現在の地球上に息づく生物は,生命誕生以来の40億年間にわたり,皆等しく進化を積み重ねてきました.生物進化を考える方法はいくつもありますが,私は過去の生命の存在を示す唯一の物的証拠:化石を研究材料としています.根本的な興味は,今の生き物と昔の生き物は何が同じで何が違うのか? 何がいつ変わったのか? あるいはいつから同じなのか? を知ることです.
上記の興味を満たすため,特に昆虫やその他の節足動物を対象としています.彼らのボディープランは比較的保守的で,化石・現生種間の形態を比較しやすい場合が多いです.また,化石から抽出できる情報を可能な限り増やすべく,保存的化石鉱脈(Conservation Lagerstätten)に注目し,化石形態の可視化手法開発も行っています.
これまで記載された現生生物種は200万種を超えています(うち半分は昆虫).一方化石では40億年分の蓄積があるにもかかわらず,たったの30万種しか記載されていません.未記載の絶滅生物が膨大に存在するのは自明であり,新たに発見された化石が新種なのは半ば当然のことです.
ただ化石を見つけるのではなく,そこにはどんな情報が保存されているのか? どうすればそれらを取り出せるのか? そしてその(古)生物学的な意味・重要性は何なのか? を常に念頭に置くよう心がけています.So what?
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2026.05
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