忍海神社
忍海神社
おしうみじんじゃ
(おしのべじんじゃ
とも呼ばれています)
長浜市寺田町292
寺田町、高橋町、下坂中町、大戌亥町、下坂浜町の5町の氏子で運営されている。
明治四年(1871)に寺田村の鎮守であった一簀山神社と下坂荘の惣鎮守であった只越神社(下坂浜町に跡あり)が合祀されて現在地に鎮座した。(長浜市史7 258頁)
忍海(おしのべ)神社の森
北国街道を田村山の西麓まで歩くと、忍海神社の鳥居が見えてくる。忍海神社は明治四年(1871)に、寺田むらの鎮守であった一簀山(いっきさん)神社と、下坂荘の惣鎮守であった只越(ただこし)神社が合祀されて現在地に鎮座した。田村山は豊公園などとともに昭和十三年(1938)に長浜市域で最初にいち早く風致地区に指定された。田村山西麓まで続く参道は、忍海神社の豊かな緑の空間をよく残している。(長浜市史第7巻より)
鯉が池の雨乞い
忍海神社の参道から田村山への登り口を登ると、東側の山頂付近に小さな窪地がある。ここは昔池であったと言われており、雨乞いに関する伝承が残っている。
昔、この池には金色の鯉が住み、雨乞いの願いを聞いてくれると信じられていた。この池にまつわる伝承は種々あるが、享保十九年(1734)に書かれた『近江輿地志略(おうみよちしりゃく)』には、池から飛び出した鯉が岩に尾を打ちつけるうちに竜に姿を変えて天に昇ったという記述がある。(長浜市史第7巻より)