえる達が魅力の読み聞かせにぴったりな1冊です。

カッパーノ

森くま堂

カッパーノはにんきもの。かがやくさらは、みんなのあこがれのまと。ところがある日、だいじなさらをカラスにとられてしまった!カッパーノは大切なさらをさがして旅にでた。人のすむさとへ、まちの通りへ……。やっとみつけたその先に、まっていたのは…!

カッパーノと一緒に絵にかくされたさらをさがそう。おしゃれなイタリアンテイストの伊達男カッパーノ、きょうもばっちり決まってます。

かぼちゃスープのおふろ

柴田ケイコ

ある寒い日、たくさん遊んだ3びきが森の中を歩いていると、とってもいいにおいがただよってきました。においのする方に行ってみると、なんとそこには大きなかぼちゃが! 中にはおいしそうな、そしてあったかそうなスープが入っています。よく見ると、側の看板にこんな文字が。

「どうぞ ごじゆうに おはいりください。ただし、なかのスープは ぜったいに のまないように」

さて、3びきはどうしたかっていうと……!?

たいくつなにちようび

MICAO

お父さんお母さんと楽しく過ごすはずだった日曜日。おじゃんになって、退屈になってしまったぼくの目の前に、ステッチさんが現れた。真っ赤なテントに招かれるまま入っていくと、そこは針と糸がうみだすワンダーランドだった。 

ちいさなハチドリのちいさないってき

ウノサワケイスケ

古くから南アフリカ、中南米アンデス地方に伝わる民話です。多くの動物が住む森が落雷によって火事になります。小さなハチドリは小さな一滴一滴をくちばしで運んでその火事を消そうとします。その小さな力はやがて周りの動物たちの意識も変えていくのです。

どうしよう

浜田桂子

ぼくはたったひとりしかいないのに、「どうしよう」と思うと、いろんなぼくが出てくるんだ。強気なぼくに弱気なぼく、意地悪なぼくに優しいぼく…。毎日毎日新しい「どうしよう」が生まれて、ぼくの心は大騒ぎ。どれが本物⁉︎

にだんべっど

斉藤倫, うきまる


にだんべっど、お兄ちゃんが上の段で、わたしは下の段。そこでおしゃべりしていたら…。それぞれの段で眠りにつく直前にかわす、ちょっとした会話がキッカケとなって、夜の街、ジャングル、難破船…と、夢のかけらのような冒険がはじまります。美しく圧巻のラストシーンが必見です! 斉藤倫さん・うきまるさんコンビの不思議懐かしい物語に、五十嵐大介さんがキュートで新しい筆致をもって応えた絵本。


はばたけ!バンのおにいチャン

とうごうなりさ


ぼくは、もうじきおにいちゃんになる。 まだ茶色いけれど、もう羽も生えそろっている。 でも、とぶのはへたくそなんだ。 弟妹の面倒を見る水鳥バンの“おにいちゃん” 飛ぶ練習をし、ときには巣作りや餌集めを手伝い、ときには天敵から弟たちを守る。 “おにいちゃん”が成長する姿をやわらかくも力強く描いた「版画の絵本」 

プッチェットのぼうし:イタリアのむかしばなし

中脇初枝

ぼうしをなくしたプッチェットは、ぼうしを取り戻そうと、パン屋、牝牛、ぶた、鍛冶屋、かしの木、風の所に行きますが、どこでも交換条件をつけられて……。積みあげ歌スタイルが楽しい、イタリアのむかしばなし。

ブラックホールってなんだろう?

嶺重慎

謎につつまれた天体、ブラックホール。まわりにあるものを、なんでものみこんでしまいます。この絵本では、いまわかっているブラックホールのすがたを、やさしいことばとあたたかみのある絵で描きました。しくみやなりたち、さらに意外な役割まで紹介。じつはブラックホールはものを吸いこむだけではなく、ある重要な働きをしています。ブラックホールへ関心をもったら、さいしょにひらいてほしい本。

ぼくのへや

伊藤ハムスター

自分らしさや大切なものは はなれてみないと気がつかない

どうしても、人とくらべてしまうあなたに、人のものがうらやましくなってしまうあなたに、自分に自信のもてないあなたに贈る、おっとりあらいぐまの自分さがしの物語。

“アライグマはきれいずき”というイメージにとらわれ、思い切っていろいろ捨ててしまったアライグマのぼく。すっかりきれいになった部屋だけど、どうしても落ち着かなくて「やっぱり 返してもらいに行こう」と旅に出た先は、天国、深海、宇宙--!

困難な旅を続け、ひとつずつ自分にとっての宝物をみつけていく物語です。

みんなとおなじくできないよ:障がいのあるおとうととボクのはなし

湯浅正太


障がいのある「おとうと」がいる小学生の「ボク」。おとうとのことを好きだと思う一方で、ちょっと恥ずかしく、心配にも感じている。そんな複雑な感情と懸命に向き合って「ボク」がたどり着いた答えとは障がいのある兄弟姉妹をもつ「きょうだい児」ならではの悩みや不安、孤独な気持ちを当事者の視点から絵本にしました。

彼らに寄り添い、励ますとともに障がいのある子の心にも光を当てていきます。

大ピンチずかん

鈴木のりたけ

もういつピンチが来ても大丈夫だ!


大ピンチを知れば、いつ大ピンチになってもこわくない。

この図鑑は、こどもが出あう世の中のさまざまな大ピンチを、「大ピンチレベル」の大きさと、5段階の「なりやすさ」で分類し、レベルの小さいものから順番に紹介します。また、その大ピンチの対処法や、似ている大ピンチ、大ピンチからさらにおそいかかる大ピンチなど、あらゆる方向から 大ピンチを ときあかします。

・・・などといえば、かたい本に聞こえますが、もちろんそうではありません。期待を裏切らない「のりたけワールド」炸裂で、鋭くもあたたかい観察眼と、思わずふき出すユーモアにあふれた1冊です。 

赤い鉄橋を渡っていくよ

岡田康子 

長野県上田市のシンボル的存在である赤い鉄橋は、地元の電車「別所線」が渡るがんじょうな橋だった。しかし2019年に長野県を襲った台風で一部が川に落ちてしまう。まちとまちをつなぐ線路が途切れ、復旧の見通しは立たない。そんな中地元の人々が応援のために立ち上がった。