緊縛で負ってしまうケガには次のようなものがあります。
打撲/骨折や神経障害、窒息は日常生活に支障が出る場合があります。また、内出血や擦過傷はケガとしては軽くとも周囲からケガに気づかれ、そこから緊縛されたことがばれるといったことにもつながります。
皮膚に縄を押し付けられる、抑えられていた血流が急に回復したり、逆さになって血液が頭部に集まったりして毛細血管が破れることで起きます。数日で消えますが、顔の毛細血管が破れた場合などは周囲から気づかれる場合があります。
皮膚に激しく縄をこすりつけられたり、縄と縄の間に皮膚がはさまったりすることで起きます。軽度のものは数日で消えますが、火傷のように長期間残るものもあります。服で隠れない部分や首などにできると、周囲から気づかれる場合があります。
素肌での緊縛を避ける、傷になっては困る場所を覆える長袖の衣服などを着用することで擦過傷は発生しにくくなります。
縄が切れる、縛り手が吊り縄の扱いを誤るなどが原因で縛り手を落下させることで起きます。高所からであったり、打ち所が悪かったりすると、痛みや治療のための固定により日常生活に支障が出る場合があります。
神経が圧迫されたり傷つくことで起きます。短期の痺れで治まる軽度のものから、慢性的に痺れや痛みが続くもの、手首や指が伸ばせなくなる重度のものまであります。物が持てない、手が動かないなど日常生活に支障が出る場合があります。
首に縄がかかったり、肺やお腹を押さえ込まれて呼吸ができなくなることで起きます。緊縛による死亡例の多くを占めます。