ご支援のお願いー募金方法ー
「わがままは言わない」(高校1年 女子)
私の父親は、私や、私の兄に暴力を振るう人でした。ご飯はあまりもらえないし、気まぐれで怖くて。なので、今居させてもらっている施設はとても良い場所です。職員さんは優しいし、ご飯も寝る所もあります。
でも私は出来が悪い子なので、人に迷惑ばかりかけてしまいます。
小学生の頃は、大人に甘えたくて、でも上手く甘えられず、迷惑をたくさんかけました。中学でも、教室に馴染めずにいました。自分ができないことばかりに目が入って、どんどん自分が嫌いになりました。
そんな私でも、周囲の人は寄り添ってくれました。だから私は良い子であるように努めようとしています。笑顔で、礼儀正しく、なるべく波風を立たせないように。私なりに我慢して、わがままは言わないようにしています。だって嫌われたくないし、傷つきたくないんです。結局は自分本位ですよね。でも、愛されたくて。
今の居場所に、不満はありません。ただ、私がいつか愛想をつかされることが怖いです。居場所がなくなることが怖いです。こんなわがままな私でも、人に心から愛してもらえる今の環境を、精一杯大切にしていきます。
「いまの生活のほうが楽しい」(中学3年 女子)
私は小さい頃に、親から暴力をうけていて、その時は「ママの言うことを聞かなくちゃ」と必死でした。そして、ずっと自分のことを責めていました。ある日、自分は外で遊びたくてなわとびをしていたら、ママに呼び出されて、「あなたはずっと妹の面倒を見ててね」って言われて、そしてたたかれました。そのとき思ったのが、「自分には自由がないのかな」って思いました。
私がそういう暴力などを受けていたので、将来自分の子供にそういう思いをさせたくないと思いました。正直、いまの生活のほうが全然楽しいし、こういう児童養護施設に来れたことがとても嬉しく思っています。
そして受験勉強がんばります‼
「施設は正直、家より楽しい」(高校生)
施設は正直、家より楽しい。親は好きだけど家は貧乏だし、充実した生活ができなさそう。でも施設だとたくさんの人がいて、お金のことで困ることはないし、旅行に行ったりできて、すごい楽しい。
でも施設の子どもは好きじゃない。良い人もいるけど嫌いな人もいる。職員の人は悩みを聞いてくれたり、一緒に話していて楽しいし、嬉しい。高校生だから将来のことも考えなきゃいけないけど、難しい。
海外に行ってみたいけど、そこでなにをしたいかは分からない。でも、あきらめないで勉強がんばりたい。
「私は一人じゃない」(中学1年 女子)
私は児童養護施設に来て5か月がたちました。その前は違う施設にいました。いまの施設に来た当初は、「元の施設に帰りたい」とずっと思っていました。
ある日昼食のとき、たこ焼きパーティーをしていたときに思いました。「私は一人じゃない」と思いました。みんなは優しいし、仲良くしてくれると思いました。
最近では絵を書くのが大好きです。児童相談所にいたときは、「ママに会いたい。お家に帰りたい」とばかり思っていました。私はママと面会をしたあと泣きたくなってしまいます。でも私だけじゃない、みんな理由はそれぞれ違うけど。いまは一人じゃなくて楽しいです。
「支えてくれる人がたくさんいる」(高校3年 男子)
不安なことはホームを出て自立したときに、社会に馴染めるかどうか。自分は人生のほとんどをホームで生活してきたので、一般家庭がどんなものかを知りません。
ホームではいろいろな人や友達がいてとても楽しいですが、自立したときは一人になるので、孤独を感じると思ってしまいます。
ですがキャンプをとおして、助けてくれる人、支えてくれる人がたくさんいるということを、あらためて感じることができました。
もし自立して不安や孤独を感じたときは、いろんな人に相談をしていきたいです。これから先にある就職に向けての試験ではしっかりと準備し、会社様への自分の思いや自己PRなど悔いのないように全力で挑みたいです。
「親という後ろ盾がない」(高校3年 男子)
俺は0歳から今のいままで施設で育ってきて、親とのかかわりがなかった。あと半年で施設を出たら、深くかかわった人たちとの関係が取りづらくなるかもしれない。
親という後ろ盾がないから、社会に出たとしても、やっていけるかなと心配しています。
「一人で生きていけるのか」(高校3年 男子)
不安なことは、近くにある就職の面接がちゃんとできるか心配です。何をしたらいいでしょうか。来年、施設を出たあと、一人で生きていけるのか不安です。
仕事に就いたら、仕事内容を覚えられるのか。朝起きれるのか。ご飯を作れるのかが不安です。
施設では小学生たちが夜けんかをしていて、それでストレスが溜まります。静かにしてほしい。
「ストレスがたまる」(中学1年 女子)
私が言いたいことは施設で小学2年の子がいるんですが、怒られたときや注意をされたとき、その子はかんしゃくを起こし、いろいろなものを壊します。ささいなことでかんしゃくを起こして、人をひっかいたりするので、いろいろとストレスがたまります。
そろそろ限界です。
「学校で暴言を吐かれたり」(中学2年 女子)
私がいま悲しいこと、不安なことは二つあります。
一つ目は、施設での生活のことです。私の施設には10歳年下の子どもがいて、いま三歳でイヤイヤ期で、ずっと「イヤダ!」と言っていて、毎日それを聞いています。
私が注意すると職員さんが、「小さな子には強く注意しないの!」と言われます。「年上だから年下にやさしくして」みたいな扱いをされているのが不満です。 二つ目は学校のことです。学校では暴言を吐かれたり、物を取られたりすることがずっと続いていて、悲しいことが続いていました。学校の先生に相談したら解決したのでよかったです。
