以下内容は本文のネタバレを大いに含みます!まだ未読でネタバレ嫌だ〜!という方はあとから読むことを推奨します
今回は私の2冊目となる赤安本を取ってもらってありがとうございます!
(もし本を購入されてなくて偶然こちらにたどり着いたあなたも、もしよかったら暇つぶしにブログ感覚で読んでやってください。ついでに赤安の沼に入ってみてください)
同人誌はこれが2冊目ですが前回は漫画での初挑戦で、今回は小説本の初挑戦となりました。そもそもなんで小説から赤安を書き始めた人間なのに初の同人誌が漫画なのか・・・
赤安界隈には昔から現在に至るまでたくさんの神文字書き様が生まれていて、しかも全然薄い本じゃない。
初めて同人誌を買って読むようになったのはほんとにこの数年で、しかも赤安が初なのでこの厚さがデフォなんだな〜と思っていたら全然違いましたね。
特に事件モノを読むのが大好きで、原作軸の赤安の二人そのままで・・・たまりません。
日本が舞台なのも良いし、海外(香港とか東南アジアとか特に最高!)舞台なのも大好物です。赤安はスケールがでっかいところも良い。
永遠に語りそうになるので本文のお話に入ります。文字制限がないからいくらでもあとがき書けてしまう(笑)
今回は絶対事件もので書きたいという強い思いで挑みました。
ほんとに私の足りない脳みそでかけるのか?赤安の二人に頭のいい会話させられるの?大丈夫?・・・ひたすら不安に襲われながら、相棒になりつつあるchatGPTくんに相談しながらシナリオやら舞台設定やらを考えました。
最初は海外を舞台に赤井が世界中を移動する降谷を追いかける、みたいな壮大な鬼ごっこ&事件もので考えていました。ギリギリまで二人には北欧まで行ってもらおうかな、とか考えていました。
5月前半はとにかく舞台設定とシナリオ構成にめちゃめちゃ時間かけました。GWとかは近所のおしゃれなカフェ行ったり、小樽の旅行しつつ、原稿の材料になりそうな風景とか見つけては写真取って、使えるシチュエーション思いついたら即メモして・・・ほとんど原稿のことしか考えていなかったな(笑)。
取材旅行ってもしかしたらこういう感覚なのかもしれない。
最終的にやや古い温泉宿を舞台にしようと決めてからは、ひたすらchatGPTくんに宿のイメージ画像作ってもらって構想膨らませたり、考えた事件やシナリオが整合性や違和感ないか、相談しながら少しずつ詰めていきました。
事件の整合性が崩れないように考えるのが特に大変でした。青山先生はほんとに毎回事件のトリックとシナリオ考えててすごすぎる。神文字書きたちもあんな壮大なストーリー書けてすげえ・・・と改めて尊敬の気持ちが湧きました。
今回のざっくりとしたテーマは「月9とか海外ドラマっぽい雰囲気のある二人で映画鑑賞後の余韻のあるようなお話」でした。
事件モノで赤安で書きたかった一番の動機は「原点回帰して二人の関係性を自分なりに解釈したものを形にしたい」
同人誌の一番の原動力って、原作が大好きで、特にここの関係性が素晴らしくて、だから自分なりに落とし込んで愛を深めたい、ってことだと思うのです。
それに共感できる人がいるとなお楽しい。
で、赤安の二人の原作軸の関係性って未だに上手く言語化ができていなくて・・・なんていうか、一言で表そうとするとその関係性の何かを削いでしまうような、だから軽率に「友人」とか「恋人」とか一般人の感覚の枠に収まらないな、といつも考えていました。
友人にしては距離が近すぎるし、恋人と言うにはヒリヒリしている。ライバル、というのも要素としてはあってもそれは主ではない・・・
お互いに向ける感情がBIGすぎて我々一般人は抱えきれないのです。ビッグバン起きる。
愛おしいとか憎いとか恐れとか執着とか縋るような思いとか・・・ぜーんぶの感情を引き起こさせる唯一の存在がお互いって言うのが赤安の二人なんだと。
だから単純に大衆の定義する友人とか恋人という枠にガッチリと当てはめすぎると二人らしさがなくなってしまうなと。
ということで今回は明示的には二人の関係性はあまり明記していませんでした。なんなら久しぶりの再会なのに体は繋いだことある設定にしている(前作もそうだけど・・・)
