琥珀内昆虫化石の神経解剖学と生態復元
琥珀は化石を最も状態良く保存している媒体のひとつですが,従来研究の多くは非破壊・低解像な手法(実体顕微鏡・X線CT)を用いたマクロ形態の観察に従事してきました.私の研究では新しい手法を考案することで,化石昆虫の微小な感覚器官を発見・利用可能にし,末梢神経構造の解剖学的特徴から感覚機能や生態の高解像復元に取り組んでいます.主な材料には比較できる情報が豊富に存在する,現生の神経科学におけるモデル昆虫を選定しています.
現在進行形で生物を化石化する珪華
珪華は温泉で堆積するシリカ質の湯の華で,成長に伴い周囲の生物を取り込み化石化します.物理・化学的に極めて安定な珪華は10億年スケールで化石を保存できる優れた媒体として知られ,その形成プロセスは米国イエローストーン国立公園など大規模地熱地帯で研究されてきました.私たちの研究ではこうした荒野に湧く温泉ではなく,山の斜面を覆う豊かな森林と共存し,ごくありふれた多様な生物を化石化し得る日本の珪華に着目しています.
Coming soon...?
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