「スマホを持てるように」(中学3年 女子)
私は不安や改善してほしいと思っていることがあります。
一つ目は自分が高校や大学、就職先で、自分が施設に居たことがなにかの拍子で知られてしまうことです。それが原因で、自分が周囲から浮いてしまうのではないか。周囲から浮いてしまったら。人に相談できずに、ため込んでしまわないか心配です。
二つ目は中学生でもスマホを持てるようにしてほしい。周囲の友人、クラスメイトはほとんどみんなスマホを持っていて、その中で自分だけが持っていない。週明け友人の会話についていけなかったり、急に必要になった持ち物がクラスのグループチャットで伝えられていて、自分だけが知らなかった。友人には「スマホ持ってないからしかたないよね」と言われ疎外感を感じた。周りの人に申し訳ないし、クラスの中で連携ができないので、改善してほしい。
三つ目は、友達と遊びに行くときに、私の支払いにはレシートが必要なので個別会計ができるところでないといけないところです。みんなの前で「会計を分けてください」というのは気まずい。
友達が割り勘でピザを買おうと言われても、「ごめん、できない」と誘いを断ると、「あの人ノリが悪いな」と思われているのではないかと考えてしまいます。個別会計ができないお店にも行けるようにしてほしい。
「仲の良い友だちがいない」(中学1年 女子)
私は小学5年生のときに、急に学校を転校することになってしまいました。仲の良かった友だちとも離れてしまい、転校先の子たちとあまり仲良くなれなくて。今も仲の良い友だちがいなくて、いつも一人で悩んでいます。
休みの日に一緒にいる幼稚園児や、小学生がいつもうるさいです。
あと周りの子はスマホをみんな持っているのに、スマホを持っていないのは私だけなんだと思います。
「自由になりたい」(高校3年 男子)
ホームで思っていることは、一人の時間がほしい。いろいろと気にならないで生きたい。楽しいことは、みんなと一緒にいれるけど、楽しい時間がすぎると悲しくなる。
不安なことは、就職試験がちゃんとできるか?
将来はたくさんお金を稼いで、いろいろな人に気遣いができるようになりたい。
幸せな家庭を作る。
不満は一人じゃないこと。一定の人にしか自分はやさしくすることができないこと。バイトの時間、ごはんの量、自由になりたい。
「どこで息抜きをすればいいの」(高校2年 女子)
私は家族と家にいたときは不登校でした。いま施設に来て1年半ぐらいたって、施設に入所してから毎日学校に行けるようになって、友達もたくさんできました。 でも施設の他の子どもは学校の友達と学校が終わった後も会っているのに、私だけ学校の友達と外で遊んだりすることができないので「ずるい」と思っています。
私の学校の友達は「遊べるようになるまで待ってるよ」と言ってたけど、ずっと友達を待たせているのは、すごい申し訳ないとずっと思ってて辛い。
そのことを施設の職員さんやカウンセラーの人にも言ったけど、「だめ」って言われているから、他人に自分の困っていることを話してもだめだと諦めている。今は自分の気持ちを言わないようにしている。
家も学校も施設もルールは厳しいから、どこで息抜きをすればいいのか分からない。私はこれから息抜きできる場所がないまま生活するのが嫌だし怖いです。
「自分が変われた気がするよ」(高校1年 女子)
私は4つのことを考えています。
一つ目は、私は人を信じることができません。小学4年生のときに、私は職員さんに認められていないと思ったことが始まりでした。今も信じることができません。私の過去を知りもしないのに、偉そうな口を利かないでほしい。
二つ目は将来がとても不安だということ。私には夢がある。福祉系の仕事に就くということ。でも大人は「本当にできるの?」と言います。そう言われて将来が不安に思うことが多くなった。でもあきらめたくない。どうすれば良いだろう。
三つ目は親のことでいじめられる。親が犯罪に関わったことがあるらしい。私は知らない。でも調べようと思えば調べられるので、中学ではそれでいじめられた。
「私がなにかした?」、「私が悪いの?」と聞きたくなってしまうよ。どうしたよいのか私には分かりません。
四つ目はこのキャンプを開催してくださりありがとう。同じような生活をしている中で、言いたいことがずっとあった。前回の2月のキャンプに来て、少しずつ自分が変われた気がするよ。本当にありがとう。ボランティアのみなさんにすごく心が救われました。みなさんのことがとっても大好きです。
「これからの未来がすっごく楽しみ」(中学3年 女子)
私は家にいた頃から、あまり人を頼らず、一人で抱え込んでばかりでした。家で虐待を受けていたけれど、友達や兄、姉と離れたくなく、ずっと我慢している日々でした。でも自分は家族のことを大切に思っていたのに、突然に裏切られ、児童養護施設に送られました。
そんな辛いことがあってから、自殺も考えたし、自分をいっぱい傷つけました。施設の職員さんも当時は話を聞いてくれなかったり、苦手な人だったり。
悩みを話す機会がまったくない状態で、不安な気持ちを他の人に理解されなかったり、否定されたり。
だから周りの大人がどんどん嫌になって、もう誰にも話せないと思ったけれど、このキャンプで辛い過去を聞いてくれる人。共感してくれる、なぐさめてくれる人。いろんないい人に出会うことができました。
このキャンプのおかげで気持ちが楽になったし、前を見て生きていける気がします。これからの未来がすっごく楽しみになりました‼
またこのキャンプがあったら参加して、人といっぱい話したいです‼