学術集会・イベント

2023/07/29  

2回研修会「脳卒中後重度上肢運動麻痺に対する治療テクノロジー」を開催いたしました。

講演内容

①   牛場 潤一 先生 (慶應義塾大学理工学部生命情報学科)
「ブレイン・マシン・インターフェースによる脳卒中片麻痺上肢のリハビリテーション ーメカニズムとエビデンスー」

②   金子 文成 先生 (東京都立大学人間健康科学研究科理学療法科学域)
「身体感覚転移技術を応用した治療開発とトランスレーショナルリサーチ」

③   万治 淳史 先生 (株式会社メルティンMNI)
「筋電パターン識別を利用したAI統合型手指リハビリテーションロボット」

④総合討論

【開催趣意】
 当学会は,リハビリテーション医療におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)を
推進することに寄与し,学術および科学技術の振興により公衆衛生の向上,医療と産業の発展に
寄与することを目的に設立されました。標準化された手法で取得された測定値を構造的データとして
集積することでリハビリテーション医療にもたらされる利益について議論していきたいと考えています。
また,臨床現場で標準化された手法を用いるためにはデジタル技術を効果的に活用する環境整備が
重要であるため,リハビリテーション医療機器や情報システムの規格化,そして社会実装について
皆様と討論させていただきたいと考えております。2023年4月からは一般社団法人化を果たし,
DXという側面からリハビリテーション医療を発展させていくべく活動を進めております。

 今回は,研修会の第2回目の企画として,難治性とされる脳卒中後上肢運動麻痺に対する
治療テクノロジーとして,最先端の研究開発,医療デバイスを取り上げます。脳卒中後には多くの
例で感覚運動機能が麻痺します。その中でも上肢運動機能は8割が実用レベルに回復しないという
データがあり(Hendricks TH,et al., Arch Phys Med Rehabil, 2002),改善が難しいという認識から
非麻痺側による代償動作の獲得が優先されてきました。特に重度な運動麻痺を呈した手については
「廃用手」というネガティブなワードで括られてしまい,半ば医療現場においても諦められてきた
領域でもあります。このような課題に対して,革新的な発想,最先端のテクノロジーを生かして
解決する取り組みを,現在進行系で実施されている先生方からご講演をいただきます。

 臨床にすぐに役立つ知識を得られるだけでなく,シーズ開発,基礎研究,臨床研究,事業化といった
医療機器開発に関わる一連の経験をなされた先生方の話を聞くことができる,またとない企画と
なっております。研究・開発・事業化の各側面から掘り下げることで,脳卒中リハビリテーションの
DXの今を考えると共に,参加者の皆様にもご参加いただけるfree discussionの場も設けますので,
研究開発や大学院への進学に興味があるが,身近に経験者がいない方にとってご自身のモデルケースに
触れられる機会になります。リハ医療DX学会会員のみなさま,リハビリテーション関連職種の方々は
もちろんのこと,当該分野にご興味をお持ちの医療機器メーカー,一般の方々まで多くの皆様の
ご参加をお待ちしております。

第1回学術集会:リハビリテーション医療DX宣言   青い海から!

2023.04.22-23.  リハビリテーション医療デジタルトランスフォーメーション研究会の 第1回学術集会が石垣島で開催されました。

沢山の方のご参加、誠にありがとうございました。

詳細はこちらから


次年度は千葉県での開催を予定しております。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

2023/01/14  第1回研修会「歩行の定量評価、ロボット開発の今」を開催いたしました。

本研修会の内容は、研究会に入会していただいた方へ限定オンライン配信を行なっています。

      是非ご入会ください!


総勢78名の方々にお申し込みいただきました。参加者の皆様から積極的な質問をいただき,活発な質疑応答が繰り広げられました。

医師,療法士などの医療従事者のみならず,企業の方,教員の方,患者会の方と様々な背景を持つ方々にご参加いただけたことも「リハ医療DX研究会」ならではでした。

メタバース空間を使ったアフタートークにおいても,学会場さながらに,各講演者に質問の列ができている様子がみてとれました。Webでの学術集会などにおいても活用されることが多くなるのではないかと予感します。

ご参加いただいた皆様,盛会へのご協力誠にありがとうございました!!

次回の研修会の企画も進めておりますので,今回ご参加いただけなかった方々も,是非ご参加ください!


講演内容

川上 途行 先生(慶應義塾大学医学部 リハビリテーション医学教室)

「歩行ロボットリハビリテーションの現在のエビデンス」

野田 智之 先生(国際電気通信基礎技術研究所 脳情報通信総合研究所)

「臨床ニーズに合わせた歩行ロボットリハビリテーションの開発」

奥山  航平 先生(東京湾岸リハビリテーション病院)

「歩行分析 Up to Date 〜センシング技術の発展・AI技術との融合〜」


2022/2/26  「設立記念シンポジウム:近未来へのロードマップ」を開催いたしました。

プログラム

講演(13:00〜)

研究会の設立趣旨と今後の展望

川上 途行 (慶應義塾大学医学部 リハビリテーション医学教室 専任講師)

《会長講演》データ活用と回復期リハビリテーション医療

近藤 国嗣 (東京湾岸リハビリテーション病院 院長)

脳科学とデジタル技術

茨木 拓也(株式会社NTTデータ経営研究所 ニューロイノベーションユニット アソシエイトパートナー)

歩行計測の標準化とヘルスケアサービス

持丸 正明(国立研究開発法人産業技術総合研究所 人間拡張研究センター 研究センター長)

● パネルディスカッション(16:05〜)

テーマ:業界別ユニークな情報の共有とリハビリテーションDXへの提言

         座長:金子 文成(慶應義塾大学医学部 特任准教授、株式会社INTEP 代表取締役)

話題提供者:小川 克巳(参議院議員)

                  大工谷 新一(北陸大学医療保健学部 教授)

                  澤田 辰徳(東京工科大学医療保健学部 教授)

                  安孫子 幸子(伊藤超短波株式会社 学術部 部長)

指定発言者:牛場 潤一(慶應義塾大学理工学部 准教授)

                  菅野 洋平(インターリハ株式会社 計測事業部・開発部 シニアマネージャー)

                  矢口 潤哉(酒井医療株式会社 海外事業グループ長)

                  小池 晨(株式会社NTTデータ経営研究所 情報戦略事業本部 マネージャー)