※青字=リンク(押すと移動)
現在、演奏活動そのものはあえて後回しにしています。
どんなに演奏を重ねても、オペラに対する誤解や固定観念が残っている限り、
「伝統的で格式が高く、自分には関係のない世界」
というイメージのまま受け取られてしまいます。
その状態で活動を続けても、一時的な成果はあっても、根本的な理解にはつながりません。
むしろ、誤解が固定されてしまえば、
個人だけでなく、業界全体にとってもマイナスになってしまいます。
だからこそ今は、まず誤解を解き、オペラの本当の魅力を伝えること。
それが、これからの演奏活動を“意味あるもの”にするための第一歩だと考えています。
有名な曲ばかりを歌って観客の反応を得ることは、一見すると成果のように見えるかもしれません。
しかし、それだけではオペラという総合芸術を深く理解することには繋がりません。
本質を学び、作品全体の背景や構造を理解してこそ、真に“伝わる”表現が生まれる。
その積み重ねができていないと、どんなに賞を取っても、舞台で生き残ることはできません。
コンクールでアリアを歌い、高い評価を得ることは素晴らしい経験です。
けれど、オペラは独唱だけで完結するものではありません。
相手役との呼吸、指揮者とのタイミング、演出家の意図、スタッフ全員の協力によって、ひとつの舞台が生まれます。
どんなに独唱で良い賞を取っても、オペラ全体の構造や流れ、他者との関係性を理解していなければ、
現場では周囲に負担をかけてしまい、最終的に“仕事”として成立しなくなることもあります。(解雇される、あるいは次から呼ばれなくなる)
だから、「歌うこと」そのものよりも、
“オペラという芸術を全体で学び、理解すること”を
今の活動の中心に置いています。
歌手は世界中にたくさんいて、特にソプラノは競争が激しいジャンルです。
日本人の場合、骨格や日本語の発音がそもそもオペラに不向きなため、無理に同じ土俵で戦っても、勝ち目がほとんどないのが現実です。
また、十分な資金や時間の余裕がある人ほど継続的な挑戦がしやすく、
こうした環境の差が結果に大きく影響する世界でもあります。
だからこそ、他者との競争や比較にとらわれず、自分にできること、自分の表現を大切にする道を選んでいます。
それこそが、長く活動を続けるための最も合理的な方法だと考えています。
日本でも多くの方が、プロ・アマを問わず、実力や評価の差はあれど、オペラの演奏活動に取り組んでいます。
その中で、同じ土俵で無理に競争する必要はありません。
仮に挑戦しても、差別化は非常に難しく、無理に歌うことが必須ではないのが現実です。
他者との比較に消耗するより、オペラという芸術の本質や、自分の表現を深めることに集中する方が、価値があると考えています。
やりたい人はそれぞれのペースで活動すればよく、
自分にできること、自分の表現を大切にする道を選ぶ方が、
長く活動を続けるために最も合理的だと考えています。
目的が達成されれば、無理に歌う必要はないと考えています。
↓Next(押して開く)