大学院以降は情動がヒトの認知に与える影響について心理物理的手法や脳波をはじめとする生体信号を用いた研究を行っています。
学部時代にはラット(大きいネズミ)の作業記憶について神経科学的手法を用いた研究を行っていました。
このページではこれまでとこれからの研究テーマについて簡単に説明しています。
いま一番興味をもって取り組んでいる研究です。
時間の感じ方が感情状態から影響を受けることは広く知られていますが,この現象のの生起メカニズムについていまだ明確な回答が得られたとは言えません。そこで私はこれを明らかにするために様々な観点から検討を行いたいと考えています。
大学院では他者の感情表出が自己の感情に与える影響について研究していました。
具体的には,何らかの感情を表出しているヒトの画像を見せた場合の行動反応や脳反応を観察しています。
同様の研究では表情のみが写った画像を見せる手法が一般的ですが,日常場面では表情以外の様々な要素(身振り・手振り)をもとに他者の感情を読み取っていると考えられています。
そこで本研究ではヒトの身体全体やヒトを取り巻く環境を含んだ画像をみせることで,より日常的なシチュエーション下での感情の読み取り方略を検討し,他者の感情が自己の感情に与えるメカニズムを解明したいと考えています。
学部ではラットの記憶力の精度について研究していました。
具体的には,記憶を保持しなければならない時間の長短によって記憶に関連する脳部位の賦活量に差があるかどうかを神経科学的手法を用いて検討していました。
学会発表・論文執筆等していません。
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