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施設の子ども100人とキャンプに行きたい!
こんにちは、埼玉県社会的養護を考える会です!
埼玉県を中心に首都圏の児童養護施設の子どもたち向けのキャンプを開催しています。
施設の子どもたち
・児童養護施設や里親のもとで生活している子どもは全国では4万2千人、東京都で4000人、埼玉県には1800人います。
・子どもたちは「親からの虐待(暴力、育児放棄など)」や「貧困」といった理由により児童養護施設などに入所しています。
キャンプの目的
「一生の思い出に残る、楽しい2泊3日に」
児童養護施設では「2泊以上の旅行」の機会は少ないそうです。両親と生活できないからこそ「自然体験」や「楽しい旅行」が大切な経験になります。
「大切な人との出会い」
児童養護施設間での機会や施設を退所した先輩たちとの出会いは少ないそうです。「新しい仲間」と「施設出身のお兄さん・お姉さん」との出会いは貴重な体験になるでしょう。
「施設に帰ってからも元気に!」
子どもたちがキャンプに参加することによって「自尊感情」「自己肯定感」を高めて、施設に帰ってからも元気・やる気のモチベーションになってほしいです。
キャンプの内容
1日目:体育館ゲーム、花火、おやつタイム
2日目:川遊び、おしゃべりタイム、キャンプファイヤー
3日目:寄せ書き、作文、閉会式など
これまでのキャンプの効果
ほとんどの子どもが「また参加したい」と言ってくれます。「海に行きたい」「3泊にしてほしい」
「高校を卒業したらボランティアで参加したい」
子どもたちはキャンプで、普段言えない悩みをボランティアさんに打ち明けています。施設で暮らすからこそ感じる、子どもの悩みや葛藤があるようです。
毎日顔を合わせる施設職員ではないからこそ、打ち明けられる話もあります。日々の苦労や不安をかくして暮らす子どもにとって、「キャンプなら本音を話せた」、「キャンプをとおして助けてくれる人、支えてくれる人がたくさんいる」と言っています。
キャンプその先の目標
「施設を卒業・退所したあとの人生のために」
昨年実施しキャンプで「普段、施設やホームで考えている本当のこと」をテーマに子どもたちが作文を書きました。これらの声を集めて作文集「わがままは言わない」冊子を作成しました。
「わがままは言わない」(高校1年 女子)
私の父親は、私や、私の兄に暴力を振るう人でした。ご飯はあまりもらえないし、気まぐれで怖くて。なので、今居させてもらっている施設はとても良い場所です。職員さんは優しいし、ご飯も寝る所もあります。私は良い子であるように努めようとしています。
笑顔で、礼儀正しく、なるべく波風を立たせないように。私なりに我慢して、わがままは言わないようにしています。だって嫌われたくないし、傷つきたくないんです。(中略)
「親という後ろ盾がない」(高校3年 男子)
俺は0歳から今のいままで施設で育ってきて、親とのかかわりがなかった。あと半年で施設を出たら、深くかかわった人たちとの関係が取りづらくなるかもしれない。親という後ろ盾がないから、社会に出たとしても、やっていけるかなと心配しています。
施設の子どもたちの高校卒業後の進路
◇児童養護施設の子どもたちの大学・専門学校への進学率38.9%(一般家庭77.2%)~こども家庭庁2025年~
◇高校卒業後に就職した子どもは 正社員就労から3か月後に22.4%。1年3か月後には37.6%が最初の会社を離職~認定 NPO 法人ブリッジフォースマイル2024年~
幅広い職業選択と進学率アップを
子どたちの広い職業選択と進学率アップを目指した活動を始めました。中高生の「進路相談と交流会」を実施し、2025年7月には40人の子どもたちが参加しました。
また来年度から進学する子どもたちの給付・伴走型奨学金制度の設立を予定しています。奨学金の給付のみならず、奨学金の条件にキャンプや交流会への参加を促します。キャンプにボランティアとして参加し後輩の面倒を見ることは、進学した彼ら自身の成長の機会にもなると思います。
ご寄付のお願い「100人の子どもとキャンプへ」
資金の使い道子どもたちの宿泊費など 約60万円
活動費(川遊びなど) 約20万円
交通費・備品 約20万円
※ボランティア・スタッフの宿泊代などは自己負担、会場は公共の青少年施設を使用しています。
ご寄付額分の使途の目安
1,000円:子ども1日分のおやつ代
5,000円:参加した子どもの1日分の宿泊費
10,000円:参加した子どもの2日間分の宿泊費
「地域の子どもを地域で支える」ことを目指し「食べて寝る場所」があるだけで、感謝する子どもたちがたくさんいます。このような子どもたちのことを考え続けることによって、格差社会に一石投じていければと思います。
そして施設の子どもたちの課題を考えることはほかの子どもたちの課題を考えることにつながると思っています。
連絡先:埼玉県社会的養護を考える会事務局メール「camp.yougo@gmail.com」