たぶん赤安は、数年合わなくても偶然ドラマチックに出会うし、さらには年月なんて関係ないぐらい自然に息の合うやり取りができるし、気づいたら二人の世界作って周りを置いてきぼりにする。そういう常識から外れた二人を見るのがやっぱり大好きなのです。
事件や任務を通して、一線を交えて、お互いを理解したり深め合ったりしているんじゃないかな。
その延長で体を繋げることは何も不思議じゃない。尊敬の気持ちが互いにあればSEXできるって誰か言ってた。
今後二人の距離が深くなるきっかけになるのは降谷零の気持ち次第なのかなあと思っています。赤井秀一という男は、自分がこうしたい、という欲望は結構素直に実行する男だから。父の失踪の謎を探りたくて勝手にアメリカ行ってFBIになるし、バーボンに気づいてほしくて勝手に変装解くし。良くも悪くも勝手にやる男なのです。
一方で降谷零という男は、性格的にも立場上にも理性とか使命を優先させるし、たぶん今後もそこは貫くはず。決して自己犠牲があるわけじゃないけど、必要に応じて自分が危険な状況に身を置くことだってある。いつだって一人で孤独に立ち続けないといけない信念や矜持がある。
そんな降谷にとって赤井とはどんな存在か。ガチガチに固めてきた降谷の土台を揺るがしかねないほどに感情が揺さぶってくる、それが赤井秀一。
組織潜入時代から敵ながら憧れ近い感情も抱いたかもしれない。それ故に許せないと思うことも。自分に知らない感情がどんどん溢れてきたらそりゃ怖いですよね。
それを自分の中でどう納得するのか、落とし込むのか。認めるのか、それとも蓋をするのか。
降谷が赤井に対して一歩踏み出した歴史を目の当たりにしたのは「黒鉄の魚影」。歴史が動いた瞬間ですよ。
ああ、こうやって歩み寄っていくんだな・・・って。からのカフェ絵のラブコメモードの二人には度肝抜かれましたが。
降谷が歩み寄ったら案外とんとん進むんじゃない・・・?
いろいろ話が飛びまくっていますね。
とにかく、上記を踏まえて、赤井は自分がやりたい、と思うように動いてもらって、降谷は内心の葛藤を持ちつつも赤井への思いをどう落とし込むのか考えてもらう、という感じの感情の流れでストーリーが進みました。なんか途中から二人が勝手に動いていたような気がします。
霧の濃い温泉宿という舞台をあまり活かしきれていないな、というところが反省点なんですが(他にもいろいろ反省点はあるけども)
舞台に合わせてラストのR18シーンもしっとりさせてみました。浴衣着衣のままで二人にしてもらいたかったのもあります。
降谷が拳銃発砲を赤井に許可して撃つシーンはずっとやりたかったシーンです。書けてよかった。
あの瞬間に、一つ降谷の中ですとんと何か腑に落ちた感情があるんじゃないかな、とそんな思いで書きました。
あとちょっと気に入っているのは赤井と敵のモブキャラであるヴィクターとの戦闘シーンです。あれは実際にジークンドーと軍の人との対戦動画を見ながら考えました。
二人のスーツとか車の設定はchatGPTくんに相談しながらめっちゃ考えました。
新一を登場させたのも気に入っています。新一視点で見る赤安からしか得られないものがある。本当は新蘭も同じ旅館に偶然泊まりに来るっている構想もあったんですが、話が複雑になっちゃうのと、蘭ちゃんを危険な場所に居させるのは可愛そうだな、と思いやめました。
さすがに文章長くなったので締めにはります。
今回のお話今までいったこと上手く表現できているか心配ですが、少しでもそんな思いが伝わったら嬉しいです。
次回は漫画か、小説か決めていませんが、R18に全ふりしたお話とか海外を舞台にした事件もの書きたいなって思っています!
ではまた次の同人誌でお会いできたら嬉しいです!
p.s.
今回のテーマ曲は以下です。良かったら聴いてみてください。
「copy light」TK from 凛として時雨
→今回の物語テーマもありつつ降谷の複雑な部分のイメージ
「HERO」Mr.Children
→赤井視点のイメージ
後付けで小説の挿絵風のらくがき(全年齢)。頭の中のイメージ崩したくない!という方はスルーしてください
ほんとに殴り書きレベルのらくがきです。
P23/40/86/110あたりの場面をイメージしています