田村山
田村山
長浜市田村町
山の東側は寺田山とも呼ばれていた
海抜136m
南北2カ所の登り口があり、頂上付近からはびわ湖・六荘地区を眺望できる。
北側に忍海神社、南側に多田幸寺が建立されている
カスミサンショウウオが生息し、長浜バイオ大学による保全活動が行われている
田村山は一簀山(ひともっこやま)とも呼ばれるが、それは次のような伝承に由来する。神代の昔、神々がモッコ(簀)で土を運んで一晩のうちに富士山をつくり上げた。そのとき土を掘った跡が琵琶湖である。そしてもう一息で富士山が完成するというときに夜が明けたので、あわててひとモッコの土を捨てて逃げたときにできたのが田村山で、足中(草履)の土を払ってできたのが足中山であったというものである。さらにモッコから落ちた土が亀岡山などの周辺の山々なのである。また、富士山ではなく伊吹山とする伝承もある。(長浜市史7 252頁)