イリエワニ
(福音館の化学シリーズ)
福田雄介
世界最大のワニ、イリエワニ。幼いときは外敵から常に狙われ、おとなになれるのはほんの一握り。巨大に成長した彼らに敵はいない。
気性は荒い。肉食で、何にでも食らいつく。口には66本の歯が並び、何度でも生え変わる。そんな野生イリエワニの姿を描く初めての絵本。
うらめしや
(日本傑作絵本シリーズ)
はここは、もののけしょくどう「うらめしや」。
たいしょうのつくるごはんが、どれもおいしいとひょうばんのしょくどうです。
自慢のメニューはというと、「くつしたのてんぴぼし」「ほこりのほっこりスープ」などちょっとふしぎなものがずらり。
よなよな、どこかでこっそりやっているかもしれない、
すこしかわったしょくどうのおはなしを、ご賞味あれ。。
恐竜バス
いとうみちろう
もしも恐竜がバスになったら……。本書は子どもが大好きな『恐竜』と『働く車』がコラボレーションした夢の絵本です。ステゴサウルスバス、スピノサウルス水上バス、プテラノドンのケーブルカーを乗りついで、やってきたのは恐竜山。そこで待っていたのは大迫力のティラノサウルス観光バス! 旅の途中でもたくさんの『働く恐竜』と出会えます。
飯野和好
はるか昔、イザナギとイザナミの二人の神が結婚し、アメノヌボコを使って日本の島々を生み出しました。二人は次々に神を生みますが、火の神を生んだとき、イザナミは火に焼かれ、黄泉の国へ旅立ってしまいます。飯野和好が描く、大迫力の神話シリーズ。
ぐうたらねこ
ひがしちから
はるくんの家で飼っている猫の名前は「ぐうたら」。その名のとおりいつもぐうたらしているだけなのに、あくびをすると「かわいい!」、ご飯を食べると「えらいぞ」と、なんでもほめられます。そんなぐうたらのことを、はるくんはときどきうらやましく思っていました。ある日、はるくんが大事にしていたキーホルダーが行方不明になり、ぐうたらを連れて一緒に探すのですが――。
読んだ後、我が家の猫のことがいっそう愛おしく思えてくるような絵本です。
クジラがしんだら(童心社の絵本)
江口絵里
クジラが死んだらどうなる?ーー深海はえさが少なく、生きものが少ない場所です。ところが、ごくまれに巨大な食べ物のかたまりが降ってくる。それが命を終えたクジラです。 このクジラの死骸を中心に形成される特殊な生態系は「鯨骨生物群集」と呼ばれ、近年の研究でその実態が明らかになってきました。 これは深海という厳しい世界に生きる生物たちの、いっときの大宴会を描いた物語絵本です。 監修は国立研究開発法人海洋研究開発機構の藤原義弘氏。
こまったこまった
ふしみみさを
登場するのは、色々なことに困っている動物たち。足が多いむかでに、お風呂の嫌いなシマウマに……。誰かさんに似ている困りごとから、考えもつかなかった困りごとまで。確かに「それは困る」ことばかり。でも見れば思わず吹き出してしまうのは、それがあまりにも滑稽で、なさけなくて、愛らしいから。
しかしかいない
キューライス
公園、銭湯、レストラン…どこをみてもシカしかいない!
探し絵のようにすみずみまで見入ってしまう、ちょっとシュールで不思議な魅力のシカ絵本が誕生!
でも本当に、シカしかいない?
たんぽぽのちいさいたねこちゃん
なかやみわ
たねこちゃんは、たんぽぽの綿毛の子。小さくて弱くて自分に自信がありません。ある日突然、すずめに連れられて旅立つことに。風に飛ばされ、雨に流され散々な目にあってしまいます。旅先で出会った苔じいちゃんや苔の子どもたちから、あるお願いをされますが、たねこちゃんは、自信がありません。「きみならできる! きみはすごい子」と言われ・・・。泣いて、笑って、心が暖かくなる楽しいお話。
ちからもちのおかね
中脇初枝
おかねは、小さな女の子。そして、とってもちからもちです。
大きな相撲取りをたったの3歳で追いはらい、大きくなると殿さまにも認められるほどになりました。やがて、腕利きの猟師になると、天狗や化け物を相手に大活躍!
高知で愛されてきた、力持ちの女の子の昔話が絵本になりました。
てんてんきょうだい(ポプラ社の絵本)
山田慶太
最初に文字に親しむ子どもたちに、日本語の明朝体の美しさを感じて欲しいという思いから、生まれた「てんてんきょうだい」。点々から生まれた兄弟が、色々な言葉に点をつける、言葉遊び絵本です。
「か」⇒「が」
「はね」⇒「ばね」
「おうし」⇒「おうじ」
など、点々をつけると意味などが変わるのを楽しみながら
日本語の面白さにも触れられる1冊。
星をつるよる
キム・サングン
眠れなくて不安な夜、窓の外のお月様に「あそぼうよ」と声をかけてみると、星形の釣り針がついた糸がするするとおりてきて、眠れないお友だちがつぎつぎとあつまってきました……。2020年の国際推薦児童図書目録『ホワイト・レイブンズ』に選定された、韓国の新進気鋭の絵本作家による最新作!
街で、ほかのネコから「一緒に魚を食べよう」と誘われたネコ。断って帰っていくネコに、ほかのネコたちは、「ネコなのに魚が食べたくないなんて、へんなやつだなあ」とうわさします。でも、ネコは魚が嫌いなのではなくて、食べたくないほどに大好きなのでした。「好き」の気持ちをだれにも話せなかった魚好きのネコでしたが、ある日、同じように、「ことりが好きなんてへんなやつ」と言われているネコに出会い…。
すけのあずさ
あるところに、あおのウィピルばかり着ている村があります。湖のほとりの村でお母さんと暮すラサは、お母さんから機織りを教わりみごとなウィピルを織れるようになりました。娘に成長したラサは、市場に売りに行きましたが、しゃべるのがにがてでなかなか売れません。ある日のこと、ラサが湖で洗濯をしていると魚が話しかけてきました。おどろいたラサですが、しだいに魚と話すようになり、人と話すことが好きなりました。湖での様子をみていた母親は、魚を魔物と思いラサを湖に行かせないようにしました。ラサは、元気がなくなり…。
ライオンのくにのネズミ
さかとくみ雪
父親の転勤でライオンのくにに引っ越したねずみの家族。ライオンが怖くて仕方がない子ねずみだったが、あることをきっかけにライオンと対決することに。使う言葉も習慣も体の大きさも違う彼らはわかりあうことができるのか?「優しさと勇気」についての絵本としても、「国際理解教育」の教材としても読める、幅広い層に届けたい1冊。