Nusuttodinium spp.
下の生物はNusuttodinium属に属する種(+α)です。スケールバーはすべて10 μmです。本属の渦鞭毛藻類の色は、赤褐色や青緑色を呈しますが,それらは食べたクリプト藻の色によって変化します。
下の生物はNusuttodinium属に属する種(+α)です。スケールバーはすべて10 μmです。本属の渦鞭毛藻類の色は、赤褐色や青緑色を呈しますが,それらは食べたクリプト藻の色によって変化します。
ヌスットディニウム・ラータム
原記載:1925年,イギリス
生息:海産砂地性
ヌスットディニウム・ポエシロクロウム
原記載:1985年,デンマーク
生息:海産砂地性
ヌスットディニウム・ミリオピレノイデス
原記載:2011年,日本
生息:海産砂地性
ヌスットディニウム・アエルギノーサム
原記載:1883年、ドイツ
生息:淡水
特徴: 本種は、Chroomonas属のクリプト藻を取り込み,その葉緑体を細胞全体に拡大します。盗葉緑体は宿主渦鞭毛藻の細胞分裂と同調して分裂し,両方の細胞に受け継がれますが,クリプト藻の核は分裂せずに片方だけに受け継がれます。盗葉緑体の拡大にはクリプト藻の核を保持する必要があることが知られています。
ヌスットディニウム・デシンビオンタム
原記載:2015年、日本
生息:海産砂地性
特徴:本種は他のNusuttodinium属の種と系統的に近縁ですが,盗葉緑体をやめて,他の生物を捕食して生きる生活になったと考えられます。
ヌスットディニウム・アンフィディニオイデス
原記載:1924年
生息:淡水
ペルシドディニウム・プサモフィラム
原記載:2015年,日本
生息:海産砂地性
特徴:本種は,Nusuttodinium属に非常に近縁の従属栄養性渦鞭毛藻です。盗葉緑体現象は示さず,クリプト藻を取り込んでもすぐに消化してしまいます。