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オペラは挑戦と邪道の歴史です。
多くの人を魅了し、称賛され、輝かしい歴史を持つ一方で、批判や反対、大暴動など、ろくでもない歴史も刻まれています。
オペラ誕生期では、モンテヴェルディの『オルフェオ』(1607年初演)が大成功を収めましたが、雇い主からの報酬が十分でなかったこともあり、評価と待遇が必ずしも一致しない現実がありました。
また、初演で失敗した作品はそこそこあります。作曲家はものを投げられたり、スキャンダルに巻き込まれたり、裁判沙汰になったり、上演禁止になったり…散々な目に遭っています。
さらに、作曲家自身が作品とは関係ない噂や批判の対象になることもありました。貴族や聴衆、ライバル作曲家からのゴシップや中傷が絶えず、作曲家は精神的にも過酷な状況にさらされていたのです。
中には、成功してもう引退したいと考えていたのに、経済的に苦しいためやめられず、周囲に引き止められたことで結局死ぬまで続けた作曲家もいます。
加えて、人件費や舞台セットの高額な費用も批判の的でした。特にスター歌手は多額の出演料を要求し、その結果、劇場が運営できなくなり倒産するケースもあったほどです。
こうしたエピソードからわかるのは、オペラが決して「正統派」や「堅苦しいもの」ではなく、むしろそれまでの伝統を変態たちがぶち壊した非常識かつ無謀な挑戦。時には過酷でスキャンダラスな表現の場であったということです。
そんな非常識で無謀な挑戦の歴史を知った上で作品を見ると、オペラの面白さや表現の自由さが、より鮮やかに感じられるでしょう。
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